第9話  化学反応。

 当時、39歳だった不思議ちゃん。派遣で大手企業の倉庫の事務をしていた。


「職場で好きな人が出来ました。きっと、彼も私のこと好きなんです」

「なんで、彼があなたのことを好きだってわかるの?」

「仕事中、めっちゃ私のこと見てくるんですよ」

「ふーん、まあ、好きな人が出来て良かったやんか」

「私、彼に手紙を書いたので、聞いてもらえますか?」

「聞くくらい、ええけど」

「私とあなたは、前世で深い関係でした、私とあなたが結ばれれば、きっとものスゴイ化学反応が起きると思います……」

「いやいや、それは重いやろ、やめた方がええで」

「もう、渡しちゃいました」

「渡したんかーい!」







  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る