第54話 カラス。
或る日の営業。雨の日、僕は駅へ向かっていた。すると、低空飛行のカラスと衝突した。くちばしが顎に刺さった。僕は後ろに転んだ。激しく頭を打った。死ぬかと思った。人通りは多いが、誰も僕のことなど気にしない。カラスは一瞬よろめいたが、スグに体勢を整えて飛び去って行った。僕の顎からは一筋の血。なかなか止まらない血。
しょうがない。僕は顎から血を流したままお客さんのところへ。
「今日の崔さん、いつもと違う迫力がありますね」
「顎から血を流しながらですからね」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます