第24話

「翠、待ちなさい」

 

 玄関でそのまま上がろうとする彼女の肩を掴みそういうと、袋とタオルをもって彼女の元へ向かう。


「足拭いてここに服をいれて」

「え~!! 恥ずかしい!!」


 何を恥ずかしがることがあるのだろうか?

 この家に今いるのは私と彼女だけなのだ。

 加えて風呂場まで窓はない一本道だ。


「いいからやる!!」


 紅羽は彼女を脱がせ、汚れた部分をタオルで足を拭く。

 手のかかる妹だ。

 

「行ってよし!!」


 翠は帰ってきた瞬間に入れるように風呂を沸かしていたのを確認していたのでそう言うと、二人で入浴する。


「「ふぅ~」」


 彼女の身体を軽く流し泥を落とし、二人でお湯につかると息が漏れる。


「気持ちいい~」

「だねぇ~」


 そう言うと、翠は紅羽の胸に寄りかかってくる。

 彼女は翠の頭を撫でると、嬉しそうな表情をする。


「えへへぇ~」

「もう、甘えん坊だな~」


 そうして仲よく風呂から上がると、二人で仲良く料理をする。


「今日は何がいい?」

「う~ん、焼き飯とラーメンが食べたい!!」

「よし、じゃあ材料とって」

「ほ~い」


 二人でてきぱきと済ませると、互いに席に着く。


「「いただきます」!!」


 そう言って私達は食事を済ませるのだった。

 


 


 


 

 

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