第4話 そして再び。
当時36歳の不思議ちゃんが温泉地から帰って来た。
「運命の出会い、ありましたよ」
「ふうん、付き合ってるの?」
「いえ、どこの誰かもわかりませんので」
「どういうこと?」
「お客さんやったんですよ。後になって、あの人が運命の人やったんやなぁと気付いたんです」
「アカンやん、どうするの?」
「別の温泉地で再会できるらしいです」
「誰がそう言ったの?」
「宇宙からのメッセージです」
「……」
「それじゃあ、いってきます」
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