第38話 カズヤ君⑭
「崔君、アカンわ。“ホテル行きませんか?”って言うても、誰もOKしてくれへん」
「そりゃあ、そうやろな」
「崔君が言えって言うたやんか」
「まあまあ、そんなことはええやんけ。ほな、どうする?」
「どうしよう?」
「やりたいようにやってみたら?」
「俺は、ホテルに行きたいだけやねん」
「だからって、いきなりホテルと言われてOKされるわけないやろ」
「崔君、騙したんか?」
「いや、これで声をかけるのには慣れたやろ。これからが本番や」
「うん、どうするん?」
「“今日から僕はあなたの犬になります! ポチと呼んでください”、これや!」
「いやいや、さすがにそれはアカンやろ?」
カズヤ君はやってくれなかった。くそ、知恵がついてしまった。つまらない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます