第35話 絶滅阻止政策
エルフ国
うん、まあ、結論から言うと「光の聖女? それなら俺の隣で寝てるぜ」と言う訳で、またもイタダキ男子して朝チュンして夜明けのコーヒーなど飲んでしまった。
支援していたエルフ解放戦線のオトモダチもご一緒したので、聖女も膝から下が産まれたての小鹿だったのも解除。
どうみても二桁ギリギリのょぅじょだが、エルフ解放戦線のロリ戦闘メイドと一緒で、合法ロリ30歳だから構わないだろう。
世間の奴らは純血を失うと聖なる力が失われるとでも思い込んでいたようだが、ここまでレベルもステータスもカンストしてやると力は失われない。
ご本人様も早めに処女捨てて、怖すぎる聖女職などエンガチョしたかったのかも知れないが、今生の間は逃げられない。
何なら両目を失って足先も無い聖女が、悪霊(シュトヘル)に出て来たババアみたいに、ハーンの軍勢に蹂躙されたドイツポーランド騎士団に向かって「見たかーーーーっ!」と言うオチもできるがそうはしなかった。
復讐の鬼になった怖すぎるババアにすることも出来たが、無傷の聖女を確保してレベル上げ。
また不遇系のょぅじょだったので、ジャッキーチェンの映画ぐらい修行させて、クンフーで両足使って壁の間に立ったり、つま先で棒にぶら下がって足の裏に湯呑み置いて取らせ、腹筋して起き上った所に熱いお茶が入った湯飲み置いて、レベル上げして八本足とあだ名で呼ばれるぐらい、目からビーム発射できるぐらいにはした。
「あ…… お早うございます」
ラブラブな雰囲気など無く、やっぱりドS上司に睨まれて腹パン入れられて「好きいっ!」になった怯えたメスの顔。
嫌な顔しておパンツ見せてもらって、キスだけはされないように、途中でも口を隠して防御する売春婦スタイル。「こんな時、世界が輝いて見えるって本当だったのね」とか言って貰えない。
今後も愛なんか一ミリも無くて、セフレとして適当に「穴」として扱ってやると幸せ。大事にしたり愛を語ったり4℃なんかプレゼントしたりすると「キモい」として処理される。
「お早うゴザイマス、救世主(メシア)様」
普通の女さんだと「パンクして困っていたら、オジサンが助けてくれたけど、終始気持ち悪かった」と言われるように、下心すらなく若い子供?が困っている所を見たら助けてやる「教え魔」でも、ジャッキポイントでもスペアタイヤの入れ方から、パンク修理のキット出して来て使い方教えても、体目当てなんだとかゲスな思考で延々気持ち悪がられる。
この子も似たような感じで、オッサンに助けてもらって気持ち悪がっていたようだが、支払いの方法が無くて結局パパ活して体で支払った。
意識高い系のメガネで高尚で高収入な奴と付き合っても「話つまんね~、こんな奴と一緒にいても一切楽しくない」と言ってセフレに電話。ただヤられるだけの穴のくせして「好き好き大好き~、スタイル抜群で細身で大好き~、鎖骨見えてる所もダイスキ~」だとか欠陥生物の本領を発揮して、働きもしないでブラブラしているホスト系男の穴として使われて、愛なんか一切存在しない「恋なんかするな、愛を持とうとするな」と警告されて、その状態で貢がされている今が幸せでダイスキな基地害と同等。
「救世主様、本日より妻としてお仕えすることをお許しください」
「ああ」
周囲のエルフ解放戦線から色々と録音されたのか、俺への呼び名が「救世主(メシア)」に変更。
未来の自分が、国からどういう目に合わされたのかも知られている。
「ンダンダ」
「ヨッシャヨッシャ」
今までの旅路も、色々と省略して綺麗事だけ並べたり、死人が多すぎるのを省けば、聖女立身出世の物語。
ある日聖女の従者となる一同が家に迎えに来て、16歳になったら勇者として出立させられるように、チベット的に僧侶に家を取り囲まれて、ダライラマみたいに聖女の生まれ変わりとして選ばれ、村を襲撃しに来た軍隊を撃退して出立。
両親や家族と一時分かれる事にはなるが、村は襲撃されないように沼も開いて軍隊通行禁止、ついでに徴税官とか国の役人も通行止め。無税なので商人が居座ったのは別のお話。
国家の妨害を受けながらも艱難辛苦を超えて、人間国の大軍団なども正しき心?を持つ従者たちが蹴散らして沼入り。ついに悪の大臣と孫の偽聖女を懲らしめ(過ぎ)、王国を開放してエルフ解放戦線の青年部に委(ゆだ)ねてカクメイ政府を樹立(死に過ぎ)。
大世界樹の神殿に赴いたものの妨害に会い、悪の神官共でいつもの悪魔崇拝者でホモのショタ好きジジイに支配されていた神殿も解放(死に過ぎ)。
エルフの中にもこんな世俗的と言うか、出世ばかり望む肉食系の特異体質の連中居たんだと言う感想。
「救世主様、朝食の用意ガ出来マシタ」
「うむ」
聖女が世界樹に触れることによって、神代(かみよ)の時代から続く、天を覆い尽くすような結界が開いてミッションコンプリーツ。エルフ国は救われました、めでたしめでたしなのだが、経路の死体の数が余りにも多すぎて聖女様ドン引き。
エルフ解放戦線の連中は血塗れ死体塗れのテロ現場とか見慣れているが、農村出身の普通のょぅじょが、人類で異種族とは言え死山血河やら手足や首がゴロンゴロンして、頭半分だけ上半身だけあちこちに吹き飛んでいる戦場を見ると、即ゲロでおしっこ漏らして失神。
白目剥いてビクンビクン痙攣するレベルで、悪夢を見まくって「お父さんっ、お母さんっ!」に助けを呼ぶレベル。
余りにも呪われ過ぎた旅路で、聖女を亡き者にしようとした大臣と、ついでに第三王子の傀儡政権も、他の王家の連中も全員人民裁判にかけられて広場で吊るされた。
貴族制廃止で魔力が強かろうがどうしようが、「儂は選ばれた人間だ」とか「ノブレスオブリージュ」とかホザいたら死刑。
市井の300歳過ぎても元気に働いてる、と言うか上級国民になって甘い汁をチューチューする手段すら知らなかった馬鹿な善人は残って、働きもせずに偉そうにしていた悪人は全員地獄行き。
多少汚い手段で儲けている商人は許されたが、他人の家を乗っ取ったり殺しや誘拐などの荒事も混ぜて手広くやった奴は死刑。
いつも通り街中の街路樹全部に死体が複数ぶら下がっていて、未だに各都市で白軍とか赤軍とかジャコバン派とか王党派とかエルフ解放戦線が、市街戦やテロで政権奪取するために戦闘中。
天皇廃止派みたいなのもいて「聖女を殺せ~~~っ! 奴は旧体制の象徴だ~~~っ!」と言われていて、命を狙われていて誘拐しようとして来てレイプされるので怖すぎて、保護できるのは俺ぐらいな物なので、窮鳥懐に入れば追わず、と言う訳で保護した。
恐怖の対象としては、自分をぶっ殺しに来る連中の方が怖くて、こちらでは聖女として丁重に扱って来て、失礼な態度は取らなかったオッサンの方が怖くなかった模様。
ガッタガッタ震えて怯えていて、真の恐怖の対象は周囲全部であったにもかかわらず、まだマシな恐怖の対象で周囲から自分を守ってくれる奴に保護を求めただけ。
「聖女までオマエラの仲間で大丈夫なのか? 嫌々抱かれて保護して貰うとか、翌朝になったら自決してると、また過去改変してこなくちゃならない」
闘神都市のヒロインの一人で、負けると抱かれる形式で進むと、サムライの女か姫を抱くと、翌朝首突いて自決してるみたいになってると「悲しのはヌケない」ので困る。
「大丈夫デス、カナリのラブラブなのでご期待クダサイ」
「あれで?」
まあ、最初は金髪チャラ夫のデカチンにヤられるのを嫌がっていた高木さんが、快楽堕ちしてしまって闇落ちもして、ヒーーヒーー言わされている所をRECして西方君の所に送り付けてイジリーさせたり、空っぽになるまでヌイてきた顔を見てニヤニヤするNTR物は好きなのでヨシッ!
今回西方君じゃないが、幼馴染のハーフエルフの少年の所に、身代わりに生贄になって女装してミノタウロスにケ〇アクメ決めさせられる代わりに、聖女として連れて行かれた幼馴染が、バックから突かれてケツア〇メ決める所を見せてやろうじゃないか。
こうして光の聖女は、エルフ解放戦線の孕み番、52番目のネコミミナースメイドとして採用された。
ア〇ルプラグを装備させられ「ヤダ、しっぽが」プレイの実績も解除。
装備品として攻撃力一億以上のグルカナイフ二本と短剣、輝く星座の鎧が贈られた。聖女なので露出狂仕様のビキニアーマー禁止。
聖女なのに、アテナと少年達じゃなくて、両手にショーテル持ったガンダムサンドロックと、マグアナック隊ぐらい怖い存在に。
こいつらも一応世界樹に選ばれた戦士で「この世に悪がはびこる時、必ずや現れると言われる希望の戦士」でもこいつらの方が既に悪人。殺戮数とか死体のボディカウント数では二十万超えて凄まじい数に。
まあ、大世界樹を作動させてしまえば、以後聖女が存在しなくても動作し続けるようなので、屋敷に連れ帰って終戦した聖国に置いてもヨシッ! 身代わり聖女でも俺の分体に偽装魔法掛けて、暗殺団が来ても安心安全に。
北の敵国情報部
「うむ、素晴らしい実績だ、是非情報部で契約したい。どのような条件がお望みか? 金、女、酒、何時敵にバレるか殺されるか分からない痺れるようなダブルスパイ、望めば何でも手に入る」
いつも通り悪魔の契約を結んで、泥棒武装強盗殺人者、盗賊団窃盗団山賊、麻薬販売業者、奴隷業者、高利貸し、関連した貴族、スラムや貧民街にいるゴミクズカス低能阿片中毒患者、全員始末して死骸兵にすると大変喜ばれて仲間扱い。
給料低すぎて俺の方が金持ってるのと、食料でもマヨでも甘い物でも何でも持っているのでもう不要。
ここでも飢饉だったので、魔獣肉は徹底的に撒いた、情報部からでも教会経由とか色々偽装して撒いた。孤児院でも「メリ~クリスマ~ス」とか伊達直人とか適当な事言って撒いた。
何ならタイガーマスクとかそのまんまのリングネームで住み込んだり、孤児院経営しても金が無くてメキシコでルチャドールになったスカイトルメンタみたいに、牧師の格好でリングに上がって、不利になったら聖書振りかざすと、相手が跪いて悔い改める方式で稼いできて撒いた。
途中虎の穴のレスラーに狙われたが、ヒール役の「黄色い悪魔」として、反則技の限りを尽くして倒したので相手の方がドン引き。いくらなんでも一緒に興行して回るレスラーに命狙われるとか無いからね。
「はあ、金は持ってますので、後は友好的に。始末して欲しい奴がいれば誰でも消しますよ。これを言うと怒られますが、王家や各貴族家に邪魔者がいれば消します」
王家に忠義を誓っている奴に言ってはならない言葉だが、複雑怪奇過ぎる王宮政治とか、伏魔殿の悪魔を減らしたい消したいなら、情報部でどのようにでも操作可能。
単に毒殺するのから、地獄行きでホムンクルスと入れ替えて、思うさま操作してやって敵陣営を破滅させるのも可能。
そこから先は流石に情報部連中でも憚られたのか、目を見合って相談してから、ぼそぼそと言いにくそうにしてから言った。
「それでは…… 王家三悪党と呼ばれる、先王の王妃で国母、その腹心で宰相職にある者、現王の妻で悪魔の王妃、その三人をどうにかできるか?」
「ええ、すぐに始末してホムンクルスに入れ替えできます」
処刑台からタイムリープして生まれ変わって、ついでに異世界転生もしたんじゃないかと言うぐらい、改心させた綺麗な人物に変えられます。
「おお……」
失敗しても情報部外部の人間なのですぐ切れる、ドライな関係だがそれでいい。
聖国辺りからすると、この周辺は既知の世界ではなく、エルフ国も知られていなかったが、この辺りを起点にワールドツアーして皆殺しにしてこよう。
王宮内
早速王宮内にいる三悪党だか三巨頭をサーチアンドデストロイ。
うん、話したことはないけど有害、会う前に始末してしまおう。
サイレントモードで沼入り、定番の「若い女、それも貴族の娘の血の風呂」に漬かって若返りだとかアンチエイジングしていたババアを始末。必殺仕置き人にでもなった気分。
「おぶううっ、ゴボゴボゴボゴボッ!」
糸使い系になって、相手の首に糸掛けて絞首。楽器の糸を「ビンッ」と弾くと絶命する感じで。
最近のアニメだと、ガイジンサンがこの役で、背中に和彫りで天使とか万梨阿仏でも彫ってある系。
周囲の侍女全員と警護の騎士も全部ホムンクルスにしてしまうが、アタマオカシイのばかりで様々な悪事にも加担しているので許可。
なんでここまでの化け物が何の処罰もされずに生きているんだ? この世界はおかしい、何もかもが間違っている。俺はやっぱり地獄に落とされたらしい。綺麗で清潔にしていかなければ。
少年漫画の「勇気、友情、勝利」の法則を無視してるな。何度倒されても理想や友情のために立ち上がって来る主人公チーム、何故かフィニッシュブローの一発だけで倒されてくれる敵チーム。
まあこちらは「少年ガンガンの護り」の護符を持っているから無敵だ。これからと言う時に打ち切られる異世界物もあれば、クソつまんない勇者が死んだとかその後継がいつまでも連載される呪いがあるが、主人公チームは最終決戦でも誰も負けない。
「エンヤ~コラ~、ドッコイショ~~、ワッショイ。ソ~レソ~レ、エンヤラヤ~、ヤーレンソーラン、ハアァ~~~、ドスコイ~、ドスコイ~~(ヘブライ語)」
血の風呂の材料にされた娘もどうにか過去改変して復活。逃げると罰せられるので「そんな奴いなかった」で処理。
別のカスやゴミが選ばれるよう改変。クズ系虐め女恋愛一軍などは復活させないが、また不遇系で生贄に差し出された娘が沢山手に入った。
妾腹屋根裏部屋系納屋系住まいじゃ済まない、剣聖ジョブ持ちの弟と逃げ出し系、チェンジリングで平民と入れ替えられた系の連中なので、もう家にも帰れない。
口減らしで売春宿に売られた娘とも違い、明らかに生贄として親から提出された不遇系の極致。またレベル上げしてやって「これで君たちは何にでもなれるっ」「先生っ!」プレイも実施。
妹ばかり優遇されて育って、妾腹なので屋根裏部屋系、でも全種類の種を作るか呼び出せる姉の方が国宝。
訓練されてる「普通の魔法使い」の妹など履いて捨てるほどいるので、勘違いして今まで通り姉に魔法で襲い掛かったりすると、拘束監禁されて姉が救い出してやらなければ死刑扱い、みたいなざまあ系を味合わせてやろう。
ざまあ街道を突っ走って貰う事になるが、余りにも世界への恨みとか苦しみが強すぎて、邪神騎士が生誕するかも知れない。
そうするとこの世界もオシマイで、全部暗黒の炎で焼き尽くされるか、ヴァンパイアが貴族として君臨する世界みたいになって、ダンピールがお貴族様を始末して回るお話になるかも知れない。
俺が真祖であることを匂わせまくって「もしやっ、あのお方がっ?」プレイも実施しなければならないかも知れない。
「待てっ、話し合おう…… 美少年の尻とか興味は無いかっ?」
うん、美少年なら非常に興味がある。ドゥテルテ大統領みたいに「若い頃はホモだったが治した」の逆で、若い頃は全く興味が無かったのが、ホリエモンみたいに女は懲りたか飽きたので、男の娘とか美少年には非常に興味がある。
「ぐ……」
それでもこの国を牛耳っている宰相とかもサクサク始末して、糸で吊るしてから地獄行き。周囲全員ホムンクルスにしてしまうが、佞臣だらけで悪事にも加担しまくっているのでオッケーだろう。
「ふごおっ、おぎゃああああっ!」
次にはレディースのヤンキー漫画みたいに、キッツイ性格同士の年の違う女が意気投合して「俺の息子をファックしてよし」と言う訳で息子と結婚させて王妃。息子の王子の方は母親に制圧されていて、オドオドビクビクするだけのロリコンに加工されているので、逆らう事すらできない模様。
「はぐううっ、びへえええっ!」
今日は楽しい悲鳴を上げるように拘ってみた、北斗の拳の「あべしいっ!」ぐらいの悲鳴が聞けた。
情報部
「あ、全員始末してきました。気の毒な侍従とか家令とかメイドも全員死にましたけど、全員ホムンクルスに変えたので秘密の漏洩もあり得ません」
「「「「「「「「「「私達は社会の歯車です、週六日働いて安息日には休みます」」」」」」」」」」
「結構」
情報部の連中ドン引き。話聞いてから一時間ほどで三人共始末、他にも佞臣やら自分の権力拡張に血道を上げていた連中も始末。
王宮の中も大分清潔にしてきて、政治が安定してきたら他の上級国民のクズも始末。
うん、久しぶりに沢山のホムンクルスと死骸兵が手に入った。この国だけでも数千万人死んだ。
エルフ国とは比べ物にならないぐらい、遺伝的に生きていてはならない奴らが大量に死んだ。
嫌がらせダイスキ、例え鳩や雀が集まっている所でも、手を叩いて大声出して追い払うと、その様子がおかしくてゲラゲラ笑う様な嫌な奴らも死骸兵入り。
野良猫や鳥や猪にエサやってるからって「禁止されてるだろうがっ!」と鬼みたいな顔して叫び始め、兎に角嫌がらせがしたいだけの奴とか、警察に通報までして禁止させるような、人の皮を被った化け物も綺麗に始末。
経験則で、こいつらは自分こそが正義の味方だと思い込んでいるもサディストで、餌を貰えなくなった子猫が死んでいくのが楽しくて楽しくて仕方がない連中なので沼入り地獄落ち。
お前らが「町を清潔にしたい」と思っているのと同じで、「遺伝的なサディストを始末したい」と思っているのにも協賛してくれるよな?
恒例の種族変更がついに「邪神」。邪神様が地位を譲ってくれたのか、ここまで悪行を行って殺しまくりだから人類の敵なのか邪神。また俺のステータスを見た聖女の膝から下が産まれたての小鹿になる。
ホビット国
格ゲー界隈では「人権が無い」連中の国。こちらもマヨとか甘いもので汚染してしまったので、オバハンどもが店舗のカウンターで「甘いものをおくれえええっ!」と叫び出すほど汚染。
買い物困難者のお婆さんには気の毒だが、新しくやった「星」の方にしか甘い物売ってる店舗が無い。
古い街並みに大店舗構えるのが無理だったのもあるが、アメリカ並みにデカい店で、カウンターだけでも50メートルはある、店員が数十人並んでる巨大な店で運営。
旧市街にはこちらで卸した小売店経由で販売、馬車でやってきて一週間分の保存食を買って行ける連中とは違い、毎日チビチビ持てる量しか買えない、日本人車ない家程度の買い物。
「サアサア~~、ご利用ご利用~(ダミ声)、芋串4ギル、コロッケ一個4ギル、安っすいで~~、買うてや買うてや~、ご利用ご利用~~」
雇った店員がベテラン並みのダミ声営業、バイト学生の方がダミ声が上手で、新入社員に教えるレベル。
カウンター外のイートインで一日中揚げ物を揚げたり、コストコみたいにホットドッグやコーヒーが激安で売っていて、サメのぬいぐるみとかも売ってる。
井戸の汚染も解除してあるが、それでも店舗で無料で汲める「ナントカ水素水」の方がバンバン出て行く。
ワンプライスで100円ショップ的に小分けして、麦の粉でもトウモロコシの粉でも形が変なジャガイモでも、塩でも胡椒でも全部100円レベルだが、それでも高級品過ぎて買えない連中もいる。
中国みたいに農家の現金収入が月2元、マッチひと箱が3元するそうなので、農家の連中は何も買えない。
出稼ぎに行って都会で収入がある奴、息子や娘が都会で泣きながら稼いで来る奴しか買えない。
農作物の買取やら、衣服の買取もやってるが、飢饉の上に瘴気で汚染されている。
インドやベトナムから仕入れられる数百円のシャツやズボンがあるので、こちらの家内制手工業の衣服の買取価格もたかが知れている。
イギリス産業革命の機械生産製品の方が安く、インドの糸車を駆逐して、ガンジーが物置の糸車を出して来るよう言って抵抗するレベル。
高級品の刺しゅう入りカーペットとか、絹を作る蚕の育成とか、高級品作れるよう講習したが、中東やら中国みたいに器用な奴がいないし、小学校も出てないので読み書き不能で学習もできない三重苦。
若い者はインド製の糸から染色してある化学繊維の製品着てるが、年寄りは脱色しただけの白い服か、紺色ぐらいしか染め物が無い世界なので、綿製のヨレヨレの服着てる。
それも冬場でも薄着で、上着は藁とかで編んだ蓑製品。
ボリウッド映画とか韓国時代劇とか全部嘘で、カラフル過ぎる着色料も無く、糸から色が混ぜてある製品なんか存在しない、バラモン僧が来てるオレンジの着色なんか無くて糞掃衣。
「押さないでくださいっ、売り切れはありませんっ、穀物と塩は無くなりませんっ!」
「割り込みすんな~~っ! 仲間がいるから割込みできると思うなっ、ババアーーッ!」
オバハンの連帯で、仲間一人並ばせておけば割込み自由だと思い込んでるのが、怒鳴られるのを迷惑顔して入って来るが、そんなもん許されるはずもなく、並ばされてた一人も纏めて撤去。
ここも飢饉なので地球産穀物とか塩大人気。更に甘い物まで売っていて、マヨまであるので開店前から人が並んでいて、卸売りだけなのに日が暮れて閉店まで人の足が絶えない。ここも魔獣肉ほぼ無料なので怖いぐらい人が殺到してくる。
近所にコストコやウォルマートが出来ると、そこの店員になるしかなく、それ以外の店は全部潰れるみたいに、うちで雇った若い者は時給1500円レベルなので製品買えて、働けない歩けない老人は買えなくなる悪循環。
こんな卸専門の鉄火場で雇えるのは若い者だけで、それもカウンターの外側の清掃とか客の苦情受付か案内だけ、地球とのゲートが開いてる搬入口には入れられない。
鄧小平の南巡講話みたいに「豊かになれる者から豊かになればいい」なので、働けない年寄り連中や体壊して働けないのは取り残される。
他に就職口も無いので、仕方なく劇場とかダンスホールも作ると、若い者が集まって若い者だけが働けて、楽団集めても若い者だけ、教えるとすぐ覚えるのも若い者だけで、中卒程度が覚え込ませられる限度と言われるのがよくわかる。
老映写技師(ホムンクルス)が教えられるのもトト少年ぐらいで、プリズムで屋外に映像を写したり、亡くなってから送られてきた映像と言うのも、教会でカットされたキスシーンが延々続く映像だったりもするが、そんな出会いがあるのはごく一部。
映画、それもトーキーを上映してしまうと、今までの影絵技師とか弁士が失業するし、撮影用に劇団とか舞台役者も全員雇ったが、大根過ぎて解雇する奴の方が多い。
朝の仮面ライダーの中でも、平気でアングラ芝居始めようとする奴がいるので喀血もの。
「ポッポオーーーーッ!」
「きちゃだ、きちゃだ」
「シュポシュポ言ってる~~」
将来の撮り鉄、発達で汽車や電車に異常な興味を示す連中。勝手に木を切ったり違法駐車したり勝手にバルブ開けて田んぼを水で満たしたりする前に、早めに処分した方がいいか?
新しい星の方にだけ、シュポシュポ小さ目の鉄道が走って駅が出来て、その周囲だけが栄えて行く。売春宿や酒場が出来て悪所も増えて行くが、地球産の酒の方が安いのでこっちの酒屋は儲からない。
パパ活円光売春して一稼ぎしようという女も出るが、阿片が無いと世間との整合性が取れないので、忽ち麻薬中毒で殺されるか、頭壊れちゃって脳梅毒になる前に発狂。
デッブデブの豚になるのでホムンクルスで代用。基本ホビットは雇わない方向で。
「一体誰に断ってシノいでやがんでえっ、とっとと出すもん出しなっ、みかじめ料払わないで商売できるとでも思い込んでるのかっ?」
たちまちヤクザが発生してみかじめ料請求、ホビットの貴族?もやってきて接収しようとするが、とっとと沼入りさせて処分。悪魔の契約は結んでいないが、性質が悪いのは全員処分。
こっちでも泥棒強盗殺人者、スラムのアホにマヌケに、貧民街のどうしようもないのは処分。阿片食って路地で転がってるのも、阿片業者も窃盗団も強盗団も山賊も綺麗に削除。
複利計算できない奴にトイチで金貸す高利貸しも、麻薬業者も奴隷業者も本グレに半グレも処分。
これでホビットもドワーフもノームもエルフも獣人も絶滅しないだろう。空間で断絶しているので人間との交易は不可能になったが、未だに旧居住地に住み続けている年寄りもいる。
カウンター乗り越えて搬入場所に侵入して、パレットとトラックで搬入しまくっている場所に入り込む奴もいるだろうが、ゲートは通行禁止なので地球には行けない。はず。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます