第28話  カズヤ君⑨

「崔君」

「風俗に行ってきたか?」

「行ったけど、本番禁止の店やった」

「それで?」

「本番できる店を教えてくれ!」

「もう、僕を巻きこむな!」

「また試験監督助手のバイトさせてくれ!」


「今度こそ!」



 1万円を握りしめたカズヤ君の目は血走っていた。正確には、バイト代1万円と小遣い5千円、1万5千円を握りしめていた。







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