第12話 「今なら初回限定で6980円で星をご提供」「安うぃ、安う~~~い、社長、ありがとう~」

 第三騎士団


 最前線行きが決定され、即座に出動命令が下った。


 どうやら、最前線でどっかの国がやらかして大穴開けられて、一国に匹敵する軍団が滅んだ模様。


 泥縄だがその穴を塞ぎに行くのが今回のお仕事。


 大体全員レベル千まで上げ終わり、マリオ君リタちゃんもそのレベル。


 地獄人でネクロマンサーの従者には足りないが、最前戦送りになった勤務医たちが生きていたら同じぐらい。


「マリオ君、これから魔王倒しに行くから、魔王討伐のクエストでも受けておいてくれ」


「は? ハイッ!」


 イミワカンナイ状態のマリオ君でも、一応ギルドの窓口で魔王討伐クエストを受けに行ってくれた。


 不愛想な受付嬢には、相変わらず鼻で笑われたそうだが、エルフの里全部の救済の例を出すと、紙だけは発行してくれた。


 エルフ解放戦線と不遇系令嬢には、細菌研究所に残る俺の警護を頼んでおいた。そちらが本体、他は分体。



 旧サイケラス王国跡地、最前線まで馬車で移動すると約一か月の行程だが、空飛ぶ絨毯で聖都から離れると、アンデッドの竜に乗り換えて空の旅へ。


「なんじゃあこりゃああああっ!」


「竜? それもアンデッド」


「そりゃあネクロマンサーだもん、竜ぐらい持ってるさ」


「竜の死体複数持ってる奴がいてたまるかっ?」


 騎士団長的な常識ではだめらしい。生きている騎士団員は三十人ぐらいしかいないから、五、六羽ぐらいで分乗して移動。魔法で定着させて落ちないように。


 他50人以上はホムンクルスだから、国内警備に残してもいいし、アイテムボックス運搬も可能。


 聖都で第三騎士団が見付かると「オイイイイッ、最前線送りと言っただろうがああっ!」と怒られるが、行動がおかしいホムンクルスだから、聖国でもまともな奴なら把握しているだろう。


「皆さんには、これで最前線まで移動して貰います」


「「「「「「「「「「え?」」」」」」」」」」


 ラーミア?に乗って遠足気分で最前線。



 ツバル、トンガ、マダガスカル島


 まずは日本語で救助要請があった所まで転移で出張。


「え~、砂の惑星ってのがありまして、赤道付近もその周辺も砂漠だらけの星でして、それだけ温暖なら大陸は大半水没しているはずですが、水分が蒸発し過ぎて大気圏外まで出ておりまして、真水は極点周辺にはあって川も流れています、周辺には海もあるんですが水が少ない星です」


「はい」


 この辺も翻訳魔法、相手側には現地語で聞こえているはず。


「北氷洋と南氷洋には漁場はあるようです、まずは陸上から調査して頂くという形で、海の方はゲートから調査船でも持ち込んで頂いて…… 巨大船の持ち込みは応談と言う事で」


「はい」


 信用されていないか、担当官興味なさすぎ。


「常在菌が違い過ぎるので生水などは口になさらないように、私は感染していませんが、未知のウィルスなどにも気を付けてください」


「はい」


 相手方も政府機関も他の惑星と言う概念が理解できないので、ゲートを超えて案内しても詐欺だと思って信じられないのか、砂の惑星の緑の区間を歩いても、土壌のサンプルなどは持ち帰ったが学者もおらず、エルフさんみたいに即世界樹を植えたり移住開始するほどの根性は無かった。


 アフリカの空港のレンタカー会社なども全くやる気がないそうで、日本や欧米ならすぐ誰かが対応するが、誰も対応しないし塩対応過ぎて報連相もしないので、窓口に行っても客が放置されるそう。


 国民から救助要請までしておいて塩対応だったので、二重手形三重手形を売りつけてやろう。



 トルコ


「日本とトルコは同じ地震国でして、ロシアからの東西の脅威を共有する友好国でもあります。まず砂の惑星を進呈致しますので、暖かい所から熱い所まで、地震の無い所を広々とお使いください」


「ありがとうっ、やっぱり日本は友好国だっ、対価の支払いはどうすればいいっ?」


「はあ、この度の大地震のお見舞いと言う所で無償提供とさせて頂きます。それと、東郷ビールと言うのがあるそうで、それでも少々頂ければと。ツバルやトンガやマダガスカルからの移住者もいるようですが、少数で余り興味もない模様、国も放置状態で渡航者がいるのかどうか?」


「アラーアクバルッ、神よ、友人から大変結構な物を頂いた、地震に悩む我らに~、新天地を下さったのです、どうかこの善き人を天へと迎えたまえ~~」


 担当官の温度差が違う、上向いて歌うように祈るイスラム式の感謝をされてしまった。


 悪魔の所業を繰り返したのでもう堕天しまくって、二度と天には至れないけど。


 イスラムは武装組織もキツイので、クルド解放戦線とかアフガニスタンとかシリア難民とかパレスチナとか、行くとタリバーンかヒズボラに即殺されるか拉致監禁されるので、トルコを経由して紹介して貰おう。


「他はアラブ諸国の困っている所等ご紹介下されば、シリアも今回の地震被害に遭われた様子、パレスチナやアフガニスタンなども救わねば」


「有難いお言葉」


「私は海を割ることもできませんし、乳と蜜が流れる大地でもないですが、ご案内程度は出来ます」


 実はモーセみたいに、海を割ることぐらいはできる。


「ああっ、感謝します、貴方にアラーの加護があらんことを」


 できればイーストトルキスタン、ウイグル自治区と呼ばれる場所も独立解放を。



 トルコは担当者が良かったのか即応してくれた、結構大きめのサソリが出ると言えば、装甲車でゲートを超えて視察偵察に行って、学者も連れて土地サンプルも大量に採取。


 砂漠地方と緑の地域、漁場付近にも戦車や大型船が通れる大きさのゲートを開いたので、砂漠の惑星はトルコが制覇するだろう。


 大アラビア統一、みたいな夢の話もしておいたが、デューンみたいな砂漠の惑星は、即応性からも展開力からもトルコの物になった模様。


 大統領は長年独裁してるような奴でいけ好かない、金利政策も逆で通貨政策もおかしいが、まずは地震で被害に遭った国民優先。


 尚、日本人が砂を取りに来る予定だとは言っておいた。今、建築資材としての砂は高騰しているらしい。ここならレアアース?でも取り放題。


 ツバルが沈むほど海水余ってるなら、こっちに注入してくれないか?



 日本


「え~、前回、どこまでお話いたしましたか?」


 一切信用していないようで、自分の家に担当官複数は派遣してくるのだが、毎回役所が違い、国土交通省だとか外務省だとか係争中の財務省。


 なすり合い押し付け合いで仕事を増やしたくないのか、黒船の頃からの伝統芸で毎回担当が変わって「さて? 前回どこまでお話しましたか?」で超塩対応。


「いえいえ、高級官僚の方に出向いて頂くほどの案件ではないので、帰って頂いて結構です。いやあ、無駄足を踏ませて申し訳ない、トルコにお願いして、砂の惑星から砂だけ持って帰って頂けるようにお話しておきました。国土交通省の担当官にでもお出でいただけましたら、では本日はこれで」


 まあ、中国ロシアみたいに、即特殊部隊か武装組織で民間傭兵派遣して、暴力で拉致監禁しようとして来るよりは遥かにマシだが、塩対応過ぎて「帰れ」と言いたくなる。


「いえいえ、魔法関連の技術提供でしたか、そちらの方は皆大変興味を持っておりまして」


 こちらの細菌研究所か、エルフェンリートみたいな施設に案内され、監禁されそうになったが転移して逃げた。


 いつも通り「防疫の為」とホザいて、他の連中みたいに閉じ込められると思っていて、ニヤニヤしていたが無効。


 2009年からドイツに住んでると言ったが無視。


 こっちは結界技術も転移封鎖も何にも存在しない、鉄の箱に閉じ込めて封印したつもりだろうけど無駄。



 ドイツで一京円ほど儲けたら、ドイツの職員が来て色々因縁つけて税金取ろうとしたし、日本の大使館員が来て、日本国民が他国内でも収益を得たら、それだけで税金が半分以上発生するんだと無理矢理すぎる理論で屁理屈こねて行ったし、口座凍結して差し押さえまでしてきやがったので、ドイツの法律内で係争中、意趣返しに星の提供という話は一切していない。


 そっちの方が大損と言う計算よりも、官僚としてのプライド優先らしい。


 日本には、差し押さえした財務省の職員の首を持ってきて、土下座謝罪する政治家はいない模様。


 ドイツでは、空港に性質が悪い奴がいて、国家所有のヴァイオリンでも「売るために持ち込んだ」と言い張って没収、税金として数億円を払わないと返せないと言い出して、演奏会で音楽会に間に合わないと言っても返してくれない。


 他にも高級時計をしていると没収、売るために持ち込んだと言い張って、税として数百万円払わないと返せないと言って、金持ちなら置いて行くだろうと皮算用して、競売に出して売上金はガメる。


「はは、魔法の転移技術とか空間収納魔法とか、もっと科学力が進んだ世界から、お取り寄せなどできたらいいでしょうなあ」


 トルコとかアメリカには、常温核融合とか常温超電導技術は見せてやった。


 空中窒素固定装置と同じで、触媒技術の極致を極めると常温でも少しの核融合は起きる。常温じゃなくて千度越えの数百気圧の高圧だけど。


 韓国の偽論文と違って、出所は超科学を持った世界から買ってきたと言ってある。


 EUの連中も日本と同じ塩対応だったので見せてない。あっちではイギリス風味のイケズ嫌味まで言われて、ドイツで税金を払わない意趣返しまでされたので、EU、NATO圏にも星の提供とか一切言ってない。


「では是非提供を」


「いえいえ、アメリカ様に見て頂くと、即座に守秘義務契約を結ばされまして、常温核融合も常温超電導技術も漏洩はできないんですよ、悪しからずご了承ください、HAHAHA」


 苦虫を噛み潰したような顔をしやがった日本の担当官、意趣返し意趣返しの繰り返しで、もうすぐSATか特殊部隊が突入してきそうだ。


 自由主義陣営でそれをやりやがったら全員沼入り。


「ああ、私と同時に召喚された連中が拘束されていて、実験施設から一歩も出られないで隔離されているそうですから、家族に面会させるとか復職復学させてやってからお話ししましょう、では」



 その守秘義務契約を結んだアメリカ様、流石太っ腹で条件が良い緑の惑星の提供を申し出ると、即座に10億ドルの支払いを申し出て来た。


 それはいらないから拉致監禁の禁止と、薬物や暗示による操作の禁止と、不逮捕特権などを要求すると通った。


 いくら金貰っても、拘束されて閉じ込められて洗脳されると一円も使えない。


 北米と言う場所は、富士山の2600倍のイエローストーン火山があり、3000倍のラ・ガリータカルデラがある地獄。


 日本みたいに洞爺湖カルデラと姶良カルデラと喜界カルデラと阿曽カルデラに包囲されている地獄と似ているが、富士山の400倍から600倍程度なので文字通り桁が違う。


 何度も噴火して滅びた場所だが、通常30万年周期で噴火しているイエローストーンが、60万年も噴火していない、今すぐ大規模噴火か終局噴火があってもおかしくない。


 七万年前に終局噴火して世界を氷河期にしたインドネシアのトバ・カルデラ、人類を千組のカップルにまで減らした火山に匹敵する終局噴火は、今すぐにでも起きる可能性がある。



 もう日本の家は封鎖するか転売してしまって、国内からは出よう。


 腐った思い出しか無い家だからいらねえ、家具も置いて行く、売却価格差し押さえるんなら好きなようにしやがれ。


 その頃にはトルコが国家的政策として、砂漠の惑星を受け取ったことを大々的に発表。


 戦闘妖精雪風みたいにジャムの星が南極経由で手に入ったのと違い、文明人も知的生命体もいないので、ジャムと戦わなくてもいい。


 異星で異世界を「大アラビア」と命名して、パレスチナからもシリアからも、各種難民を受け付けると公表。


 トルコ支配領域には建物の外側だけ立ててやって、避難民が移住できるように。水と食料も配布。コンテナハウスも大量持ち込み。


 ゲートも大量に開けてやって、渋滞しないで何でも搬入。地盤調査をして地震がない所に移住開始。


 各種動画も発表して、youtubeにも異世界で異星を公開すると、役人どもの掌返しが始まった。


 多分、現状を知っていながら政治家には報連相せず、プライド高すぎる官僚が自分で処理しようとして、政治家にケツ蹴り飛ばされたんだろう。


 ツバルやマダガスカルやトンガでも、移住先を受け取っておきながら、取り扱いが分からないで放置したことで暴動が起こった。


 一人分が通れる通路しかないゲートだけ残されていて、政府機関と民兵で争奪戦。


 基本的に悪人は通れないはずだが、向こうで「ここは俺の土地だ~~~っ!」をやって、広大な領域をドローンで撮影して動画サイトに出した奴がいて、最初に塩対応した連中が広場に連れて行かれて吊るされた。


 政府機関が敗北して、民兵がゲートを解放して民間人を通すよう案内、続々と避難民が通過した。が悪人は通れないので渋滞しまくり。


「どうして俺は通れないんだ~~っ?」


「知るかよ、通れないんならどけや」


「なんだと? この野郎っ!」


 そっちも土魔法で建物の外側だけ少数はあったので順次入居。


 家の争奪戦でも殺し合い開始のゴングが鳴った。こちらでも地獄の蓋が開いた。



 日本


 家の売却交渉をしていると、黒服と真っ黒な車が家を取り囲んだ。


「国士、高山先生がお出でになるっ、姿勢を正して敬礼をせよっ!」


「はあ?」


 不動産会社トンズラ、ヤクザか明らかに右翼が来て、怖すぎる連中が来たので逃げた。


「ひいいいいいっ!」


 憂国の士というか憂国騎士団というか、元自衛隊なのかやたらガタイのいい連中で、直立不動で「先生」とやらをお迎えすると、元幕僚か元総監らしき人物が来た。


 多分、動画のコメント欄で偉そうにした奴。


「ご苦労様ですっ!」


「貴様ぁっ! 姿勢を正しくせよっ!」


 血圧高い奴だなあ、血管切れそうな声出す連中。


「はあ?」


 殴りかかってきたが「先生」が「良い良い」と言ったので「休め」のポーズに戻った。


「君かね? 日本国民でありながら、日本政府に対して星の提供をしなかった愚か者は」


「はあ?」


「先生に対して何という態度だアッ! 歯を食いしばれーっ!」


 脳筋過ぎる、こいつらはこれが日常かも知れないが、俺には関係ないので沼入り。


『身体を寄越せ~~』


『脳みそ~~~』


「ぎゃああああっ!」


 俺に殴り掛かって来た奴は、たちまち沼に嵌ってバタバタしていたが、呼吸が止まったのか地獄行き。


 兵隊が一人死んだ程度では気にもならないのか、平然と自分の問いだけを継続。


「今すぐに日本政府に対し謝罪し、星の提供をせよ、分かったな」


「はあ?」


「貴様~~っ! そのふざけた態度を修正してやるぅっ!」


 ガンダム的に修正しようとした奴がいたが、アナハイムエレクトロニクスのエロい人相手でも、ジュド-君みたいに逆修正。


 膝を腹に入れてやってサクサクと沼入り、学習能力ないなあ。憂国の士が次々飛び掛かって来たが全員沼入り。ゲンコツや鉄拳制裁が誰にでも通用するんだと思い込んでいる。


 次は市街地で拳銃抜いてパンパンやってきたが、防御呪文に弾かれて無効。自衛隊レベルなので拳銃や鉄砲も絶対だと信じ込んでいる。


 カバンに入ったMP5もぶっ放して来たが無効。


 俺に9ミリが効くとでも思ったか?(CV:アノスボルデモード君)


 全員キレイに沼入りして貰って全滅、黒い車誰が運転して帰るんだろうな? 全部駐車違反? こいつらは上級国民だから規制されないのか?


「で? おじいちゃん降伏する? 今すぐ死ぬ?」


「何を言っておるかああああっ! この儂を誰だと思っておるうううううううううううっ!」


 何か叫びながら杖で殴りかかって来る系統だったのでサクサク沼入り、お前が誰かなんか知らね~よ。


「うわあああっ、あああああああっ!」


「ホムンクルス作成、こいつらの記憶抜き取って」


「サーイエッサー」


 面倒だがホムンクルス作成、右翼の一派が手に入った。


「「「「「「「「「「私達は社会の歯車です、朝九時から夕方五時まで働きます、週五日働いて週休二日で労働の再生産をします」」」」」」」」」」


「お? こっちの労働基準法に適応した」


 それからはトルコでもアメリカでも黒服、兎に角黒服にサングラス。どこに行ってもどこかの諜報員に取り囲まれて、ロシアが接近してきたらアメリカと銃撃戦になって、スーツ姿の連中が連絡を取りたそうにして来た。


 ツバルやトンガではゲートを広げてやって、大人数が通れるようにはしてやった。



 トルコ


 何故だかイスラムじゃなくて、インドの代表が会談を求めて来た、イミワカラン。


 こっちもグラサン黒服とかスーツ姿とか、明らかにイスラムじゃない奴らが大量だったが、ターバン巻いた奴が先。


 真っ先にパレスチナじゃないんか? ヒズボラだから話通じないで殺しに来る奴らなのかもしれない。


「始めまして、インドから全権代表として派遣されてきた者です、お見知りおきを」


「はあ、インド国内でも電話でアポイントメントを求めて、会談内容を伝えたはずなのですが? 下級官僚が来て賄賂を求められて、賄賂を提出して次の者に面会すると、また賄賂を求められて、上級官僚や政治家秘書と面会するのは諦めました」


「お恥ずかしい話です、国家の危機や国家レベルの案件なのに、賄賂で通すなどと」


「はあ、本日も賄賂のお話し合いでしたらお引き取りください」


「お待ちくださいっ」


 塩対応には塩対応、実は中国ロシア含めて、大抵賄賂要求があったので諦めた。東南アジアは賄賂天国。アフガニスタンとかパレスチナは即殺されるので、怖すぎて行ってない。



 逆にイスラエルでは話が通って「乳と蜜が流れる大地」を、同盟国アメリカから提出してある。


 あそこは狭いので、核兵器数発で蒸発させられる場所だそう。イランの核開発が進むと地図から消されるので、当時の最新鋭機、F-16をアメリカから提供されて、F-4ファントムでは爆装できない量の爆弾を運搬して、核施設を空爆してそのまま同盟国まで飛んで着陸という、トップガン・マーヴェリックそのまんまな作戦が行われた。


 そこから運転中の核施設の緊急停止措置が求められて、チェルノブイリで実験が行われたが、所長が洗脳済みだったのか、RB9型原子力発電所を爆発させるのが神から自分に与えられた使命だと思い込むまで西側に仕込まれてたのか、有り得ないほどの実験目録の改竄と無視をして自爆した。


 多分、アポロ13みたいに、アメリカにチェルノブイリと同型の実験施設があって、どうやったら爆発するのかシミュレーションされ、その通りにマニュアルを改竄されて、実際の教本にも棒線が引かれて、次々に現場の担当者が解任されて行き、キセノンが大量発生する状況が作り上げられて、最後に緊急停止スイッチが起点になって大爆発。


 アメリカの担当官やら、秘匿施設の連中、チェルノブイリ吹き飛んだので「イエーーーーイ!!」とか言って手を叩いて大爆笑。


 チェルノブイリの所長とか、西側のスイス銀行辺りに、百万ドルを超える外貨資金口座とかも約束されていたんだろうけど、いつの間にか洗脳されていて、自分が担当している発電所を爆破するのが生き甲斐に。


 以後もレーガンさんの思い通りにソビエトが滅びて、ゴルバチョフさんが一人寂しくソビエトユニオンの解散を発表させられる羽目に。


 第二次大戦とかバブルの時でも、日本を破滅させた時もそうだけど、アメリカ様の陰謀とは素晴らしいものだと思う今日この頃。



 日本


 家の差し押さえ、口座の凍結、電気の停止、水道メーターの撤去、ガスの停止、子供の嫌がらせレベルで、徹底的にやってきた日本政府。


 これで「どうだ、怖いか? ガスの元栓を開いて欲しければ、俺達の言う事を聞け」という事らしい。


 転移もするし、同時に外国に複数体が存在している奴なんだと、いまだに把握してないのか?


 他にも「奥様やお子様がどうなってもいいと仰る?」とかホザいていたが、「あれは私の子供じゃありませんでしてな、殺してくれるなら感謝しますよ」と言っておくと「子供の命がどうなってもいいのか、この鬼畜がっ!」と怒ってたwww


 親兄弟も死んでるし、兄を殺してくれるというならとても感謝して星を進呈する。


 喧嘩売るなら買ってやる、日本国民全員沼入りだ、クズからじゃなくて自民党議員と高級官僚からぶっ殺してやんよ。


 家を出て転移しようとすると、また黒服がやって来た。「どうだ、怖いか? 降伏するなら今だぞ?」と言いに来たらしい。


 そいつは問答無用で拳銃ぶっ放して来て、防御呪文が全弾防いだが、15発撃ち終わるまで待ってやった。


「で?」


「あ? あっ?」


 拳銃弾打ち込めば、効果があると思い込んだか、病院か管理下にある施設に運び込んで隔離できると思い込んでいた担当者。


 右翼の生き残りかも知れないが、報連相が成ってない。


 沼入りして貰って、向こう三軒両隣まで響き渡る悲鳴を上げて貰った。


「ぎゃああああああっ! うわあああああああっ!」


『体寄越せ~~』


 死に終わるまで、パトカーが来たりして、救急車もレスキューも救い出せない奴の息の根が止まるまで観察するしか無かった模様。


 うん「戦争状態」とか「徹底抗戦」という単語で表すのが適切かな?

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