概要
私は痛み。絶望と憎しみの果て、人々が縋る最後の希望。
『加護』と呼ばれる、特殊な力の存在する世界。
『加護』を持つ者は皆、強大な力を持っている。
国同士の諍いや、魔物との戦いが終わらないこの世界で、彼らは希望と力の象徴だった。
辺境の孤児院で育ったアリスには、一人の親友が居た。
二人は遊ぶ時も、手伝いをする時も、寝る時も、何をするのも一緒だった。
そんな彼女の親友は一足先に『加護』に目覚め、その能力の希少性から、養子として貴族家へと迎え入れられた。
別れを拒む親友と、二度と無いであろうチャンスに背中を押すアリス。どうにか説得してみせたものの、別れの前の晩には互いに酷い顔で泣き明かしたものだった。
そして別れ際、二人はいくつかの約束をした。
先に行って待っている、と。
必ず追いついてみせる、と。
どちらか片方が苦しんでいるときは、必ずもう片
応援有難うございます!
今後も拙作を是非よろしくお願い致します
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