第23話 魔王決戦
細菌研究所
あれから、魔族四天王二人ぶっ転がして、二十八部衆始末するにも余りにも楽勝だったので、これ以上経験値稼がずに魔王倒しに行くと言うと、いつものウェ~~イが始まって、いつも通りのバカ騒ぎ。
「え~、私的な提案ではありますが、もうこの国や他国でペストまで撒かなくて良いようです。よってこの細菌研究所はハッテン的解消をして、疾病対策センター的な物へと進化すべきと思われます」
「疾病対策センター?」
「ええ、新しい疾病や流行病に対抗する場所、新たな治療薬や治療法を配布開発して、予防医療を啓蒙する場所として、立て直す必要があると思われます」
地球から必要な物を持ってきて、駆虫薬から三種混合ワクチン、各種薬剤から治療薬までが必要。
スタートレック的な世界や生命科学を極めたような所から「腎臓が生える」ような薬とか「ぱぱのがんがなおるおくすり」も持って来なくてはなるまい。
七夕の短冊とかクリスマスで「サンタさんへのお願い」でパパのがんが治る薬を頼むと、プレゼントの中に入っていて娘大喜び、薬を仕込んだママも、旦那から「後は頼むぞ」と言われて大泣き。おっと眼から汁が。
確か「すげこま君」でも、まみ先生から世界征服を止めるよう言われた理由が「予防接種のお知らせとか大変なのよっ」だったはずだ。
多分大変なのだろう。反ワクチンの連中は大半始末したから、反抗活動は消えたはずだが?
いや、第二第三の反ワクチンが、それも塩水で消えないで、塩水を吸って無限に増殖する、不屈の3000日座り込みパヨク仕様の「イタイイタイイタイイタイ!」でダイイングとかもする反ワクチンが、火星辺りから送り込まれているのかっ?
「賛成っ!」
飲みの席とは言え、賛同なども得られた。
「短い間でしたが、亡国の皆様は帰国され、今後は魔族ではなく、病魔と闘って行きましょう」
「「「「「「「「「「おお~~っ!」」」」」」」」」」
但し、明治時代みたいに死なないで済んだ人が、爆発的に増えるので「棄民」政策が必要。
発達池沼糖質で使い物にならない奴は戦場に送り出して、土嚢のように死体を積み上げるか、南米に天国のような土地があるんだと騙して、国境沿いの何も育たない場所に放り込んで、隣国が攻めてきたらすぐに殺されてレイプされて死ぬ場所に送り込む。
「サイケラス王国王都では、リッチやヴァンパイアにまで身を落とした者達も、王国再建へと日々土地の浄化に汗を流しております。一部の者はホムンクルスへと魂と記憶を移した家族と語り合い、短い間ですが同じ時を過ごしております」
いや、別にイケズで教えなかった訳ではないけど、向こうの連中には最大級の大事な事だが、ホムンクルスに魂移植では問題が多すぎる。
せめて時間逆行の方が、安定して継続的に問題解決になるので保留していただけ。
「家族と同じ時を過ごす……」
酔っていたとはいえ失策、もうコイツラ話聞いちゃいねえ。
「うわああああっ!」
やっぱりエルフの長老みたいに、ドバアアアッ!と泣き始めた連中。
「副所長になら、家族をホムンクルスへと魂を移すことが可能なんですねえっ!?」
両手掴まれてがぶり寄り。まるで水木しげる先生が「自決した三島由紀夫の腸内には、男性の精液があった」と聞いたように「それは気持ちいいことなのですかあっ!?」と発狂したように、狂ったように掴みかかられた。
「ええ、他から観測されていない、亡国の中だけ、現地だけで可能です。それでも短い間だけ、ホムンクルスに不整合が蓄積するまでの短い期間です」
「あああああっ!」
王宮
それ以降は、細菌研究所を解散してもいいか、疾病対策センター的な物にハッテン的解消をしても良いか聞くのに、聖都に転移していつものビバンダム姫に面会を求めに行った。
今日の担当は、ア、タ、シ、みたいに毎回担当して貰っているが、悪魔の担当なので気苦労も多いはずだ。
先触れ的に行ったはずが門前払いも食らわずに、緊急に面会が決定してしまい、他の面会客が後回しにされて恨まれた。
「し、魔族四天王を…… 二人も倒しただと?」
「ええ、お聞きになっていない? 二十八部衆なども十三人程始末しております」
いつもならおべっか野郎が即御注進してご機嫌を取るか、暗部からの報連相で通じていたはずだが、四天王討伐となると、ま~た手柄の争奪戦になっていて「儂は聞いていない」「その手柄、我に献上せよ」「それを行ったのは儂だ」となって、文法上おかしい事を言い出して、多分報告も握り潰す連中で一杯。
閉じているゲートの向こうで起こっている事実に、一体どうやって介入しようか考え、俺が帰って来たら殺してしまい、自分の手柄に書き換える、と言う手段で乗っ取りを図ろうとした模様。
それまでは四天王だか五聖獣討伐は無かった事にして握り潰して、全部聞かなかった事にしようと画策したか?
もしかしてそんな事が可能だと思い込んだか? 例え100万人並べても無理。
「く、苦戦はしたか?」
ビバンダム姫はコミュ症なのか、吃音気味なのか、毎回つっかえてから話す。怖がられている?
「いえ、エイシェントドラゴンの前にガラスを置いてやると、自分で突っ込んでズタズタになって墜落、頭も割れて内臓も破裂して、沼に嵌って無様に死んで行きました」
「エイシェント? ドラゴンが……」
姫は、また俺を宇宙人でも見るような目で見て来た。エイシェントドラゴン討伐も、多分この国では神の所業。
「次の石の巨人も楽勝で、守護している街を目の前で、マイクロブラックホールの中に落としてやりました」
「ま、マイクロ?」
「はあ、街の住人には手出し無用とかホザいてましたが、目の前で住人全員血祭りにあげてやって、天候も何もかも地獄の底に叩き落としてやりました、ははっ」
「お主は…… 悪魔か?」
「ええ、鑑定眼がおありで? 今の種族は悪魔です」
もう宇宙人超えて、青い顔して恐怖の対象。
叙事詩のような、だとか神話の戦いを超えて、二十八部衆が治めていた都市が崩壊して行く、悪夢の中の地獄の底の戦いの数々を半笑いで教えてやると、三十路ビバンダム姫でも受け入れられなかった模様。
ペストや十種混合ウィルスで、住人が苦しんで苦しんで死んで行く有様や、57メートルもあるストーンゴーレムに包囲されて、俺達に勝てないので泣いて土下座しても許されないで、嬲り殺しにされて行く一部のプライドが無い二十八部衆とか、女房子供を目の前で引き裂いてやっただの、惨めで無様でみっともない負けを開示してやったのに、姫は笑わなかった。
「石の巨人の目の前で、ブラックホールが左手すり抜けて行って、街に到達したときの絶望した表情と言ったら、ははっ」
今日も姫の顔色が悪い、まるで悪魔が目の前にいるような表情。
おっと、細菌研究所の連中までドン引き。流石に敵に対してでも、嘲笑いながら滅亡や処刑を話すのは失礼だったか?
「まあ、奴らも善戦しましたが、少々レベルを上げ過ぎたようでして、苦戦して修行が足りないと言うよりも、余裕を持って行きたい所です」
「さ、左様か」
「次は魔王戦ですので、ご期待下さい」
マグロ、ご期待ください、撮影快調。(CV:渡哲也)素材枯渇のお知らせ。
地球人を三十億人ほどぶっ殺して経験値にしたのまで言っていないが、そちらの方はおべっか野郎が伝えている事だろう。
まあ細菌研究所を疾病対策センターにする許可は貰った。
四天王を二体討伐と、二十八部衆十三体討伐の報酬としては少ないが、今までのように予算使い放題とはならず、馬鹿すぎるので高レベルの勤務医を解放して、故国に帰るのを許可して放逐した。
何とまあレベル4万越えのエースの帰国許可が出た。皇国は滅びそうだから、サイケラス王国が復活したら近隣最強国家。
俺も参加するから、お取り寄せお取り寄せで地球での生活レベルが保証される。
太陽電池もLED電球でも大量、各御家庭の各部屋に設置してあるレベルで、デーモンコアもあるから全部水洗便所で風呂にも入れる。
現在の浄化の旅は、飛空船に乗って優雅にお茶など飲みながら移動可。
魔族の集落丸ごと沼にぶち込んでいくから、豪快に経験値も上がって行くが、沼の中も阿鼻叫喚の地獄絵図。
他の国みたいに、どこそこの集落は人が住んでるから人間ごと浄化したら駄目なんだとか、文句や注文が多いから進まないのと違い、「人間が住んでいない場所」は楽でいい。
皇国
悪魔の契約が成立した。国内のクズは大分消していたが、カスとゴミの回収も許可を得て開始。
理由は「魔王討伐の生贄として、経験値になって頂く」。
クズ領主とか「善良な市民は渡せない」と言った、盗賊団やら山賊やら、麻薬販売組織とも奴隷商人と繋がっている貴族も一緒に沼の中にドボンドボン。
高利貸しの金主になっている連中もドボンドボン、残念だがボケちゃったお爺ちゃんお婆ちゃんも、発達も池沼も糖質も全員消えて貰った。
食う口も大分減ったので口減らしにもなった、労働人口も減ったが、来季からは食糧生産が可能なほどに土地も浄化。
ミストみたいな世界も、エイリアンみたいな世界も、話通じないで襲ってくる虫も魔物魔獣連中も全員死んで貰って、引き渡し用の「文明人がいない世界の在庫」としてストック。
魔国の連中も結構死んで貰い、こちらに残っていた集落も大半消えて貰うと、都合経験値が50億を超えた。レベルにすると12億ほど。
恒例の種族変更は「大悪魔」に変更。称号の方も「人類の断罪者」とかも増えているが「人類の救世主」と言うのが付いた。
人類滅亡の危機から救ったからだろうか? ニュークリアウィンター入りを防いだからだろうか?
でもこれで魔王に勝てないのなら、誰も勝てないだろう。
「沢山の経験値を頂戴しました、これより魔王討伐へと旅立つ所存です。まずは土地の浄化の完了と魔物魔獣魔族の討伐のご報告を」
プラズマガン発射する奴とか手からビーム出す奴は始末した。この国程度なら三日もあれば滅ぼせる奴らだったが、沼が効く上に沼にはダメージを与えられないので大した奴らじゃない。
でもこの国からすれば、前の魔族より強力過ぎる脅威。
土地の浄化も「弊社なら年内施工も可能ですっ!(ヨシッ!)」と言う事で年内施工。
来季の作付けにも間に合った。
「つきましては新天地、星のご提供をして行こうと思います」
「なんと……」
俺の協力者、エルフの里などと同じように、噂されていた新天地の提供。
隣国や近隣国などとは桁違いの広さ、凍る大地から熱砂の砂漠まで、水でも凍るような北氷洋から、海の砂漠と呼ばれる南の海の楽園まで。
王都の領主屋敷に、巨大虫や未知の魔獣が出るなど犠牲?は大きかったが、遺伝的に清潔にされた国から、善人だけが至れる土地。
どこかでは「天国」などと言われる大地。
巨大な虫やゴキの系統は消えて貰った、ヒグマとかグリズリーとか巨大すぎる鹿の系統も、ウルフやハイエナの系統の群れる奴も、サーベルタイガーやらネコ科の肉食巨獣も、ワニや肉食恐竜も沼の性能が上がったので消えて貰った。
物体Xとか100メートル超えのモンゴリアンデスワームの系統も良い経験値になった。
一回頭から食われて沼と食い合いで、全体切り裂いて出ないと負け判定(ウ〇コにされる)になる所だったが勝った。
「エルフや他の地域の者などからは「善き人だけが至れる天国」などと呼ばれております、普通の土地なのですが」
「おお……」
普通人には入手不可能なので価値がある。水源があって気候も厳しくなく、暴風璧としての山はあるが、険しすぎる山河すらない場所。
北米のようにすぐハリケーンも起こらない、東南アジアのように水害と共に暮らすのが普通ではない約束された場所。
「其方が提供する場所、先日の魔物がなだれ込んでくる場所ではなかろうなっ?」
釘を刺したつもりだろうけど、コイツも沼入り決定。
「また開けて差し上げましょうか? 皇国とて三日も有れば滅びる」
俺達が睨み合っていたので、王様が取りなしてくれたのか、奴を処分しないと国が亡びると感じたのか、衛兵が連れて行った。
王様の脳に「国家反逆罪」とメッセージを送り込んでおいた。口の利き方もなってないし、何の得にもならないのに全土を浄化して魔物魔獣魔族まで絶滅。ボランティアとして細菌研究所の連中との口約束の為に、魔王討伐に出陣する奴に対して態度が悪すぎる。
「さて、リクエストもありましたので、安全な星の提供ではなく、騎士団の連中に愛人を宛がい、自分の子を育てさせようとした領主と同じく、死滅の星への扉を開いて差し上げましょう」
「やめてくれっ、もう沢山だっ!」
王様が泣きごとを言ったので中止。衛兵も俺には手出し無用と言い付けられているのか動かなかった。
街中でプラズマガン無限に発射する化け物が登場したんだから、物売りの叔母さんも、果物売りのオッサンも、定番の串焼きのオッサンも全員ハラワタぶちまけて、上半身と下半身もおわかれ、今までの魔物とは種類が違う魔獣に食われた。
正義の第三騎士団でも防御壁貫通されて処理できなくて、王様直々の依頼で「手柄と褒美は望むままだ」と言うぐらい誰にも解決できなかったので、俺がゲートを閉じてやって沼に嵌めて全滅させた。
良い示威行動にはなっただろう、俺ならいつでも三日でこの国を滅ぼせると、誰でも理解できたはずだ。
一部理解できない奴が退場して行った。
今も褒美とやらの請求はしていない、領主も愛人も全員始末したので、今後とも「ニンシンしちゃった~、セキニン取って~」はないはずだ。
俺と第三騎士団は、厄介払い的に出て行くよう要求された。
結局doomみたいな星は、単なる星じゃなくて本編設定と同じく「地獄」だったようなので、有効に利用できるのでまだ滅ぼしていない。
悪魔で地獄人だから、故郷にでも帰った気分になれた。
奴ら、俺は仲間だと認識して襲って来ないのな、大爆笑……
ゾンビに噛まれても小傷だったのでゾンビ化しないで襲われないとか、屍に噛まれても首吊って人間の感情を残したか、無名ちゃんみたいに兄様に言われてカバネリになった気分。
戦後は皇国にも聖国にもいられないので出て行こう、地球にもいられないレベルだから、サイケラス王国にでも拾って貰うかな?
一応星の提供はして行った。ニ三段階下げてミストみたいな世界から魔物魔獣殺し尽くした世界。
全員経験値にしてあるから大丈夫だろう。現場ヨシッ!
大通り
市民が見送りするパレードのはずだが、先日のオクスリが効きすぎたみたいで「見ちゃいけません」状態で第三騎士団乗せた馬車が移動するだけ。
俺は相変わらず、馬の方が乗車拒否するので空飛ぶ絨毯。ここまで拒否られているなら、王宮から直接アンデッドドラゴンでも良かったな。
もしあしたのジョー状態で、鑑別所を出る時のように泥団子だらけ石礫だらけにすると、即ゲートが開いて地獄が見られるので誰も反抗しない。
王様も先程王宮で歯向かった奴を吊るして「お前がっ、お前が国を滅ぼそうとしたかあっ!」と怒り心頭で鞭打ち中。
奴も生爪を剥がれて指絞め機で指が潰れ、顔を殴られて「やっとこ」で麻酔無しで歯を全部抜かれて、例え母親が見ても誰か分からない所まで加工されて「誰の命令でやったあああっ!」と事情聴取されて、逆さ吊りにされてプリプリの刑。
城門を守っている衛兵達でも背を向けて城外へ。
「さて、お前達まで追い出されるようで悪かったな、あの女達は全員領主の愛人で、子供こさえてからお前達と寝て「子供が出来たからセキニンを取れ」と言ってきた厚かましい奴らだ」
それにしても、父親が誰か分からないにしろ、自分が父親かも知れない女と子供が全員沼入り処置は全員ドン引き。
「心配するな、あの女達の腹の中には、領主の子しか入ってなかった。安心しろ」
でも街中にまでプラズマガン発射して、自分達でも処理できない魔獣が出て、市民大勢が食われた事件にはドン引き。
「善良な市民は救助してある、釣銭を誤魔化す店主とか、外国人にはボッタクリ価格か売らないような奴らも全員死んで貰った」
「お、俺も、外国人だからボッタくられた」
ごく一部賛同者が出た。
「サンドイッチや串焼きの店で「英雄からは金はとれない、全部タダだ」と言った、気の良いオジサンは救助してあるっ」
「ああ、あのおじさん、助かってたのかっ?」
ようやく第三騎士団の士気が戻った。
ごく一部、俺の言い分を聞いて、不遇系の貴族令嬢とか不遇系の恵まれない女を救助して、嫁に貰うと約束して子作りしたのはこちらで引き取って、皇国にはもういられないがこれから「ざまあ街道」を突っ走って貰う。
どこかの「私の幸せな結婚」になるまでレベル上げしてやって、異能の能力が出るまでひたすらレベル上げ、敵は鬼だか何か知らないが、祈り一発で全滅するぐらいにしてやる。
「ひいいいいっ、ドラゴンッ!」
不遇系のお嬢さんには、アンデッドドラゴンとか刺激が強すぎた模様。
「あっ、お気になさらず、ネクロマンサーとして使役しているドラゴンですので、害はありません」
口からプラズマガン連射するようなのを連れて来た奴なので、笑顔でも信用して貰えない。
決戦場近くまでコレに乗って来たと、恋人から解説されてどうにか搭乗、馬車は皇国に返却した。
魔王城前
周囲十キロあたりまで制空権を押さえて、砲撃戦用のデーモンコアもニ十機、後方で作って転移で調達。
魔王城を直撃させる砲も十機用意。
城下町的な物は、何度もマイクロブラックホールを撃ち込んで滅してある。
執事的な奴とか副官まで死んでいる事だろう。糸使い系の奴とか冷静な執事と対話できないのは残念な事だが、この国が人間側に転移ゲート開いた事件の始まりは魔王本人に吐いて貰おう。
魔王城は未だに地獄みたいな天候に包まれているが、砲撃できるようになれば発射開始。
砲身が焼け落ちるまで発射継続、本気のデーモンコアだから存在するだけで有害。
撤去しに来た奴が即死ぬように剥き出しで運用。魔王でもタダでは済まないレベル。
もし爆破だとかラミエルか反陽子砲徴発して、同じ力で日本中全停電させてでも反撃してきたら、周囲汚染されまくった残骸で一杯になって、チェルノブイリよりも酷いことになる。
エルフの里にも相談して、エルサレムとかヴァチカン市国にも相談して外出許可。
トルコやらアメリカの紹介所と言うか、面接場所も一旦閉鎖して「魔王討伐」と言う男らしい言い訳で集合。
約一名、チベットに送られた奴が「命を奪った方々の菩提を弔う」という理由で参戦拒否。
タイで掘られた奴が、ジャニった奴らみたいに「ケツから血が止まらない」とかホザいていたが強制参戦。
三島由紀夫みたいに綿でも詰めとけ。
残る分体はリタちゃんがいるサイケラス王国と、細菌研究所がある聖国内に本体がいる。
ほぼ全員集合で「エンヤーコラサッ、どっこいシャンシャンコーラサ(ヘブライ語)」。
こちらに来ている分体全部撃退されると、大幅に弱体化するが、その場合地獄の住人全員ぶっ殺してでも再度レベル上げ大会開催しなければならない。
もう生贄に捧げられる魔物魔獣人間が少ないが、再度厳しく判定して十億人ほど死んで貰おう。
魔王の反抗や反撃があれば、弱体化した分体だけなので、見付かり次第始末される。
ゲートの向こうにいるのはチベットの奴だけだが、他の惑星にも複数潜伏させておこう。
砂漠の惑星やらエデンが地獄に書き換えられるが、そのぐらいヤバイ相手なので用心に越したことはない。
「砲撃開始時間設定っ、只今より一時間後に開始するっ!」
リッチ連中は連れて来ているが、マリオ君と騎士団長はデーモンコアで被爆して死ぬので連れて来れない。
魔王城周辺では地獄の底みたいな天候が続いているが、こちらが察知される前に砲撃を開始する。
惑星上でヤマトの波動砲レベルの物を発射するので、星ごとバラン星基地か浮遊大陸みたいに分解して消えるかもしれない。
その場合は転移させて連中を送り返さないといけない、こっちもゴクウさみたいに崩壊するナメック星に残る訳には行かない。
コロニーレーザーが可愛いレベルで、サイド3丸ごと使うよりも姑息卑怯。
エルガイムの方じゃなくて、ファイブスターストーリーズで惑星上でバスターランチャーぶっ放す、星団法に反するレベルの不法行為。
もうデーモンコア、チェレンコフ光発して光りまくり、対閃光防御とか溶接の眼鏡程度では遮蔽できない。
退避壕とか入ってても被爆するレベル、大悪魔とかリッチじゃ無ければ全員死んでる。
「デーモンコア臨界突破っ、エネルギーを逃がせっ、発射開始っ!」
発射させてエネルギー量を減らさないと爆発炎上して、十機とも砲が吹き飛ぶレベル。
惑星上で決して起こしてはならない起爆力がある物が一方向に炸裂した。
魔王城周囲の地獄みたいな天候が、一瞬で蒸発して晴天に書き換わった。
元魔王城があった空間は、何度も特異点の直撃を受けて空間が歪むほどで、一つの空間に重圧をかけ過ぎて空間が割れた。
「逃げろっ!」
事象の水平線レベルじゃなくて、時空連続体が崩壊して物理法則が違う世界が現れた。
こちらの重圧が凄すぎて、全部向こう側の境界に放逐されたので助かったが、向こうが超新星爆発とかクエイサーがある場所じゃなくて助かった。
膜宇宙的に隣との境界が開いたか? 結局チェレンコフ光発しまくりのデーモンコア全部向こうに持って行かれて、空間の亀裂が閉じたのか、バランスが回復して自動的に割れが無くなったのか、凄まじい衝撃破が収まって行った。
あんな場所で生きていける生物など存在しないだろう、例え魔王であろうともグチャグチャのクチャクチャ。
それでなくても物理法則が違う世界に出て生きてはいけない。
物質としても存在できないで、紐以下に分解されたか、食べ物もタンパク質の形状も違う世界に放り込まれて脂肪。
「全員っ、生きているかっ?」
俺が生きているからリッチ連中は大丈夫だろうが、別世界で物理法則が違う世界に暴露された騎士団長とかマリオ君は危うい。
「生きてるっ!」
まずリッチ五人は生存確認。
「生きてますっ」
「生きとるぞっ、またとんでもない事しやがってっ」
生存確認、大分後方に下がらせて、地平線の彼方ぐらいに配置しておいたので被爆もしなかったようだ。
さて生存者の確認はできたので撤収させて、魔王が生きていないか、俺の分体を送り込んで確認。
もしこれで残骸でも残っていたらオジサン驚く。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます