第31話  竹内君②

 友人・知人・僕、みんな社会人になり、盆休みに車2台、8人で海に行った。


 僕は竹内君と2人でボートに乗った。竹内君は言う。


「彼女と別れてだいぶん経つから、性欲が爆発しそうや」

「ほな、風俗に行ったら?」

「行ったこと無い。1人では行かれへんわ」

「ほな、一緒に行こか? 僕も久しぶりに行きたくなってきた」

「ほな、一緒に行こうや」


 行った。


「良かったわ-!」


 竹内君、大満足。それから風俗にはまったのだが、あまりに風俗に行くので周囲から“竹内の風俗狂い”と呼ばれるようになったが、その都度、


「俺は、崔君に教え込まれたから、俺に風俗を教えた崔君が悪いねん」



 と、僕のせいにしていたらしい。







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