第27話 地獄の蓋が開く時
ドワーフの村
「客人、良い宴であった。しかしそれも終わりのようだ。魔の森の境界に、人間の軍隊が来ておる、お主は女子供と共に逃げるがいい」
この村滅亡の原因となった人間の侵攻、今日であることは分かっていたが、わざと酔わせた訳ではない。
鑑定眼がある奴がいたのか、村中に大悪魔で亜神と言うのはバレていたのか、人間の仲間とか人間の手先としては扱われなかった。
「ああ、大丈夫ですよ、実は俺はそいつらを倒しに来たんです。それと、女子供はここに逃がしてやって下さい。山や谷に逃げても誘拐するために待ち構えてやがりますよ」
いつもの転移ゲートを開いて、ドワーフ以外は通行不可に、渋滞したり火が着いた飛行機とか火事になった劇場みたいにならないよう、一度に5,6人は通れるように、それも複数。
「こ、これは? 転移ゲート、遥か古代に失われた技術ではないか?」
「ええ、レベルが億に上がると自然にできるようですよ」
村の出入り口付近だったので、後ろを向いて人間の軍隊へと向かう。
商品?の数々はそのまま置いて、持ち逃げするならそのまま持って行けばいい、人間共がやった犯行の数々の謝罪だ。
こっちも転移してやって、人間の軍隊のど真ん中へ。
魔の森
わざわざ傭兵団の団長近くに出現、同じ方向に歩いてやる。
「やあ諸君、どこに行こうと言うのだね」
「うわっ、テメエどこから現れたっ?」
周囲も食い扶持にあぶれた臭いクズばっかり、普段から傭兵で略奪レイプ虐殺放火が仕事の奴らに、冒険者と言う特に働きもしないでブラブラしている飲んだくれ、たまに馬鹿すぎる善人もいるようだが、発達アスペでADHD、ASD重症、俺の基準では「死んで貰います」。
「貴様、転移して来たなっ、一体どうやって?」
軍隊上がりか脳筋で偉そうなのに誰何された。いきなり後ろから肩掴もうとするなよ、俺がゴルゴなら殴られてる所だ。
「レベルが12億もある大悪魔だからだよ、鑑定眼ある奴いないか?」
全身が産まれたての小鹿になってる奴が鑑定眼持ち。
「ひいいいいっ、そいつは本当に大悪魔で亜神ですっ、逆らっちゃいけないっ!」
「そ奴を捕らえよっ」
「引っ立て~~いっ!」
だからそれやったら殺されるって言ってるだろうがよ、脳筋過ぎて知能が無い。
全員の足元に沼を展開、いや、地獄の蓋が開いちゃったよ。
暗黒神話で諏訪湖の底が抜けた感じに。
「あああああっ!」
「たすけてええええっ!」
自分達がどこに送り込まれたのか、下からの気配で分かったようだ。この周囲にいた全員生きたまま地獄に落とされた。
誰だよ、いつもの沼を直通の地獄送りに変えた奴? 邪神か? 亜神がやる事だからほぼ神の所業。沼の範囲全部地獄の蓋が開いて,池の水全部抜いて地獄にご招待。
「ここどこだああっ?」
「昼間だったのに夜にいいいいっ!」
周囲から地獄の鬼が接近してくる気配多数、口からプラズマガン発射する奴も出てくるかな?
ここに落ちた全員足折れてるのか逃げられない、馬は助けてやってくれるとありがたいが、多分ウマ娘でも予後不良で安楽死。
俺の方は飛行魔法使わないでも、常時レビテーション状態なので、離れた場所に華麗に着地。
これがベルセルクだと蝕で、全員生贄にされてゴッドハンドが誕生する。
『スレクdfsoipシマjbghセテjknbジャーーー!』
多分、「何者かー?」とか、ディアブロ的に「フレッシュミート!」とか言ってるんだろう、以後翻訳魔法介在。
『おお、大悪魔殿ではありませんか、どうぞこちらに、これからここは解体場所になります』
奴らの言葉は知っていたので翻訳魔法が効いた、いつも通り地獄の住人で大悪魔なので、地元の人間扱いされちゃいました。
ついに故郷へと、テラへ帰ってきた模様。
『フレッシュミート!』
「ぎゃあああああっ!」
『コソレカウキレストッ!(人道的に翻訳できない)』
蝕に出て来た使徒とか、ディアブロに出て来た悪魔やら、DOOMに出て来た悪魔やら大集合で解体作業、それも地獄なので死んでもある程度すると生き返り、未来永劫苦痛に苛まれる。
沼の中の死骸兵と同じ扱いだが、下に引きずり込まれて何をされるか分からない状態で処刑されるのと違い、目の前に絶対に勝てないレベルのデカイ化け物が集合して、引き裂かれて食われて八つ裂きにされて死んでも生き帰ったり、バラバラにされても自分のハラワタの中に頭突っ込まれたり、定番の口の中にオティンティン突っ込まれて首を携帯されてみたりと凄惨な地獄絵図、文字通りの地獄。
「あああ、あああああああっ!」
「足を千切らないでええっ!」
『いかがですかな? 大悪魔殿、規模は小さいですが人間の解体ショーでございます』
アヌビスみたいな犬の魔物が何か言って来たが、こいつもレベル4億ぐらいあるじゃねえかよっ、死なないから魔王より強いのがゴロゴロしてるのか? インフレし過ぎだろ。
別に「オラ、ワクワクして来たぞ」とか言わないからね、大隔世遺伝とかしないからね。
まるで人を、人間が殺されまくって悲鳴上げまくって、逃げ惑っている連中も足折れてて、涙と鼻水と涎と小便垂れ流しで泣き叫んでる所見て、ワイングラス持って葉巻でも楽しみながら「ウム、今宵の死体は勢いがあるな、フハハハハハッ!」と笑い出すようなサディスト扱いしないでくれる?
しまいには飲茶食った海原雄山みたいに「ふははっ、これは楽しいっ」とか言っちゃうよ。
『奴らはドワーフの村を略奪しようとしたのでな、沼に落としてやろうと思ったのだが、邪神の加護のせいか地獄の蓋が開いてしまった、手間をかけさせたな』
『いえ、この程度の事、いつでもお申し付けください』
礼儀正しいし忠誠度も高いから、人間界にでも連れて行って家令にでもして、プリンセスメーカー2か、ぷちぷりユーシーに出て来る魔族の執事にでもしようかと思ったが、魔王の生贄に出された人間が魔王の嫁になる話で、人間の嫁に苦言を呈しまくったり嫌がらせをしそうなので却下。
目の前では相変わらず地獄絵図、蝕の中でピピンが見つかったと思ったら死んでて、コルカスも殺されて、キャスカが好きなジュドーが馬に乗って逃がしても殺されて、キャスかはガッツの目の前でレイプされるぐらい地獄。
もう「この中にはすべてがある、愛、欲望、悪徳、何でもある」と言うぐらい死に満ち溢れていて、食われて引き裂かれてケツの穴掘られて、口の中にもぶち込まれ強制イマラチオで「ヒヒーーン!」とか叫ばれながら、鼻から噴き出すぐらいタップリ飲まされて肺まで一杯にされて溺死。
牛系のミノタウロス君も登場して、幼馴染のエルフ少女の身代わりに女装して生贄になったら、幼馴染の目の前でケツアクメ決めさせられるぐらいの地獄。
こうして人間の傭兵団は壊滅した。資本がどこから出ていたのか、聖国なのか奴隷商人なのか聞き逃したが、どちらでも碌でもない理由だろう。
山や谷の方で待ち構えていた奴らも地獄落ち。ドワーフも一般人で知能も低いから、ゲート開いてやっても、決められていた通りに女子供は山や谷に逃げて馬鹿丸出しで捕まって、男の方も決められている通りに斧持ってハンマー持って出撃。
それすら傭兵団の計画の内だったが、クズでカスでゴミは全員地獄落ち。
サイケラス王国
こちらでも地球産の麦に米トウモロコシ、塩に砂糖に胡椒、マーガリンにジャムにホイップクリーム、定番のマヨにケチャップにお好み焼きソース、洋辛子に和辛子にニンニクチューブにワサビまで出すと、無いと生きていけない体にされてしまったオバハンとかリタちゃんがいたので、こちらで輸入して現地生産も開始。
こちらにも本物のバターはあったが「マーガリン下さい」のコピペ並みに、トランス脂肪酸とか気にせず「マーガリン下さい」。
店員やら工場勤務の連中はホムンクルスなので、組の金を持ち逃げしないし、胡椒(ヤク)なんかを中抜き持ち逃げしないし、異世界地球に逃げ出そうともしない。
旧態依然のカウンター越しに注文を受けた商品を引き渡す取引方法だが、飢饉中だけあって年末の佐川急便の窓口ぐらいには怒号が鳴り響いていて、朝の電気工事部品屋かTOTOのパッキンや部品に便器セット丸ごと売ってる店みたいに戦争状態。
トン買い馬車一台買いする奴は裏口の受け渡し場所にご案内、それでも余りにも混みまくるので増設しても増設しても、二号店三号店を出しても追い付かない。
最初は小売りだったのだが、鉄火場過ぎて卸売り専門になり、腕と度胸がある一般人は買えるが、お爺ちゃんお婆ちゃん子供では熱気と圧力で殺されてしまうので、小売の小規模な個人商店で購入。
あしたのジョーレベルの商店でマンモス西も働いていて、小売店のお嬢さんと結婚するような店でも、怖いぐらい客が殺到して「主婦の店ダイエー」程度でもトラック買い込んで店が巨大になって行くように、ジャスコがイオンになるぐらいハッテンする。
人が人を呼んでしまって「あそこに行けば麦が手に入る」「魔獣肉でも安く売ってる」と言う訳で、圧死者や踏み殺される子供が出るレベルで、明石の駅の連絡橋事故が起こる寸前「物売るってレベルじゃねえぞっ!」状態。
「オイイイイッ! 押すなあああっ!」
「割り込むんじゃねえええっ! ぶっ殺すぞおおおっ!」
序盤のコンビニレジ割込みなどしようもんなら、警察やら衛兵が来る前に、並んでいる勢いがある商人に殺される。
現に割り込んだり揉め事になって、一日に2,3人ぐらいは死んでる。ドタマカチ割られていても圧死した扱いとして処理。
「押さないでくださいっ、商品はまだまだありますっ、麦や塩の品切れはありませんっ!」
電池式のトラメガで叫んでいるがそれでも足りない、品切れ有にすればよかった。
地球側でも三十億人ほど食い扶持が減ったので、コモディティの価格が下落し過ぎて、遺伝子改良麦とか米作ってるアメリカ産は買い手が無く、困っていた所を農場従業員ごと買取。
ゲート越えてトラックとパレットとフォークリフトで一日中運び入れてくるが、それでも売れて行く。
「ふははははっ、儲かっておるようだなあ、今日からこの店は我らが接収……」
NGワードを言ったので、大商人であろうが貴族であろうが沼入り地獄落ち。
こいつらは貴族の権限で店ごと無償で取り上げて、商品の流入先も抑えて自分の資産にしようとする、所有権だとか財産権も理解できない、脳に障害がある人物で話通じないので、まず処刑してから後でホムンクルスの刑。
どっちみち地球から仕入れるのが不可能な奴なので、売り切ったら仕入先が無くて、客の怒号が暴動打ち壊しにハッテンして死滅する。
生産工場でも、夢が無い方のトッシーとマヨネーズ工場で、白衣着せられて目の前を大量のマヨが「シャーーーーーッ!」と流れて行く方で、マヨの大きい妖精が空飛びながら案内してくれて、小さいマヨの妖精が詰めて生産してる方じゃない。
工場周囲や内部にも沼が貼られていて、ゴキやナメクGが混入しようとすると即沼入り。
何と言ってもジャム、南極に出現したゲートの向こうの別の星のジャムじゃなくて、パンに塗って食う方のジャム。
アステルパームだとか砂糖の数百倍の甘さを持つ人工甘味料で、本物の砂糖ほどおいしくないが、無糖のジャムしか食ったことが無い現地人、ジャムなんて高級品食ったことが無い貧乏人が口にするとタヒぬ。
そう、マリオ君とかリタちゃん。
「これが「じゃむ」ですか?」
「赤い、イチゴ色?」
試食品として目の前に100円ぐらいのジャムのパックを渡すと、一匙食って以降はバクバク食い始めて、無くなると中をペロペロ舐め始めて、空になってしまったジャムの箱の中を見つめて、狂った目のまま兄妹で見つめ合い、次にはこっち向いてまるで「もうジャム無いんですけど?」みたいな目でオネダリを始めた。
自分で全部食った記憶とかが欠落しているらしい。
「あ、あの、もうジャムないんですか?(病んだ目)」
「ジャム下さい(病んだ目)」
多分リタちゃんでも、ジャムを貰えるならパパ活でも円光でもしただろう。
「HAHAHA、プリンとかチョコもあるぞぉ」
「いえ、まずはジャムを……(病んだ目)」
仕方ないのでブルーベリーのを出すと、またバクバク食べ始めて、脳の方がブドウ糖溶液とアステルパームの虜にされたようで、レベル2万の異常耐性でも耐えられなかった模様。
人類を狂わせてきた甘味料、砂糖。銃乱射事件でも砂糖が悪者にされて、学校内で販売されているジュース類も果糖100%の物に変更。人の脳が求めるエネルギーの元で、ブドウ糖溶液を好きなだけ脳に与えてやれる不徳の行為。
結局二人共6パックぐらい平らげるまで、ちょっと腹一杯と言うか胸焼けするぐらい食わないと収まらなかった。
定番の100円プリンでも甘いコンニャクゼリーでもチョコでも何でも売れた、甘いものは飛ぶように売れた。
美味しんぼ的に「世界で最も売れている商品が一番美味い」の法則で、まずケチャップ、マヨ。
日本やオランダで売られているのがヤバイらしく、卵黄だけでマヨが作られていて、濃厚でクリーミー。
ソイソース(テリヤキ)も多少売れ出したそうだが、留学生の宿舎でも醤油料理作ると「スティンク!」と言われるので、アジア系の魚醤に慣れている連中でなければ臭い。
テルマエロマエでも、魚醤(ガルム)に慣れているイタリア人でなければ食えない。
お好み焼きソースと言うマイナーな商品も、ウスターソースも日本ローカルで、フランス料理的なのがソース。
「あたしにも甘い物売っておくれ~~~っ!」
「家の連中も胡椒やマヨネーズが無いと生きていけないんだよ~~っ!」
オバハン共も麻薬中毒患者の顔で胡椒やマヨを求めている。もう内側から身体が求めちゃっていて、北朝鮮から親族に手紙が届くように「甘いものが食べたいです、少しでもいいので甘いものを送ってください」と言うレベルで中毒。
ちなみに卸売りしかしていない鉄火場の売り場でも、厚かましいオバハンなら、目が血走っている商人にでも対抗できる。
塩でも砂糖でも胡椒でもアジノモトでも地球価格で売られていて、次々にアフォ貴族が「この店は私の物だ、無償で接収する」「以後我が家の物として管理する」と言い張るので沼入りホムンクルスの刑。
先代の王家でも胡椒かマヨ欲しさに接収に来た。
「本日よりこの販売所は王家が管理する事となったっ、輸入元を明らかにし厳しく本贋を判定っ、市民を守るための措置であるっ!」
「馬鹿野郎っ、胡椒が欲しいだけだろうがっ」
「けえれっ、この店は客のための店だっ、見ろっ、この良心的価格をっ!」
注文と受け渡しのカウンターの後ろに、現在の値段表が張り付けてある。
「そうだっ、王家は帰れっ、二度と来るなああっ!」
来客と王家の軍隊が争った、後に「胡椒戦争」呼ばれる騒乱が発生、まあ沼入りして貰って来客側勝利に終わったが、国外からも胡椒や砂糖買い出しに来てやがった。
「テンシュサン(皇国訛り)ウチラハ、ミセノミカタデッセ、カマヘンカマヘン」
皇国訛りの商人に味方宣言された、沼入りさせても見逃してくれるようだ。
と言う訳で店の方は、ケロタンみたいに秩父山で売られた「さあお飲みっ! 女王様の黄金水」の秩父山天然水並みに、トラックと言うか馬車で買い出しに来るぐらい売れた。
H6Oとか言う物理法則に反する嘘広告水素水でも日本で売れたから、トリチウム水でも何でも「恒星の力を秘めた三重水素水」と売り出すと健康志向のおばさまに売れた。
別に「チェルノブイリ産野菜」を、旦那に食わせて殺すために売れた訳ではない。ナントカ水素水でもリッター1万円でも日本でバカ売れしている。
他にも「天然自然で三重水素があるのは月面だけ」「長年月面で太陽の力を蓄え続けた水素水」とパッケージに張ると飛ぶように売れた。
店頭でも待ち時間の間、モニターでねずみ色の体して俯いている人物が、三重水素出を飲むと水色に変化して腕を振り上げ、心臓付近に恒星のパワーが点火して健康体になるようなCG映像を垂れ流し続けると、イメージ戦略とか洗脳映像として売れた。
別名、一般人は貧乏で瘴気で汚染された井戸水を飲み慣れている、とも言う。
そこで聖石、デーモンコアの出番。浄化にだけは実績があるので、ドップドップ浄化して貰って国中水の都に。水路にまで浄化された水が流れ、大腸菌だらけ寄生虫だらけで、道頓堀川レベルで飲用不可だったのが飲めるようにまで回復。
運搬船から落ちて水飲むと、ブラジルのプールで泳いでしまった古舘伊知郎さんレベルでピーピーのシャーシャーで、道頓堀に飛び込んだオッサンみたいに「三日後オティンティンがパンパンに晴れて、膿が一杯出て来た」ような事故も無くなった。
要求と需要があったので太陽電池とLED電球も販売、バッテリーもセットで売ったので、電気工事屋と言う職業が誕生して、貴族家と各御家庭にLED電球が配置された。
DIYで図面片手に配線する無謀な奴も大量、プラスマイナスの概念が理解できた者は、自分の家の屋根に太陽光パネルをボルト止めして、家の中に赤線と黒線で分けられた配線をできた。
ここサイケラス王国だけが文明度が上がり、飢饉中なので周辺都市でも要望があって売り始めると、隣国が対魔国同盟破って攻め込んできた。
飢饉中で食い物が無いなら、応談で店開いても良かったのに、相談せずにまず戦争と言うのがこの世界の常識。
不倶戴天の敵国に相談したり、頭下げたり弱み握られるのは不許可。
でも隣国も滅んでたので、超人数人で魔族魔王倒したのは噂レベルでしか知らない、いつも通り脳筋の将軍が?
「何を馬鹿な事を言っておるのかああーーっ! レベル100超えた超越者が何人もおってたまるかああっ! 精神を注入してやるうううっ!」
で全否定した模様。
リッチヴァンパイアの連中が出動して「よ~し、じゃあパパがんばちゃうぞ~」と言うだけで三国無双。
どれだけヤバイ書き込みを出来るかと言うスレで「校庭で小女子(こうなご)焼いちゃうぞ~」と書いてしまい、一発タイホされた奴ぐらいヤバイ。
相変わらず聖闘士走りで光の速さで駆け巡り、手から「ハアアアーーッ!」とビーム出す奴なんか人類で相手できるはずもなく、一日で相手側の王都陥落。
降伏文書に署名させられ、数十年攻め込めないように、莫大な賠償金だけ取られた模様。
俺から隣国地域で取れた魔物魔獣肉はやった。全部で十億匹ぐらいあったから一億匹ぐらい撒いた。
ついでに悪魔の契約も結んで、クズとカスとゴミを駆除させて貰って、口減らしもさせて貰っておいた。
ムーミン谷(仮名)
ムーミン(仮名)だけでなく、村長に若い者数人、他の物珍しい物が大好きな子供達も同行して、新天地と言うか別の星を探索。
魚人なので水の中が平気だが、こちらはスナフキン属性の人物なので、服が濡れると困る。
「ノンノン(仮名)水の中気持ちいいよっ、向こうはもうすぐ冬なのに、ここは暖かいやっ」
「ムーミン(仮名)ったら、そんなにはしゃいじゃって、子供みたい」
恐る恐るノンノンミースニフ(仮名)も水に入り、魚を取り始めた。若者たちは躍る(CV:久米明)。
「こんな大きな魚、初めてっ」
捕食者がいないので巨大化した魚たち、北米のリョコウバトみたいに50億羽いたのが、全部食われて逃げ出して交配もできず絶滅した例もある。
毛沢東みたいに「穀物を食い荒らすスズメは人民の敵だっ!」をやらかしてしまって、軍隊農村総出で雀狩りをして、雀が食べていた小虫が大量発生。あらゆる木も草も枯れ果ててしまい、人民は稗粟すら口にすることすらできず米も全滅。
公称数値は出ていないが、四千万人ほどの人民が餓死して、それ以外も空腹に苛まれて、エリートは生き残り、空腹に耐えられた者だけが生き残れたと言われている。
ここも巨大肉食獣は始末したが、その代わりにムーミン(仮名)達が捕食して減らしてくれるだろう。
「ムーミン(仮名)、生で食べちゃいけないよっ、焼いてから食べるんだ」
常在菌が違うのと、寄生虫がいるので生食不可。でないと南米から来た人みたいに、寿司でも食ったらピーピーのシャーシャーになって、火垂るの墓並みに「兄ちゃん、もうビチビチや」になる。
「わあ、いくらでも獲れるよっ」
回避行動が甘いので、普段から魚を取り慣れている連中からは雑魚。
サーモンかトラウトか何か知らないが、大量にとれたので火でも起こして腹ごしらえ。
「ムーミン谷(仮名)でもこんなに獲れないや、大漁大漁」
こちらは中ワタ程度は取って食うが「ハラワタがウマいんじゃないか、一番おいしい所を捨ててどうするんだ?」と言う訳で村長もムーミン(仮名)もバリバリ食った。
「どうですか? こちらでもやって行けそうですか?」
まだ二時間ぐらい経たないと、食中毒起こしたり七転八倒したりしないか判明しないが、俺基準なら食中りもしなかったし、エキノコックスに腸を食い破られて、ブラックジャックみたいに露天で自分で開腹手術しないで済んだ。
「食べ物は豊富だ、気候も暖かくて優しい、冬眠しなくても済むほどじゃ、これで我らを狩ろうとする軍隊が来なければなあ」
巨大肉食獣とかデカすぎる奴らは沼入りして貰ったが、狩り損ねた奴がいるとまた増殖する。
映画のミストみたいにエンカウントしまくりにはならないが、エイリアンみたいなのが少数でも残ってたら脅威。
「知的生命体…… 魔族もおりませんし、大きい魔獣もおりません。せいぜいウルフかベアー程度です。気を付けて頂いて集落の周りに壁を作っておけば大丈夫かと」
頭に魔石ついてたり角が生えてるようなのはいない、そんな化け物が登場するのは、地獄に近い魔界の方。
1メートル以上ある蜘蛛やカマキリも出ない、瘴気はあるが至って普通の惑星。
「どうしてこんなに良くしてくださる? 新しい土地など、商人に売れば莫大な金が入ってくるだろうに」
「いえ、少数部族がもし絶滅させられたら、空から聖石が降って来て、魔界全体が滅ぼされるんですよ。貴方方は看破のスキルを全員がお持ちだ、悪人からは狙われる立場にある。どうにかお救いしないと魔界全体が滅んでしまうんです」
「左様ですか」
こうして春の星で瘴気付きの星は、ムーミン谷(仮名)の出張所になった。
危うい時はゲートを超えて逃げ、こちらの方が襲撃を受けないとなれば移住するだろう。
一応エルフの里みたいに、周囲からは大量の魔族や傭兵団が入れないようにはしておく。
時たまこちらにも来て監視しておくが、あくまでスナフキン属性の人物としてやって来る。
ムーミン谷(仮名)がトーミンする時には暖かい場所に移動する。
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