概要
転生者は全て狩る。それがこの世界の掟。
転生者は全て狩る。それがこの世界の掟だ。
転生者はかつて世界を危機に陥れた。大陸1つが消し飛び、そこに住む数億人が命を落とした。
そして10年前、一つの国家が1人の転生者により簒奪された。
それ以来、転生者は原則「消される」こととなっている。
彼らは全て「恩寵」と呼ばれる異能の力を持つ。その力が、70年前の惨事と10年前の簒奪を招いた。
転生者の思いはどうあれ、彼らはこの世にいてはならない。世界の秩序を守るためにも。
そして転生者の魂を消し去り、元の持ち主に戻すのが「祓い手」だ。
その中でもごく限られた「特級」を名乗ることを許された令嬢がいる。
10年前に国を追われた貴族、ジャニス・ワイズマン。
法外な金銭と引き換えに、彼女はどんな転生者も全て「祓って」きた。
その忠実な執事