概要
これは恋でも愛でもない
高校3年生の夏。
最後の大会や青春のため時間を切り詰めてまで予定を立てる高校生も少なくはないだろう。
でも具体的な進路がない上に帰宅部の俺は今日もいつもと同じように親友の水谷 海と放課後の駐輪場で駄弁っていた。
暑い夏の日に食べるアイスや部活動の声なんて青春そのものだろう。
カラカラとスタンドを立てた自転車を漕ぎながら何でもない話をする。
片面刷りの進路希望調査書を書く時間よりも、駐輪場で駄弁る時間が俺にとっては有意義だ。
不確実な将来のことよりも、今のこの時間を大切にしたかった。
しかし次第に周りの人がおかしくなった。
俺の知らないところで俺に関する何かが確実に変わっていた。
それでも唯一変わらないでいてくれたのはやっぱり海だけだった。
「僕が海っていう名前だからなんか親近感湧くんだ
最後の大会や青春のため時間を切り詰めてまで予定を立てる高校生も少なくはないだろう。
でも具体的な進路がない上に帰宅部の俺は今日もいつもと同じように親友の水谷 海と放課後の駐輪場で駄弁っていた。
暑い夏の日に食べるアイスや部活動の声なんて青春そのものだろう。
カラカラとスタンドを立てた自転車を漕ぎながら何でもない話をする。
片面刷りの進路希望調査書を書く時間よりも、駐輪場で駄弁る時間が俺にとっては有意義だ。
不確実な将来のことよりも、今のこの時間を大切にしたかった。
しかし次第に周りの人がおかしくなった。
俺の知らないところで俺に関する何かが確実に変わっていた。
それでも唯一変わらないでいてくれたのはやっぱり海だけだった。
「僕が海っていう名前だからなんか親近感湧くんだ