概要
「そうじゃなくなったという現実を、なんと今知ったばかりです」
「じゃあ、俺と付き合ってください」
「……はい?」
そんなふたりから始まる、彼ら、彼女らの不器用でもどかしい恋を三つ詰め込んだ、笑いあり涙ありの恋愛オムニバスです。
章ごとに主人公チームが交代します。皆様のお気に入りになるふたりが見つかりますように。
【一章】
彼氏が幼なじみと手をつないでいるところを目撃してしまう結衣。
衝撃に硬直していると、突然、学年一のイケメン、悠から交際を申し込まれる。
フラれたその日に降って湧いた新しい彼氏は、これまで交流のなかった結衣になぜか激甘で――。
【二章】
他人の恋愛観察をライフワークにしている朱莉。いつかは自分もと憧れを抱く彼女に、
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!「積もる」って言葉、だいすきです🎈
タイトルとぴたり響き合う各章・全頁🔖
幾つもの秘密をそっと潜めて組み上げて鮮やかに明かして著して下さった作品は充実充足大満足な読了感。
頁捲るたびに、すきだなあと思う言葉に出会って、心にすとんと響いて、各章ごとに、あの場面?!って跳んでみたり、立ち止まって眺めてあれこれ思って潜る感覚は、とても特別な時間だったし、みんながお互いに寄せる気持ちの温度が優しくて柔らかくてふわりとしていた次の瞬間、ぐらり揺さぶられて、膨大な熱量迫ってきて圧巻圧倒で涙が止まらなかったり。
熱情弾けてぶつかって浮かぶ場面の鮮やかさとか柔らかな描写に愛おしさ溢れて、心の中でだいすきっ!!!って何度叫んだかわかりません!…続きを読む - ★★★ Excellent!!!その恋は透き通るほど誠実で、雨上がりは虹色で
幼なじみのひな子はピンクのプリンセスで、私はブルーのヒーローだった。
クールに見せて中身は熱く、必ず最後のトドメをレッドに譲る。「ここはオレにまかせて先に行け」担当。
そのブルーに不満は無かった。だけど――。
結衣は、彼氏と幼なじみのひな子が手を繋いでいるところを見てしまう。
恋が終わったとたん、現れたのは、女嫌いで有名なイケメン古澤悠。
怒涛の展開に驚くも、徐々に結衣は悠に惹かれていく。
ブルー一色のヒーローから、スカートを履いてデートする結衣。
だが、彼の友人から、彼が自分を知ったきっかけは、自分が「ブルーのヒーロー」だったと知り…。
自分らしさとは何なのか。普通とは何なのか。
免…続きを読む - ★★★ Excellent!!!応援せずにはいられない。致死量超えのアオハルがここに!
【全章読了しての追加レビューです】
一章ごとに主人公がいれかわる、アオハルオムニバス。
恋が『降ってきた』一章
恋を静かに『積もらせた』二章
恋に『落とし、落とされた』三章
三組の男女、それぞれが過去なかなかに深い傷を負っています。コンプレックスだったりトラウマだったり後悔だったり。
未解決のまま封をしてきたのは自分の心を守るため。でもほんとうに大切な人ができたとき、未解決のそれらがべりべりと封をやぶって今を邪魔してきます。
こじらせているし、熟成されちゃってるし、ひと筋縄ではゆきません。
それでも、たすけてくれる友だちがいて、見守ってくれる年長者がいて、彼らは真に望む…続きを読む - ★★★ Excellent!!!尊いアオハルがここにある
あなたは今高校生ですか? それとも高校時代なんてもう遠い過去のことですか?
私は過去の方です。高校時代の思い出と言えば、強風に煽られながらトラックと田んぼ道を自転車で並走した記憶しかありません。嘘です。雨が降ると教室に入り込む風が非常に磯臭かった記憶もあります。
つまりそういうことです。私の高校生活、磯臭さはあれど甘酸っぱさはなかった。
強風とトラックには煽られても、彼女溺愛イケメン男子や癖強可憐女子にはすれ違うこともなかった。
それが!今!ここにはあるんですよ!!
制服着てたのなんて今は昔、「この年で制服ディズニーしたらコスプレだねぇ」ときゃっきゃしていた大学時代。そんなことすらもう遠…続きを読む - ★★★ Excellent!!!致死量レベルのアオハル、甘酸っぱさにキュン死必須!
死ぬかと思いました。
『キュン過多』で死ぬかと思いました。
動悸、息切れ、血圧上昇、顔のほてり、なぜ私にはこんなアオハルがなかったのだという焦燥感。それらが一気に襲い掛かってくるのです。お、やんのか?
こちらも何とか負けるものかと応戦しましたが、駄目でした。私の決死のパンチも全部かわされてカウンターで特上のアオハルを叩きこまれました。ねぇこれなんのレビュー?
とにもかくにも、これだけの『キュン』を大量に浴びたら『キュン過多』で脳波や血圧に異常値が出ます。カンカンと脳が警報を鳴らしてきます。
『もうやめろ!アラフォーのおばさんには毒だ!』
そんな声も聞こえてきます(幻聴)。
ですが…続きを読む - ★★★ Excellent!!!もう私の涙腺決壊です! 修繕代要りません!!一章読了レビュー更新
第一章読了後の2回目レビューを書かせてください。
もうもどかしいけれど分かるんです。
その不安さ分かります。
周りからイメージを決められてしまって、そうでないのにって言いたいのに言えなくて。
段々自信もなくなってくると、他人の「好き」にも自信がなくなってしまう。
それでも大事だよ、を伝えたい。
伝える勇気が欲しい。
伝える勇気をくれるんです。みんなが。相手が。
なんで愛しいんでしょう。
この子達を見習って、前を向いていきたい。
さあ二章は私の大好きな子の一人がまた話を展開するので今度は心臓破壊かもしれない!
第一回レビュー
語彙力がいい意味で読み手を殺します
いつもすごいと…続きを読む