第13話  赤ちゃん。

 当時39歳の不思議ちゃんから電話があった。ご機嫌だった。


「機嫌がええみたいやな?」

「わかります? 私、もうすぐ結婚するかもしれないんです」

「お、ええ話やんか、相手は誰?」

「〇〇さんです(時々、話題に出てた男性)。赤ちゃんが出来たら責任をとってくれるという約束で、避妊せずに結ばれました」

「……そういうの、良くないと思うで」


 結局、妊娠せず、不思議ちゃんはまた不機嫌になった。







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