その恋は透き通るほど誠実で、雨上がりは虹色で

幼なじみのひな子はピンクのプリンセスで、私はブルーのヒーローだった。
クールに見せて中身は熱く、必ず最後のトドメをレッドに譲る。「ここはオレにまかせて先に行け」担当。
そのブルーに不満は無かった。だけど――。


結衣は、彼氏と幼なじみのひな子が手を繋いでいるところを見てしまう。
恋が終わったとたん、現れたのは、女嫌いで有名なイケメン古澤悠。
怒涛の展開に驚くも、徐々に結衣は悠に惹かれていく。
ブルー一色のヒーローから、スカートを履いてデートする結衣。
だが、彼の友人から、彼が自分を知ったきっかけは、自分が「ブルーのヒーロー」だったと知り…。

自分らしさとは何なのか。普通とは何なのか。
免罪符にされる好意や他人の思い込みに振り回されながらも、真っ直ぐに向き合う二人。

どしゃぶりの日があったとしても、
その恋は雨の滴のように透明で、きっとこれから、何色にもなるのだろう。

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