概要
利用して、いらなくなったら捨てればいい。その程度に考えていたのに……
ベルーナ伯爵は、迷宮で多くの魔石を獲得し、妖魔から領土を守り、特産品作りすら担っていた魔術師のマリウスを追放した。
娘を嫁がせるとまで約束していたにも関わらずだ。
名門貴族との縁組が整い、名門貴族からの支援も受けられるようになって、マリウスは最早用済みだと判断したからだ。
だが、ベルーナ伯爵家にとってマリウスの存在は、伯爵が思っているよりも大きなものになっていた。
マリウスを失った伯爵家は、思いもよらぬ苦境に追い込まれる事になるのだった。
注釈)
この小説は、いわゆる追放ものの中で、特に「ざまぁ」部分に特化した作品にしたつもりです。
その為、追放ものとしては歪な構成になっていると思います。
具体的には、追放された魔術師のその後に関しては、必要最低限しか書いていません。
娘を嫁がせるとまで約束していたにも関わらずだ。
名門貴族との縁組が整い、名門貴族からの支援も受けられるようになって、マリウスは最早用済みだと判断したからだ。
だが、ベルーナ伯爵家にとってマリウスの存在は、伯爵が思っているよりも大きなものになっていた。
マリウスを失った伯爵家は、思いもよらぬ苦境に追い込まれる事になるのだった。
注釈)
この小説は、いわゆる追放ものの中で、特に「ざまぁ」部分に特化した作品にしたつもりです。
その為、追放ものとしては歪な構成になっていると思います。
具体的には、追放された魔術師のその後に関しては、必要最低限しか書いていません。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!〇〇エンド、なんて言葉で片付けようとしないで
ベルーナ伯爵領の魔術師マリウスは、特産品の酒の醸造や魔物の駆除など、多忙すぎる日々を送っていた。それにもかかわらず、周囲から虐げられるマリウス。
それはマリウスが自らの能力をひけらかしたためでもあったが、彼が反省して態度を改めても状況は良くならない。ついには、重傷を負わされて追放されてしまう。
あなたがもし、ハッピーエンドを求めているのならば、この物語はそうではない。
ただ、マリウスが散々な目に遭って終わりかと言えば、そういうことでもない。
世界は、〇〇エンド、という簡単なレッテルで片付くものではない。そんなことを思わせる作品です。 - ★★★ Excellent!!!人 間 は 残 酷 さ を 愉 し む
これは非道な仕打ちをした者へ復讐する物語である。
読者は、あたかも残酷なショーの観客のように無慈悲な物語を鑑賞する。
人が昔からそうしてきたように、人の苦しみを愉しむ。
本作には、およそ無駄がない。
各話それぞれが、この物語の有り様を明確に示している。
文中には常に破滅の予兆がある。
この物語のなかに良いことなど起こり得ない。読んでいてそう思うはずだ。
主人公に仇をなしたものは逸れることなく、破滅への順路を辿る。
それは清々しいほどに明快。
なんの瑕疵もない玲瓏な宝玉のような物語。ただしその色は、黒い。
特筆すべきは無残な復讐を受ける者たちだけでなく、物語の主人公である魔術師マリウスも…続きを読む