第21話  カズヤ君②

 カズヤ君とは、高校が違ったのでしばらく会わなかった。再会したのは、図書館だった。僕が、浪人中の知人の神内君の勉強に付き合って図書館へ行ったら、カズヤ君がそこにいたのだ。


「カズヤ君、久しぶり」

「久しぶり。女、紹介してくれへんか?」

「相変わらずやな、それやったら神内に頼む方が早いで、。神内、女友達多いから」

「陣内君、頼むわ」


 渋々、神内が女の娘(こ)を紹介した。薫ちゃんという、中学が一緒で神内と同じ高校だった娘だった。


 ランチの際、カズヤ君は爆発した。


「なあ、女の娘って自分でするの?」

「え! ……私はせえへんけど」

「俺はするで! こうやって……」



 おしぼりを使って、身振り手振りで自分の身体について解説したカズヤ君。女の娘は、怖くて泣いていたらしい。







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