マーメイドテイル　～その人魚には見えない翼が生えている～

作者様の別作品「国民的アイドルを目指していた私にとって社交界でトップを取るなんてチョロすぎる件」のスピンオフとして書かれた……そうですが。
　
中身が入れ替わって、それぞれにとっての異世界で頑張っている主人公の姿が堪りません。
　
主人公はもちろんですが、彼女を取り巻く仲間たちもまた堪りません。
『アイドル』という世界が舞台だけあってキラキラしているのはもちろんですが、そんな見た目なんかより、彼女たち自身が夢に向かって進んでいく姿がもっと『キラキラ』と輝いています。
　
すっごく元気が貰える作品です。
　
ご一読をお薦めします。
　

　


　

あの「アイちょろ」のスピンオフなのですが…レベチ！！


よくある異世界の人物と入れ替わっちゃった！？


のもう片方の側を描くという、素晴らしい展開。


私はもう一つの作品を読んでいたので、初っ端から感情移入と涙がとまりませんでしたが、

最後のライブシーンでは涙腺崩壊でした…。


「私はわたし」としっかり地に足つけている女の子って、推したくなりますよね？

最初は戸惑ってなかなかできなかったリーシャちゃんが成長していく過程はすごく感としました！
いきなり完璧な人の中に入っちゃったら比べられてへこたれそうなのにしっかり前を向いてやり遂げていく様が大好きです！
最終話とても感動しました！ありがとうございます

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（357文字）

別作品「国民的アイドルを目指していた私にとって社交界でトップを取るなんてチョロすぎる件」のスピンオフとして書かれた本作。

別作品の方もかるくご紹介しましょう。
傷つけられたアイドルが、異世界に転生します。
そこにはもちろん芸能界はなく、歌手もなく。
普通の、といってよいのか、ともかく伯爵令嬢として転生し。
だけど彼女は持ち前のパワーと明るさで切り拓いてゆきます。

さて、本作。
伯爵令嬢が現代日本に、しかも傷ついたアイドルに転生して……。
そう、つまり、上述の別作品の、裏なのです。

へえ、そういえば転生された側の人格って、どこにいっちゃうんだろう。
そうおもって、皆さん本作をご覧になる…続きを読む

僕はこちらの物語を拝読させて頂き、改めて「真っ直ぐな言葉」の魅力を感じました。

物語が新たに生まれる時、他の作品との差別化で、どんどん新しい着想やキャラを考え、またその行動や思考を奇妙に特殊化してゆく。そうすると、「おっ、なんか新しいかも」と一瞬は歓迎されるかもしれません。ただし、それがどういう危険性を孕んでいるかと言うと、「人の心、大事な想い」を忘れてしまう時があるのです。

多くの人に読んでもらうために新しい世界を作ろうとして、却って人に理解されにくいモノを書いてしまう。創作とはそんなパラドックスに陥る時があります。特に新人賞などで評価が新機軸を欲する時、どうしてもそういう風になりがち…続きを読む