第22話  カズヤ君③

 なんとかして、神内君に紹介してもらった薫ちゃんと接近したいカズヤ君。薫ちゃんの家の周囲をウロウロしていた。


 そこで、薫ちゃんの部屋からピアノの音色。カズヤ君は、


“今や!”


と、薫ちゃんに電話。


「薫ちゃん、カズヤやけど」

「どうしたん?」

「今、弾いてる曲、モーツァルトの2番やろ?」


 薫ちゃんは怯えた。“どこにいるの?”、“見張られてる?”、“ストーカー?”、薫ちゃんは怯えながら言った。



「3番やけど……」







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