第5話 肉撒き大会

 本日はレベル上げ上げ後は終日肉フェスと言う訳で、近隣の村でも街でも肉を撒きまくってやった。


 肉質が悪くて食べにくい、狼でもクマでも気にせず撒いて、ハーブとか酒に漬け込んだりするのは任せて、兎に角撒いた。


 ゴブリン食する奴はいなかった物の、討伐証明は欲しがる奴がいたので撒いて、たま~に敵国やら暗殺者の肉で人体が「おっと……」と零れ落ちることもあったが、「な~に敵国兵敵国兵」で誤魔化すと、不倶戴天で憎々しい敵兵だったので、死体でもボコして叩いて蹴りまくってくれたのでキニシナイ。


「こいつらのせいでうちの子がっ、娘だって……」


 レイプされたのでおかみさんも口ごもってしまったのか、男の子の方も殺されたのかホモの性奴隷にされたのか、普通のおっかさんまで鎖かたびら着た敵国兵の死体に向かって、麺棒か何かで殴る蹴るの暴行。


 杖持ってる爺さんまで杖持って殴り続けて、男衆なんかは農具の先に首突き刺してウッホウッホと祭りを始めた。


 ヤダ、敵国兵嫌われ過ぎ。


 小銭入れと鎖かたびらだけ回収して、敵国兵数体出してやるとお祭り騒ぎにハッテン。


 猪肉とか鹿肉より大喜びして、ウッホウッホ騒いで飲んで、敵国兵吊るして引き摺って紅葉卸にして、ブラックホークダウンで死んだ米兵よりもひどい目に遭わされていた。


 まあ、そのような祭りを数軒開いてやって、本日は終了。


 マリオ君とリタちゃんも超過勤務になったが、聖騎士と大聖女だったので聖人扱いされて、今まで汚いポーターの子、父無し子と蔑まれないで、怪我人病人としても扱われなかったので、自分の評判を上げる集いには満足していた模様。



 貴族屋敷


 レベル上げしてやった獣人のロリょぅじょとか、ラフタリア狸さんでも他の獣人でも、翌朝には身長160センチ超え、バスト1メートルを超える奇乳になっていて「ご主人様、こんなになっちゃいました~」と言って貰うのがお約束なので、マリオ君にもリタちゃんにも急成長して貰う。


 進化の実でも異世界でチート能力を貰った俺でも、一晩経ったら身体がゴキゴキ言って急成長、翌朝には美形で八頭身以上のカダラになって貰うのが標準なので成長して貰う。


「うっ、うあああっ、ああっ」


 マリオ君のショタ声でもひと喘ぎ。


「ひいっ、こんな、だめぇっ」


 エロ声でリタちゃんのサービスカット開始。


 OVAのガイバー二話なんぞ見ていると、普通の蝕装シーンかと思っていると、女監察官のエロシーンでサービスカットが開始されてしまい、女が悶える声と全裸シーンがお茶の間一杯に放送されてしまい、家族で見ていると気まずく成る。


 翌朝にはロリ獣人が巨大化してしまい「何で成長させるんだよっ、元のままで行けやっ」という苦情が聞こえそうだったが、ロシアやオーストラリアではロリ要素があると一瞬で発禁にされるので、その予防措置かも知れない。


 キャロルちゃん(誰?)の変身シーンでも、ケツも乳もバインバインのアウフバッフェン波形にされるので残念だが、続編ではエルフナインちゃんでロリキャロルちゃんのまま変身したのでオッケー。


 と言う訳で兄妹仲良く変身シーン、変身バンクは無かったが、テッカマンブレードのブラスター化みたいに、毎回通常変身からブラスター化する訳ではないので一回きりの変身。


 アイバタカヤさんシンヤさん決着回では、湖川顔のあおり顔で、髪の色まで変わっていて全く別人だが、そのぐらい別人になって貰う。



 翌朝


 すっかり変わり果てた姿になったマリオ君とリタちゃんが登場。


 着物が無かったので急遽制作したのか、カーテンでも被せたのかローマ風衣装に身を包んだ特注レベルの衣服を装着した二人が登場。


 寝巻の方は多分ビリビリに破けてセクシーショット、それか体が大きくなっていくので「熱い」と脱いでしまって、ミンキーモモかペルッコラブリンのペルシャみたいに巨大化するか、メルモちゃんみたいに成長してセクシーショット。


「旦那様、マリオ殿とリタ様が急に成長されて、見違えるようですのでお気を付けて」


「ああ、昨日レベル上げしてやったんだ、急成長するって言っておけば良かったな」


 これで家臣団?で各国各貴族の間者に害されることも無いだろう、さて、どのぐらい成長したかな?


「あの、すみません、急にデカくなってしまって、こう見えてもマリオです」


「うん、レベル上げしたからね、大きくもなるさ」


 まずマリオ君、身長180センチの巨人になって、スタローンかシュワルツネッガー並みにバスト180センチのドラえもん体形? いや逆三角形のケンシロウみたいなムキムキマッチョに。


 もう少しでキン肉マリポーサみたいになって、子供時代とのお別れに、飼っていた羊かなにかをマッスルリベンジャーで壁に激突死させてやらなければならない所だった。


「あの、こんなに大きくなってしまって……」


「いいよ、キレてる、凄いガタイだ」


 リタちゃんでも絶句しているが思わず拍手。


 女子レスリングヘビー級金メダリストの土生さんみたいな肩幅で、アンダーバストの時点で一メートル越えのパッツンパッツン、胸筋も凄いが腕のキンニクも凄くて脇が閉まらないレベル。


 スポーツ新聞などでは「もっとエッジを付けろ」と言う訳で、鍵括弧つけて最大限のフォントで「巨乳」などと書かなければ新聞は売れないが、土生さんの魅力は、嫌らしい意味じゃなくてあの肉体。


 キンニクでパッツンパッツンで「腹筋幾つに割れてるのか数えさせてもらっていいですか?」とか「ケツとフトモモのキンニクが最高です、力入れて貰ってもいいですか?」と女性に聞いたら殴られそうな言葉がつい出てしまう。


 バストがデカイグラビアアイドルの写真を貼るスレのはずが、肩幅がデカイ野球解説者の画像スレに乗っ取られてしまうぐらいにデカい。


 マジンガーZなどでも、開始時は主役の光士君含む全員三頭身で、当時の漫画映画的なキャラ設定だったのが、後半になるとダイアナンAに乗るさやかさんでも、筋骨隆々の戦うための体で八頭身、脇が閉まらないぐらいムッキムキで、仁王立ちしているぐらいの変身。


 思わず「キレてるっ、キレてるっ」「肩に小っちゃい重機のせてんのか~い?」と声かけしてしまうぐらいにはデカい。


 二人共急成長し過ぎて、口と鼻から蒸気吹いてる。



 さて、何事も無かったように朝食を済ませ、本日もレベル上げと行きたかったが肉フェス開催。


 近隣の町や村を空飛ぶ絨毯で巡って、広場でひたすら肉撒き大会開催。


「ハ~イ、肉あるよ、持って帰って~~、一食一万キロカロリー、マッスルマッスル、HAHAHA」


「お肉ありますよ~」


 リタちゃんとかマリオ君は恥ずかしいのか声が小さい。


 でも肉ジュージュー焼いて、匂いに釣られた魔物魔獣が来て、村や街の周囲に張った沼にドボンドボン嵌るので自動的にレベル上げ大会。


 ハンバーガーヒルみたいな物騒な名前が付いた場所じゃないので数は少ないが、昨日から張りっぱなしの沼もあるので、畑やら肉やら狙って来てる奴も嵌って行って貰ってるので全自動レベル上げ。


 村や町に悪意を持って近付いて来てる奴も、ドボンドボン嵌って貰っているので、人狼もヴァンパイアもグールもサキュバスもインキュバスも自動的に選別して沼入り。


 たま~に善良な市民が嵌ったりもするがそいつらは生還、悪党も山賊の下調べも野盗が潜入してるのも、奴隷販売業者も薬物販売業者も高利貸しも、仲良く沼に入って貰って「柄杓貸せ~~」で「生きている体~~」を要求されて死んだ。


 町や村の治安が急激に良くなったりするが、みかじめ料を請求してくるチンピラに半グレに本グレまできれいに死んだので、パー券も裁けなくなって全員死んだ。


 イキリ散らした小僧に半グレ本グレ予備軍、コギャルに孫ギャルに茶色い顔した部族みたいなギャルやら、真面目に暮らしてる奴らに被害を及ぼす売春婦予備軍まで死んだので、売春婦も減ったが美人局(つつもたせ)被害も減った、らしい。


 スラムのクソガキにスリ窃盗の常習者も減って気の毒な事だが、どうせ更生なんか不可能だし「間違って産まれて来たボーダー以下の連中」「ケーキを三等分することすらできない連中」は、異世界転生でもして貰って、もう少しはマシな人生に転生して欲しい。


 ADHDが酷すぎて、部屋に鍵をかけたのか記憶がない、スマホ探してたら次は財布がない、財布探してたらスマホが行方不明、何とか駅まで行ったら寝間着のままで定期券もsuikaも持ってない「誰か気付くだろうが、言えよ」と言っても「何でお前が気付けないんだ」と言われるぐらいの障害の塊。


 教育しても文字も読めない連中、漢字もしくはひらがなすら一切認識できない、トム・クルーズみたいに鏡面文字を書いてしまう連中なども、苦しすぎる人生送る前に消えて貰った。


 キチゲ解放して、ジジイ怒鳴りまくったり叫びまくったり、杖振りかざして殴りかかってきたり、ブレーキ踏んでるつもりでアクセル踏みまくりで大暴走。


 糖質解放して「猫の死骸をポストに入れるのはやめて、ギャオオオオン!!」「人の郵便物勝手に見ないでギャオオオオン!」「消防車がコンビニに入ってジュース飲んでる!ギャオオオン!!」「工事車両が駐車場でアイドリングして休憩してるギャオオオオン!!」「たこ焼きコンロ前で汗を流すのはプロ失格」などとほざく糖質も消えて貰った。


 地方の村なので誰も見てないし、悲鳴なんかも誰も聞いてない、沼がやっている事なので与り知らない、自動的に展開して勝手にやっている事なので知らない。



「マリオ君もリタちゃんも、一食一万キロカロリーだ、マッスルマッスル」


「ええっ?」


「お代わりしなさい」


 鹿肉とか猪肉のイイ所を食わせる、モリモリ食ってブリブリ出す。聖女装束のリタちゃんには辛い作業だが、今のニクタイを維持するには必要だ。


「儂の若い頃には……」


 またどこかのお爺ちゃんが語り始めたので聞いていると、昔は瘴気なんか無くて、連作障害はあったが、トマトでもジャガイモでもはつか大根でも何でも育って自由に採れて、魔物魔獣なんかもおらず、畑を荒らしに来る猪なんかはいたが、平和だったらしい。


「そうでしたか……」


 今の飢饉の原因も瘴気が来ているかららしい、魔族と言うのはガミラス星人みたいに放射線が出ているのがいいのか、瘴気が出ているのがいいのか、向こうの作物も瘴気の元で成るらしい。


「では一発、浄化なんかを少々」


 白魔法で浄化するのはリタちゃんの仕事だが、全面浄化したり地平線の果てまで浄化する力はない。


 アンチカース掛けまくりか、瘴気その物を沼で吸収してヤル。


「ハアアア~~、ドッコイシュオ~~~、ヨッコラソ~~、エンヤートット~~(ヘブライ語)」


 また暗黒魔法の文言で、呪文?を唱えてやると、沼の敵指定に「瘴気」と書き込まれてガンガン引き込まれて始末されて行く。


「痩せた土地だぁ、蕎麦から始めねえとぉ」


 でも瘴気が消えたのを察知したのか、お爺さんが「ヨッコイショ」と肥え桶を担いで農作業を始めて、肥溜めから肥を取って絶妙のバランスで撒き始め、熟練の作業で土づくりから開始した。


 土の糖度でも調べているのか、ポタッシュの効き具合でも試しているのか、リン分やら調べ始めて土を口の中に入れる。ミミズの味?を確かめているのか、口で割いて見て味わう。


 プロの作業を見せつけられて驚いていると、鍬を担いで手早く畝を作って通気性をよくして、歌など歌いながら作業を進めていく。


「エンヤ~コ~ラ~~、エンヤ~トット~~、ハア~~~(ヘブライ語)、村の娘(土)に~鍬入れて~~、耕す度におどお(お父)よかんべと~~」


 相撲甚句的な歌まで飛び出した、それも結構色っぽい歌詞のようだ。


 以後その村では、蕎麦やら芋やら収穫できるようになって、肉だけで生活しないで済んだらしい。



 手持無沙汰だったのか、肉を裁いていると肉を食わされるので、マリオ君もリタちゃんも聖女や聖騎士として治療業務をしていると、信心深いジジイババアが膝を屈して祈りはじめ、聖歌なんかも歌われ始めた。


「せ、聖女様だ、徳の高い聖女様だよぅ」


 聖女なんか見た事もない子供も、目の色変えて叫び始めて、病気の家族を連れに行って、普段の信用がないのか「何言ってるだよ、聖女なんかこの世にいねえ」と諭されても、泣いて叫んで家族を連れて来た。


「ほれ、いるでねえか、聖女様はいたんだ」


 ジジイババアが跪いて泣いているので、リタ聖女様の前に行列。マリオ聖人様の前にも行列。悪魔が下りてくる俺の時とは大違いだ。


 それでも「椅子に座って治療するとは何事だ!」と騒ぎ始める治療客?のジジイがいたので、そいつは治療の列から撤去されて出禁。


 また「治療しないとは何事だ!」「意表を突かれた気がした」と騒ぎ始めて、杖持ってバンバン殴りかかって来たので、若い者がエルボードロップから体重載せて制圧、性の喜びおじさんみたいに「息ができない」で昇天した。



 他にも街で肉撒くと大変な目に遭ったが、目の色変えて包丁持って苦情言いに来た肉屋とかにも配布。血抜きだけしてある首が無い高級肉とか渡しておくと、貴族が買ってくれるらしいので逆に感謝された。


 十万匹全部は撒けなかったが「おっと……」と敵兵が零れ落ちてもノーダメージ。


 敵国の鎖かたびら着て、ヘルメットも敵国使用だったので「敵兵だ~~っ!」「殺せ~~っ!(死んでます)」となって、ウッホウッホ言って農具とか槍の穂先に首取り付けてお祭り騒ぎ。


 肉食って酒飲んで、敵兵の首級を上げてウッホウッホ叫んで、肉フェスならぬ肉祭りになって行進。


 前の村みたいに土地を浄化してやって、瘴気を消して田畑が使えるようにしてやると「痩せた土地だぁ、蕎麦から始めねえとぉ」とお爺さんが立って、畝を作って肥溜めから肥を撒いて土づくり開始。



 マリオ君リタちゃんが聖女業務を開始すると、ソッチ系の人が目の色変えて、目の焦点が合ってない、あの世の方に焦点合わせてる人が増えて行って、瞳孔開き切ってるような教信者の目をして大集合。


「聖女様、教会の奥の院においでください、清浄な小川、清浄な大地、このような穢れた現世とは隔絶された世界にお出で下さいませ」


「小鳥が飛び交い、歌を囀り続ける小さな箱庭、花が咲き乱れ、美しい花を愛で続けていれば、聖女様の御心にもきっと美しい花が」


「は?」


 もう少しでリタちゃん正教会の奥の院に連れ去られる所だったけど、レベル50大聖女のストレングス発揮して排除。


 普段は大人しい子なのだが、両腕を掴まれて複数人に組み敷かれて口塞がれて連れ去られそうになると、マリオ君も加わって実力行使。


「何してるんだっ、妹を連れて行くなっ!」


 敵国が残して行った上級な法具使わずに済んだけど、ベアナックルと掌底と言うか相撲の「てっぽう」で排除。


 悪?は滅びた?



 そうこうしていると、チンピラ達がやって来て、みかじめ料を要求して来た。


「やいやいやい、いってえ誰に断りを得てシノいでやがんでえっ、払うもん払って貰おうか?」


「これはチャリティーですよ、叔母さんから飢饉だと聞いてねえ、食うもんねえかと聞かれて、肉ならあるって事で配ってるんでさあ」


「肉タダで配る馬鹿がどこにいるってんだっ?」


「ここにいるよ」


「ふざけんじゃねえっ、出すもんだしやがれっ」


「あんたは教会の炊き出しからでも金取るのかい?」


「あたぼうよっ、シケた奴らからでもきっちり回収、それが俺らの仕事だぁ」


 売り言葉に買い言葉で言ったのかも知れないが、教会の炊き出しからでも金を取ると言いきった奴ら、死んで貰うしかあるまい。


「死ね」


 沼を展開してやって、下から生えた手に拘束されて、沼に引きずり込まれる奴ら、普通人には脱出不可能。


『生きた脳みそ~~』


『身体を寄越せ~~』


「「「「「「ぎゃああああああっ!」」」」」」


 悪は滅びた。


 真っ黒な沼が出現したので、市民の方がドン引きしていたが、構わずヤクザ者は回収して、ホムンクルスも作らなかった。


 上位のクズが来るはずだが、そいつらも沼入り予定。



「よう旦那、ここに若い連中が来なかったか?」


 暫く待つと、見張っていた奴らが御注進したのか、上位のクズが来た。


「ああ、勢いがいい奴らか? 教会の炊き出しでも、チャリティーの無料配布の肉でも、金取るって言ったんでなあ、沼に嵌って貰った」


「沼? そいつらは生きてるのかい、死んでるのかい?」


 怖い顔して聞き出そうとしたが、そんな脅しは効かない。


「多分死んでるだろうなあ、永劫系の呪いで、死なせないように苦しませる沼だけど、お仲間に引きずり込まれて、苦しすぎて生きてることは手放してるはずだ」


「野郎っ!」


 ヒカリモン抜いて脅してるつもりだろうけど、レベル八千万のオッサンには効かない。


「やめとけ、俺はレベル八千万のエルダーリッチだ、一般人じゃあ絶対に勝てねえ」


「くっ!」


 辞めとけ親父も登場して、上位のクズなので俺をエルダーリッチだと理解できたのか、八千万パワーの悪魔超人だと理解したのか、引き下がって更に上位を呼びに行った。



 次には街の衛兵がやって来て「治安を乱す行為」でしょっ引かれそうになったが、やくざ者とグルで金目の物を取り上げる気しかない、いつも通り抵抗しているとこう言った。


「引っ立て~~~~いっ!」


 牢屋に連れて行かれるとフルメタ的に、じめじめしていて床が濡れていて、拭っても消えない血の跡がある所で散々拷問されて、金の出所やら肉の出所を調べられて、何もかも奪われてから謀殺されるだけなので、脳筋は全員沼に入って貰った。


「うわああああああっ!」


『生きている体~~』


『生きている脳みそ~~』


 サクサク処理して応援が来ても増援が来ても沼入り。


「平民っ、貴族に逆らえるなどと思うなよっ、こやつらを縛って連れて行けっ、どこの勢力か吐かせてやるっ」


「はあ……」


 次は貴族、手下やられてるのに、何でか知らないが自分達は無敵だと思い込んでいる。


「これだけの肉、取り締まって全部回収してやる、売り払えるのは私だけだっ! 引っ立て~~いっ!」


 サディストの街の領主とやらが来ても全員沼入り。さっきの上位のクズも沼入り。


 群衆から喝采が起こったが、すぐに寝返る奴らなのでキニシナイ。


「ホムンクルス作成、こいつらの記憶全部吸い出してやれ」


「サーイエッサー」


 惰性でホムンクルス作成「全員帰って来ませんでした」でも良かったが、一応「本人は帰って来たのですが、何か様子がおかしい」ぐらいで済ませておく。


「「「「「「「「「「私達は社会の歯車です、夜明けから日暮れまで働きます、週に六日働いて安息日には休みます」」」」」」」」」」


「結構」


 やくざとグルの偉そうな貴族共も沼に嵌って貰って町中浄化、穢れた奴らは全員沼入りして貰ってご安全に。


 アタマオカシイので職業に就くことすらできないスラム住人も、犯罪者雇用で採用したら「中抜き」という万引き以上の持ち去りをされて、車の中にドッサリ載ってるのが見つかってバレても「貰った」「俺には当然の権利がある」と言い出すアタマオカシスギル、悪所居住者も貧民街も、平民街からも商業街からも、貴族街からも社会の害悪は消えて貰って安心安全。


 とても清潔で綺麗な世界を、善良過ぎる市民が害されない世界を。


 突然カツアゲされたりボッタクリバーでボッタくられたり、美人局に会ったりしない世界をプレゼントして上げよう。


 蟻の集団みたいにサボリが二割以上いて、そいつらを除去してもサボりが二割以上出るような集団ではなく、会話が可能で取説や教科書が読解可能な人民が増えて行くと、日本みたいに夜中歩いていても平気な無犯罪都市が出現する。


 何でもかんでも会話不可能なので「うるせえっ! 金出せ金っ」でヒカリモン出して脅して、少し逆らっただけで刃物でぶっ刺すような、会話一切不可能な武装強盗で基地の外に住んでる連中だけじゃなくて、もっと安心安全な世界へ。


 ブサイクなタヌキみたいな女さんだけ被害妄想で、街灯の下でガッタガッタ震えてて「お前みたいなチビデブブサイク、襲われる訳がねえだろ」と言って、一メートル以上回避して通り過ぎないといけない。直前を通過したりすると即通報されたり、後ろから走る音が聞こえたと思ったら、女さんがダッシュで通り過ぎて建物に駆けむような、被害妄想以外の被害が出ないような世界を目指そう。



 と言う訳で、村数十か所撒いて本日の肉フェスも終了、撒いて撒いて撒きまくって、レベル上げ大会も開催して、出てきた悪人商人貴族は沼入りして貰って、綺麗なホムンクルスに書き換えて送り返してやった。


 性根が腐り果てたドクズ揃いだったので、清潔なホムンクルスが家に帰ると、ご家族にも好評だろう。


 え?家族も腐り果てたドクズ揃いだから、冒頭みたいに順番抜かしして「頭湧いてんのか?」と弱者男性に絡んでいくクソ旦那に「一生ついて行こうと決めました」というクソ女が付いてるから、弱者男性みたいになった腰抜け旦那には用なしになるって?


 その時はその時、旦那役のホムンクルスに頭からクソ女食わせて、女房もホムンクルスに変えてやる。


 全員ぶっ殺してしまうだけでも良かったが、綺麗なホムンクルスにして返したので悪人が減った。


 みかじめ料回収のチンピラも、ヤクの売人も減ったので街中も平和になったはずだが、山賊の偵察隊やら盗賊の潜入犯潰しただけで、本体の方が潰せていないのが気になる。


 そう言えば、街の連中は誰一人として感謝の言葉が無かった、村のお婆ちゃんお爺ちゃんぐらいは感謝していたが、街の連中は公共サービスで教会かどこかのチャリティーか、貴族の気まぐれで肉を撒いてたと思ったらしい。


 マリオ君とリタちゃんが実施した、聖女業務で治療院も無料サービスだと思ったのか、ジジイババアも若い連中も誰一人として感謝して行かなかった。


 そういえば奴らも死んだ目をしていて、他人の不幸でメシがウマくて、24時間働きどうしで、ヤクでもぶち込んで働かされている連中なのだろう。


 ちょっとカクメイ起こしちゃって、貴族階級上級国民自民党議員全員縛り首か断頭台送りの方が良いかも知れない。


 うん、もう肉撒くのもやめよう、奴らには人としての心が存在しない。


 ハイジが住んでるアルムおんじの山の麓、デルフリ村みたいな物々交換の村程度まで救済しよう。



 翌日は冒険者試験なのでギルドに行く、マリオ君も聖騎士レベル70ぐらいで、リタちゃんは冒険者やらないだろうけど大聖女レベル50ぐらい。


 身分証代わりに免許取っておいても良いだろう、マイナンバーカードに保険証紐づけぐらいには役立つ。

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