第8話 タイマン張ったらマブダチ

 また騎士団に顔出すのが遅れた。もうブッチしてバックレしても俺悪くないよな?


 そうだ、分身できるから分身体を騎士団に送ってみよう。ドラゴンボールの天津飯みたいに、分身すると弱くなるし丁度いい。


 エルフさんの里を巡る方も、手抜きで分身体送ってみよう。


 やっぱり日本人で労働廃人で社畜だから、細菌研究所にも出勤しよう。有休で休暇で配属変わって勤務終わってるけど、細菌撒くためにも出勤しよう。


 と言う訳で空間魔法も使えるから、遠いエルフの領地でも結界の外側ならお爺ちゃん達連れて一瞬で転移、一回行ったことがないといけないとか固い事言わないで即移動。


 アポイント無しで来たので、途中、木の上にエルフがびっしり並んで「人間、何をしに来た」「お前達を通す理由など無い」とか問答もあったが、長老古老の手引きで入村。


 鑑定眼ある奴だけ「エルダーリッチだああ~」と膝から下が産まれたても小鹿に。



 エルフ領世界樹の木の下


「こちらの方は、エルフの里に異界の門を開いて下さるお方じゃ、我らは救世主(メシア)と呼んでおる」


「「「「「「「「「「はぁ?」」」」」」」」」」


「はあ、どうも、聖国で召喚されたハズレ勇者で、聖国内で奴隷扱いされてたエルフ解放戦線を作って主催している者です」


 里の連中イミワカンナイ状態で迎えられたが、長老古老のお爺ちゃん達、目の色が変わっているし、聖国内でエルフ解放戦線主催しているオッサンだし、異界の門開ける奴だから、信用しきっちゃっていて「救世主(メシア)」呼ばわり。


 オレオレ詐欺とかもあるから、そんなに人を信用しちゃだめですよ。


 急に人が変わって「ここがエルフの里かぁ、ついに判明したぞぉ、出て来い眷属たちぃ」みたいに、眷属とか兵隊呼ばれて、エルフの里が火の海にされたり、若い者が奴隷やら性奴隷にされたりするんだから信用しちゃ駄目。


「何を言ってるだ長老っ、人間なんか信用しちゃあ駄目だっ」


 お、若い者はしっかりしてるようで、欧米風に「財布はしっかりと押さえておいてください」を守っている。でないと永久機関への投資とか、ありもしない不老長寿の水とか、トリチウム水売りつけられちゃうよ。


「良いのだ、この方は我らエルフの救世主ともいえるお方、文明人がいない異世界を我らに提供してくださる、ありがたいお方なのじゃ」


 説明するのはメンドクサイので、広場で異界の門を開いてやる、池の水全部抜く。


「開け異界の門、競合者がいない平和な土地へ」


 エルフの里でも直通ゲートを開いてみるテスト。分身していてもできる模様。屋敷で開いた方は聖国の間者とかに侵入されないよう塞いである。


「転移ゲートが開いたっ、向こうは夜だっ、鑑定士っ、一体どこか調べろっ」


「はいっ」


 調べて貰ったら異世界で、この世界とは関係ない場所なので驚かれた。瘴気濃度ゼロ、酸素濃度は普通に二十パーセント程度、窒素濃度が七十パーセントぐらい。


 巨大鳥の方はエルフさんでどうにかなっても、サーベルタイガーは3メートルクラスの猛獣なのでどうにもならない。


 見付かったら時速100キロ以上で走って来て、尻尾でバランスとりながら走るユキヒョウみたいな連中なので、即脊椎噛み切られて死ぬレベル。


「ゲートの先はこの世界ではないようです、遠いエルフ王国でもありません」


 あ、エルフ王国とかあるんなら早く言ってよ、居残り組はそこで保護して貰うか…… チョ待てよ、そいつらが転移先の異世界押さえたりしたら、またヤヤコシイ事になる。


 エルフさんでこの里の者しか通れないようにしてあるから、聖国かエルフ王国の連中が現れて「はははっ、馬鹿者どもめ、ついに異世界の門を開きおったな、者どもであえ、その世界は儂らで頂戴する」みたいなクソ貴族が来ても無駄。


 エルフの国にも売国奴がいて、里を小銭で売り渡したり、里が亡ぶのを笑って見ているような奴は沼入りして貰う。


 まあそこまで調査力が強くて速くて、俺を追走までして来ていたらオジサン驚く。


 マリオ君リタちゃんが通れないが我慢して貰って、エルダーリッチは通れる門。


 お茶目なジョークで、エイリアンの卵がびっしり並んでいるようなところには案内しない。


 全員顔に張り付かれて、腹の中から誕生して「ママーー」とか言わない。巨大な第二形態に迫られて「志村~、後ろ~、後ろ~」とか言わない。



「ああ、ありがとうございます、我らに新たな大地が」


 目付きがおかしくなったエルフ達が、出立して調査の為に新世界へ見学に出た。


 今度は独立目指してる鬼みたいな表情じゃなくて、毒気が抜けた目付きをしていて、修行僧か即身仏みたいな表情。


「ああ、これが約束された正しき大地(ユートピア)」


「瘴気で汚染されていない救世の安息地(エデン)」


「おお、救世主(メシア)様っ」


 まず小高い丘の上に世界樹の分け株を植えて、また大地にキスをする。それやると腹下すからな。


 成長系の呪文と言うか相撲甚句も掛けておいたので、植えたての世界樹ビキビキ言って、ジャックと豆の木みたいに成長しちゃって、いきなり天を突くような大きさに。


 世界樹様の行く末を見学に来ていたお爺ちゃんお婆ちゃん泣いちゃって「もうこれで思い残すことはない、新世界樹様も安泰、新世界(ユートピア)でエルフ族も増えて、瘴気で汚染されていない世界で、おおおっ」とか、急遽風の谷のババアの物まねして「おお、子供達、めしいだ私の目の代わりに見ておくれ」とか、もののけ姫に出てくるモリシゲの物まねして「帰って来た~、黄泉の国から猪(しし)の戦士達が帰って来た~」しないといけなくなるぐらいのステータス。


 詩的な表現とか好きなのか「救世の安息地(エデン)」とか「新天地(パラダイス)」とか「選ばれた正しき大地(ユートピア)だとか、ルビ一杯使わないと表現できない、中二病かっ? と言いたくなるような専門用語が沢山出てくる。


 まるでミリシャのおひげのホワイトドールにローラローラ(女装ロラン)が乗って、コーンベルトを巡って争って、ディアナカウンターのソレイユに乗ったディアナソレル様が、キエルハイム嬢と入れ替わっても誰も気付かないで、ボルジャーノンとか発掘して宇宙船に乗って月まで行って、二人が揃って黒歴史を解説して「月光蝶であるッッ!」ぐらいトミノゼリフと固有名詞で一杯。


 それに俺の呼称が「救世主(メシア)様」になってるし、もう瘴気に汚染された世界樹は救えない設定が定着してるので、居残り組のお年寄りなんかは諦めきった目付きで「我らは世界樹と共に滅ぶ、若い者は新天地(パラダイス)で「救世の安息地(エデン)」へと旅立つがええ」みたいに言ってる。


「もう独立だとか馬鹿な戯言は諦めろっ、この世界の世界樹は枯れるっ、瘴気による汚染は取り除けないっ」


「でもっ、世界樹が無ければ俺達は生きていけないっ! どうにかして瘴気を取り除いて、世界樹様の復活を目指し……」


「馬鹿っ! 折角救世主様(メシア)が下さった「救世の安息地(エデン)」があるのにっ、そこに世界樹を定着させ、新たな聖地として育むのだっ」


「ううっ」


 エルフさん達マジでガチで論争してるけど、それ実は楽勝なんです。


 ここで俺が「あ~、世界樹生えてるとこ瘴気浄化できますよ、世界樹も悪魔が降臨しても良かったら復活させられますし、農地とか全部、エルフの里全体浄化するぐらい楽勝です」と言うと非常にメンドクサイ事になりそう。



 エルフはエコでロハスなビーガンらしいから、植物系の食料も撒く、野草とかキノコとか芋系統の、お肉のお供になる奴を徹底的に撒く。


 ピーマン嫌いと言おうが人参嫌いと言おうが、グリーンピース食べられないと言おうがパプリカでも何でも撒く。


「おお、救世主様(メシア)が食料まで下さった」


「ありがたやありがたや」


 ここも食糧難だったのか、お婆ちゃん泣き始めるぐらい。


「俺、本当はこんなクエストに参加したかったんですっ、見ているだけのポーターみたいな傍観者じゃなくて、冒険者としてエルフの里全体を救う様な立派なクエストに……」


「本当にっ、グスッ」


 何かマリオ君とリタちゃんまで涙ぐんじゃっていて、エルフさん救世のクエストに参加できて感動してるし。


 冒険者でも、大体見てるだけで何もできないのは残酷なので言わない。


「貴方は本当に神のようなお方……」


 リタちゃんの方がヤバい雰囲気に、この子に夜這い掛けられたら、相手JSでも体が好みなので断れる自信がない。


 マリオ君の方も(////)カアアッとなっていて、シロクマ転生に出てくるエルフの少年みたいに「俺のケツで良かったら、アニキに(性的な意味で)何時でも貸しますぜ」みたいな顔してるのが怖い。


「とりあえず、世界樹様が生えている領域だけでも浄化してみましょう」


 話題を差し替えてすり替えてバックレル方向で。


「出来るのですかっ?」


 本当は楽勝だけど、世界樹の周りだけ浄化したら疲れた様子でも見せて、ちょっと倒れそうなふいんき(何故か変換できない)でも醸し出さないと怒られそう。


 異世界に直通ゲート開ける奴が、こんな狭い領域浄化できない訳が無いだろう。



 旧世界の世界樹


 ちょっと四股でも踏んで、土俵入りする程度で浄化。


 最近のツイートで、四又かけられて悲しんでいる女性がネット検索すると、四股踏んでる力士の画像で埋め尽くされていて、ちょっと和んだ模様。


 いつもの相撲甚句だかヘブライ語の呪文が出ると、全部浄化してしまうから無詠唱。


 ミスタースポックみたいに世界樹に触れてみて目を瞑り、何か許可でも貰うか、語り合っているような雰囲気も醸し出す。


「おお、救世主(メシア)様が世界樹と語らっておられる」


 織田無道と一緒で何も聞こえないよ、冝保愛子みたいに霊能力なんかないし、木と語り合える力なんかない。


 でも浄化は一瞬。


「ううっ、あああっ!」


 電気でも出して、まるで世界樹に拒否されたかのように、後ろにふら付いてみるテスト。


「おお、世界樹様はこのまま寿命を迎えたいと仰っておられる」


「ああ、そんな……」


 いや、何も聞こえてないからね、この中で読心術がある奴がいたら何もかも台無し。


「どうか、大地の浄化だけはお許しください」


 何かキランキランする処理をして、世界樹生えている領域だけを浄化。


 修復とか復活の方は、誰も見てない、見えない真っ暗な中で悪魔召還でもしないといけない。


 でないと聖国の連中と同じで「出て行けえっ! この背教者めがあああああっ!」というオチになってしまう。


 何か汗でも流してみて、大変な作業でも終えたかのようにしてみる。


「大地の浄化は終わりました、でも、治療は世界樹様が拒否なさっておられます」


「神様……」


 何かお婆ちゃん泣いちゃっているので、すぐ修復したい所だけど、夜中に奇跡でも起こって治る段取りだから気にしないで。


 世界樹様から放送でもあって「おお、清らかなる大地から聖なるチカラガ~~、エナジーガ~~~」みたいな方向で行こう。


 予約治療で俺来ないでも勝手に治るようにしておこう。でないと常時監視されていて、早起きのおじいちゃんとか世界樹の女官に見付かって「ひええええええっ、救世主(メシア)様が悪魔を呼ばれたああああっ!」になって台無し。


 腐った奴なら即ホムンクルスの刑だが、無辜のお爺ちゃんとか女官をホムンクルスにする訳にはいかない。



 周囲の雰囲気がヤバくなって来たので鑑定すると、長老古老とかお爺ちゃんお婆ちゃんリタちゃんからの信用度が「神への信仰」に成長してた。


 エロマンガみたいに愛情ポイントとか増えて欲しいんだけど、そういうのすっ飛ばして信仰。


 メイド要員として教育して、戦闘メイドとしてレベル上げした合法ロリネコミミ巫女メイド連中も「信仰」レベル。


 世界樹の神台の上に立ってるので、地獄の黙示録の集落で沼から出て来てカーツ大佐を殺した後で、住民に跪かれて信仰される感じ。


 世界樹殺してねーから。エルダーリッチとか信仰したら駄目だからね。


 教会に新しく派遣された神父みたいに、英語訛りの日本語で「アナタハ~カミヲシンジュイレマスカ~?」みたいなことは言ってないのに信仰されてしまった。


 日本の結婚式に呼ばれるような似非神父で偽物だからね、日常生活通りの流暢な日本語で話すと苦情が来て「もっとカタコトの英語訛りの日本語で喋って欲しかった」と言われて、わざわざ「ソレデハ~、チカイのKISSヲ~」とカタコトで喋って、英語部分だけネイティブの発音で喋る方向の奴らと一緒だからね。


 キンパツで青い目したガイジン顔してても、西川へレンみたいに「いや~さぞ英語とかお得意なんでしょうねえ」と聞かれても「関西弁しか喋れまへん」「うわあああ~~バンザーイ」みたいな鉄板ネタ持ってる奴と一緒だからね。



 細菌研究所


「おや、今日も休暇では? 確か騎士団に配属されて顔を出す日だとか」


 今日も笑顔で定時出勤。今時の若い奴らは、休日が休日だと思い込んでいるから救いようがない。


 どこかの看護師の育成で、新人看護師達が全員、休日を休める日だと思い込んで、出勤してこない「事故」があったそうだ。


 先輩方は休日でも出勤して来て、遅れている仕事を取り返そうとか、特に新人は教えられる身なんだから休日でも出て来て、仕事を教わったり自分から仕事や学習を志願して、がむしゃらに身に着けようとするのが当たり前なのに、最近の若い者の考え方は理解できない。


「ああ、分身が出来るのを忘れていてね、エルフの里とか騎士団に出頭するのは分身に任せて、次の十種混合ウィルス撒く方に注力しようかと」


「副所長も分身を? 私も家に帰って来いとか家庭を顧みないとか言われて、寝るためだけと着替えに、何も会話しないで食事だけとるのに帰宅してまして、娘には汚物扱いされて、息子も女房に洗脳されて「稼ぎが悪い、もっと稼いで来い」何て言われてますよ」


「ははっ、どこの家でもそうですなあ」


 この人は一回故国で家族を失っても「働いていてもせいが無いですからね」とか言って、もう一回結婚した超人だ。


 あの扱いをされて、一家誰にも口をきいて貰えない、女房にも娘にも馬鹿にされて、年収一千万でも「稼ぎが悪い」と言われ、毎月のお小遣いは一万円レベルまで切り詰められて、家に一銭も入れない働かないDV系オラオラ男の「男性的魅力にあふれる人」の所に「真実の愛」を求めて浮気しに行って、家事もして金を出せと殴られても喜んで、金が入るとすぐに別の女の所へ行かれ、帰って来たら疲れ果てているのでATM奴隷の家の家事はしない。


 それでいて「専業主婦の賃金は年収一千万」と豪語して「私の方が稼ぎいいよねえ?」と平然と言ってくる。


 じゃあパートも何もしてないんだから働いて稼いで来いと言うと「ギャオオオオオオオオオオン!」を開始して「お前が夜でも朝でもバイトして稼いで来いっ、新聞配達でもコンビニバイトでもして来いっ!」と言われる、理不尽過ぎる。


 この人は独身時代の貯金まで使い込まれ、オラオラ男に托卵までされても、笑顔で他人の子供を育て上げる鋼鉄のような人物だ。俺にはとても真似できない。


 どちらも社畜なので、仕事場の方が面白過ぎて仲間も一杯、与えられた仕事をこなすマシーンと化しているので、休日に電話かかって来て上司から「今から出られるか?」と聞かれたら「十五分で出勤します」と笑顔で言えるイエスマンだ。


 自宅も会社に近くて、台風が来ても地震で電車止まっても、自転車か徒歩で出勤できる距離。



 社畜なので、普通の異世界物として読んでいると、社畜が魔法薬中毒で倒れて、第三騎士団長に助けられても「これからお前と肌を合わせて「体液」を交換し合わないと死ぬ」と宣告されて、宿で合意の上で騎士団長に抱かれるシーンを見てから「これはBL本」と気付かされて腰を抜かすこともあったりする。


 特に回想シーンでは、ケツアナをサポートするドーナッツ型の座布団を欲しがったり、社畜が下向きに寝ている所を、騎士団長に上から乗られて顔を顰めているシーンとか「ガチで処男掘られてるじゃねえかよっ?」と驚かされたりもする。


 でも社畜の方が三十路間近で、騎士団長の方が年下だったりもする。



「お? 十種混合ウィルスの中に、ついにペスト投入か、思い切ったねえ」


「ええ、攻撃力と破壊力が違い過ぎますから、ウチの予防とネズミの処理と、ノミがいなくなるまで処理して置けば大丈夫と踏んだんでしょう」


 笑顔で会話しているが、話の内容は相変わらず悪魔の所業。


 予防をどれだけやろうとも、街中は処理できても、村の中なんか病原菌の概念が理解できてないから死にまくり。


 でもIQ70~80のボーダーが消えるだけだからキニシナイ。


 かなり遠方から撒かないと、近所でお漏らししたり、遠くに行くのがだるいからと近場で撒くと、ペスト菌がやって来てこっちも返す刀で死滅する。


 ここに来ている調理担当やら洗濯婦掃除婦のオバハンが死ぬのは既定路線で、コラテラルダメージ。


 俺らも腸チフスメアリーみたいな、ペストに感染したオバハンが調理した飯を食うが、レベル千とか一千万の奴は異常耐性が強すぎて感染しない。


 それでも魔族が強すぎるので、一般兵以下のオバハンの命なんか完全無視。


 聖国としても年寄りで働けないとか、動けなくなる予定の奴は早めに抹殺するつもりでいる。


 そろそろ聖国の奴らも悪即斬した方がいいと思うが、魔族を抹殺するまでは我慢我慢。



 病原菌の塊みたいなお爺さんおばあさんも、魔族に見付かって散華したそうだし、パパ活JKOLも悪性の梅毒と淋病の塊で、HIV爆弾として売春宿でカポシ肉腫とかカリニ肺炎発症して、現代社会みたいに後天性免疫不全を抑える薬が無いから玉と砕けて散華。


 夜回り先生の大ネタみたいに「彼女は、何種類ものエイズに感染してしまい、モルヒネを使って眠るように死なせてあげました」とかホザいてるが、要は売春しまくって料金増やしてナマでやりまくって、楽しんで金貰ってから「私を買った連中に仕返しするために、何人も感染させてやったんだ」とホザいていたので、「てめえが悪いんじゃねえかクソ売春婦、その上で一般人にエイズ感染させるか?」と言っても「私達は買われた」。


 脳筋の警官も俺がチクったので拳銃(ニューナンブ)取り上げられて新兵器として回収。本人の方も大してレベル上げされないで、最前線に投入されて柔剣道程度ではどうにもならないので散華。


 俺の銃器製造知識でマスケット銃程度には成長した模様。これから後装のミニエ銃か、ライフリング切ってあるスプリングフィールド銃に進化して貰わなくてはならない。


 思い上がった高校生共も、ソッチ系の知識皆無だったから、ブサイクでデブなJK含めて即最前線送りで散華。肉付きが凄かったので塩漬けで食肉加工されたか?


 恋愛一軍とかホザいていたJKも、日本人顔程度でイキって身長デカ過ぎるのと性格最悪過ぎて、知的障害かって言うぐらい知能も低すぎたので、最低の売春宿送りで散華。


 思い上がっていない高校生で、錬金術師だとか従魔師程度はレベル上げして貰ってるそうだが、今度声掛けしてレベル上げしてやろう。分身もできるし。


 同時に召喚された奴らで、まだ生き残っているのは存在するんだろうか?



 第三騎士団


 ここで門前払いされたり、騎士団長は既にいるので必要なしと処理されると、大手を振って細菌研究所に籠れる。


 俺も身長が175とデカすぎるが、たまに巨人症のジャイアント馬場みたいな末端肥大症もいるので、背中丸めて声しわがらせて田舎者の振りして行くと、門番に門前払い喰らうはずだ。


「あの~騎士様~、おら~さいきん(不明瞭)研究所からきました~~。なんでも~、騎士団(きすだん)に出頭するよう言われますて~、こうやって来た次第ですだ~」


 物まねスキルレベル100で、田舎者臭満載でお送りしたので、即追い払われるだろう。


「ああ~? 誰もおめえみたいな田舎もん呼んでねえよ、帰った帰った」


 ラッキー、門前払いだ、帰ってヨシッ!


「はあ~、スンマセンでした~~」


 ヨチヨチ歩いて、角間がったら全力ダッシュで逃げる。


 後五歩ほど歩けばお役御免。


「待て~~~~~いっ! ソイツはレベル八千万のエルダーリッチだ~~~~っ! 逃がすな~~~~~~~~~~~~っ!」


 ちっ、俺についてた監視役が、先触れと言うかチクっていて、今から騎士団行くと連絡してたようだ。それでも気付いてない振りして逃亡する。


「待てっ、お前どれだけ殺したよっ? 衛兵に暗殺団に暗部に貴族連中、冒険者大半にギルドマスター、暗殺ギルド全員に盗賊ギルドもだっ。最近は麻薬組織も奴隷販売者も高利貸しも全員始末しやがったな? そこまで殺しまくったらさぞ気持ちいいだろうなあっ?」


 お、正義の人だから、戦隊レッドみたい「待て~い」とか言って、悪を恐れずに捕まえに来た。


 聖国の暗部でも怖がって、俺の監視に留めてるのに、犯罪内容まで正確に把握している。


 多少歳食ってて俺と同じぐらいのオッサン?


「さあ~? おら~そういうことは分かりませんで、勘弁してつかんさい」


 本来ここで「君は今までに食べたパンの数を覚えているか?」の系統の答えをしてやると「バアアアアアン!」とか「ビャアアアアアアアン!」と決まって、JOJOに怒られて拳を握り締めて「ディオーーーーーー!」となる所だがとぼけた。


「そういうのはもう良いんだよっ、ちょっと来い」


 うん、やっぱり正義の人だから自分が殺されるとか、始末されてホムンクルスにされるとは思ってない。


 襟首掴まれたまま連行。


「いや~、それ以前に、魔族八千万人とか、スラムの貧民とか一億人以上殺してますし。復讐に燃えて来た敵国兵、二万人ほど始末してますし~、ついでに盗賊団と山賊と窃盗団聖都全周で五百人は始末してやりました~」


 大体正体現わして、魔族と貧民一般人、殺して殺して殺しまくって、敵兵と盗賊団根絶してやったのも言った。ソッチは犯罪として認められてない模様。


 最初に声かけた門番真っ青、膝から下が産まれたての小鹿に。コッチはレベル八千万のエルダーリッチに喧嘩売ってはイケナイのには気付いた模様。


「ふざけんな、お前悪魔の使いだろ? 一体どっちの味方なんだっ?」


「正義のミカタ」


 関西ローカルの、東野幸治司会のニュース番組の名前を出してやっても通用しなかった。


「ふざけるな~~~っ!」


 裏拳ツッコミではなく、本当にドツかれた。関西人の転生者かも知れない。


 エルダーリッチなので無傷、でも「あっちいよう、騎士団のおっちゃんの拳、あっちいよう」と言う訳で、ヤンキー物の漫画みたいに、騎士団のオッサンの拳は俺のハートに届いた。


 所謂「タイマン張ったらマブダチ」理論で、オッサンと俺はマブダチになった。

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