かつて憧れた美少女が隣の席の陰キャになっている

可愛い名前にコンプレックスを持つ馨（かおる）は、入学早々の自己紹介でやらかして、すでに華の高校生活を諦めている男子高校生。

しかし、そんなお先真っ暗な生活にも1つだけ楽しみを見出していた。それは、隣の席の存在。長い前髪とマスクで顔を隠し、陰湿なオーラを放つ様はまさしく陰キャそのもの。
だが、馨だけは気づいていた。陰キャは仮の姿。その正体は、かつて憧れた超絶美少女の幼なじみではないか――と。

馨はひょんなことから隣の席の陰キャ、日高春奈（ひだかはるな）の正体を突き止めるが、彼女にはまだ秘密があるようだ。
かつての美しい顔そのままに成長しているにもかかわらず、どうして陰キャに化けているのか。
すべての答えは空白の3年間にあった――。

初恋は憧れか愛か。
止まったままの時間を再び進めよう。
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