第14話 オタクの幼馴染の苦悩
「女の子なのに凛々しくてかっこよくて、その辺の男なんかよりかっこいいのに方向音痴とか、朝起きれないとか、抜けてるところもあってそのギャップがまた魅力的で、私の好みドストライクでお世話したい……」
早口で彼女は急にオタク前回の深い話に入っていく。
戻ってこーい、てか完全に発言ヤバいから。
「また出ちゃった……うぅ……」
「お前、それでよくオタクがばれないよな……」
本当にどうしてバレないのか不思議で仕方ない。
どこかで絶対にボロが出るはずなのだ。
まぁ、例えバレた所で美点と捉えられ信者がまた増えるだけなのだろうが。
「だって私に絡んでくる子、大体そういうの興味ない子しかいないから……」
彼女はいわゆる陽キャグループに属している。
だから、漫画やアニメというよりは現実を楽しむことが多い。
彼女もその容姿からか、必然的に陽キャグループに入れられている。
因みに僕はボッチである。
陰キャグループでも陽キャグループでもない、中立層に位置する者……いわば中キャだ。
まぁ、どっちにもなじめないというある意味一番中途半端で学校一の最下層の位置付けだ。
「大変なんだな、お前も……」
「何よ、その憐みの目は……本当にやめて、君こそ一人ボッチで寂しいの?」
そんなことを言いながら話していると学校についた。
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