悪党になろうー殺され続けた者の開き直り人生ー

作者 四つ目

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★★★ Excellent!!!

幾たびも転生し生来の善良さで人を信じ……しかし、最後には裏切られてきた主人公。
ある時の死に際に「結局は悪党でないと生きられないのか」と諦観を覚えた。
そして新たに生を受けてみれば、マッドサイエンティストによって生み出された実験体だった。
研究所を潰し、そこで囚われていた精霊を助けた主人公が、自分らしく生きていく物語。

タイトルにある「悪党」とは、悪辣に振舞い誰かを積極的に迫害する輩のことではありません。
理不尽に自分の歩みを妨げられるのを嫌い、障害を排除する際に力を振るうことを厭わない。
思い切りよく行動に踏み切り法に縛られずに我を通す、そんな生き様を示す言葉です。興味を持った方は是非お読みください。

★★★ Excellent!!!

主人公はアウトローですね。悪党というより、無頼漢、無法者。
中世の伝説に登場するロビン・フッドとか、バイキングである赤毛のエイリーク、西部のガンマン、ビリー・ザ・キッドみたいな。
その生きざまがカッコイイ。世の中の権威にヘコヘコせず、押さえつけようとした奴は(多分)国王だろうと躊躇なくぶっ飛ばす。
なのに外見は華奢な少女。そのギャップが良い。
で、彼女にくっついてる精霊がギャグメーカーで冴えています。

★★★ Excellent!!!

面白いです。
コミカルな妖精兄さんもいい味だしています。

でも、「悪党」で検索にひっかかった作品としては期待外れだったので、違う形で出会いたかった作品。
タイトルとあらすじで期待させて、内容で裏切られたのでなければもっと読まれる作品ではないかと思いました。

★★ Very Good!!

自分の見た目が原因だから殴られそうになってもしょうがないと庇うことがあるが、それは虐められた側にも原因があるというのと同じことを言ってる。
それを許すのが優しさというならまだ分かる。しかし悪党と言いながらそれはちがうんじゃないかと思う。ケジメつけてこその悪党だと思う。
話は面白いが悪党さを問われるといまいち。