氷鬼司の妖怪退治

あやかしに好かれてしまい、事あるごとに追いかけられている女子中学生、神崎詩織。
氷鬼家の跡取りであり、天才と周りが認めているほどの実力がある男子中学生の氷鬼司。


まだ、詩織が小さかった頃、あやかしに追いかけられ森の中に逃げてしまった詩織は、木の影に隠れて逃げ切ろうと思っていた。だが、見つかってしまい再度走り出そうとしたが、うまく駆けだす事が出来ず転んでしまう。
後から追いかけてきていたあやかしは、動けなくなった詩織を掴もうと手を伸ばす。

もうダメだ。そう、思った時、自分より小さな男の子に助けられる。

『君、今まで大変だったみたいだね。大丈夫、これからは僕が守るよ！』

二人は一年くらいで別れる事になってしまったが、二人が中学生になると再開する事が出来た。だが、詩織は男の子について忘れ…続きを読む