概要
日夜、裏では能力者による凡人への差別・暴力・殺人が繰り返されていた。
能力者は『ある理由』から表立って動くことはせず、警察機関も手を拱く状況が続く……
そんな折、現れるは『異能狩り』と呼ばれる存在。
能力者から力を奪い取っては、虐げられていた凡人に分け与え、徐々にその勢力を拡大し始める。
次第に反旗を翻すようになる彼らを、警察は『狩人蜂』と称し、特定異能指定暴力団に指定した。
しかし、そんな『狩人蜂』も警察の潜入により瓦解。『異能狩り』の名は程なくして消えていった……
そんな『異能狩り』騒動から二年後、異能力開発学園に一人の天才が転校してくる。
名を大和慧。彼は転校して早々、能力者から力を奪い取らんと『狩り』を始める。
しかも
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- ★★★ Excellent!!!戦闘シーンを読み進めているような頭脳戦・・・まさしく『口撃』です!
物語は主人公である大和慧くんが異能力開発学園に転校して来るところから始まります。
異能力開発学園は優秀な異能力者が集まる学園。そこで大和くんはある生徒へ『暴露』をしようとします。
能力者は『条件』、『媒体』、『代償』、そして能力名を『暴露』されてしまうとその貴重な異能力を失ってしまいます。
そのため、他の能力者から目の敵になってしまうのです。
物語の中で大和くんは異能力者たちに対して『暴露』を続けていきます。
果たして彼の目的は一体何なのでしょうかーー?!
この物語はバトルアクションではありません。
頭脳を張り巡らせ、知略で相手を追い詰めていく、まさしく言葉の攻撃『口撃』です。
物…続きを読む - ★★★ Excellent!!!力と共存を問う、鋭き『口撃』の行方
異能力者と非能力者が対立する歪んだ社会。その中で「口撃」という鋭い武器を手に立ち向かう慧の姿は、言葉の力が世界を変える可能性を象徴しているように思えます。慧と香音の関係は、対立と共感の狭間で揺れ動き、やがて人間の本質に触れるような深みを帯びていく。猫のカーポの存在は、異能力と非能力の境界を曖昧にし、共存への希望を感じさせる一方で、社会の矛盾を浮き彫りにする要素として機能しているようです。
物語を通じて、力とは何か、共存とはどのように可能なのかという問いが繰り返し投げかけられます。慧の復讐心と香音の孤独が交わる瞬間、私たち読者は彼らの痛みを通して、分断された世界に橋を架ける可能性を考えさ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!その言葉は何を見ているのか…。
第3章まで入りましたのでレビューをしたいと思います。
『暴露』とは、本作で禁忌とされるもの。暴かれれば最後。異能力は失われることになる。誰であったとしてもその呪縛から逃れることは出来ない。そのような事態になるとなれば避けるのが当然の理。
それを異能力者の学園に転校してきた「大和慧」はそれを驚異的な頭脳をもってして早々にやってのける。周りを寄せ付けない冷たさは周りを忌避させるには十分で、厄介ごとを呼び寄せるには十分だった…。
とかく謎多き人物。やってきた理由、暴露する理由、正体。全てがミステリアス。彼が歩む道の果ては…。
長々と書きましたが、張り巡らされた伏線と大和が切れ者ということも…続きを読む - ★★★ Excellent!!!誰が為に、彼は『暴く』のか。
物語の舞台は、西暦2038年。世界人口の約半数が異能力を隠し持つ現代。
日夜、裏では能力者による凡人への差別・暴力・殺人が繰り返されていた。
『異能狩り』騒動から二年後、異能力開発学園に転校してきた者がいた。彼は転校して早々、能力者間で御法度とされていた『暴露』をすることで、『狩り』を始める。
転校生の名を大和慧といい、どうやら普通の高校生ではないらしい―――?
ある時、とある生徒の能力を『暴露』することで消し去ってしまった彼は、クラスでも浮いた存在に。
さまざまなところに伏線が散りばめられており、大和がなんのために学園にやって来たのか、そもそも彼は何者なのか。興味をそそられます。
…続きを読む - ★★★ Excellent!!!異能力者の集まる学園で繰り広げられる、熾烈なバトルが魅力
物語は、異能力開発学園――能力者が集うその名門校に、『大和慧』という男子生徒が転校してくるところから始まります。
彼は転校早々、禁忌とされている『暴露』を行ってある生徒の異能力を消し去り、危険人物として注目を集めることに。
そして大和がこの禁忌を冒すのには、とある目的があって――。
本作の魅力は、能力による派手なアクションはもちろんのこと、たくさんの登場人物間で交わされる頭脳戦、そして張り巡らされた巧みな伏線です。
ミステリーの要素をふんだんに含んでおり、推理しながら読むのが好きな方に特におすすめです♪
また、各自の持つ異能力もそれぞれ特徴的で、その能力や代償を考えながら読むのも楽しいです…続きを読む