概要
あたらしくできた恋人は、15年前に失踪した兄でした。
よく見ると、それは人の形をしていた。
見間違いかもしれない。しかし私には、それが赤い光をまとった人間で、それが奥へ奥へと走り去っていくように見えたのだ。
「おい、待て、おい、待ってくれ」
とつぜん兄が叫んで、私はもう怖くなってしまって、それなのに目が離せなくて、ただ呆然と見ていた。
(本文より)
見間違いかもしれない。しかし私には、それが赤い光をまとった人間で、それが奥へ奥へと走り去っていくように見えたのだ。
「おい、待て、おい、待ってくれ」
とつぜん兄が叫んで、私はもう怖くなってしまって、それなのに目が離せなくて、ただ呆然と見ていた。
(本文より)
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