物語は主人公である大和慧くんが異能力開発学園に転校して来るところから始まります。
異能力開発学園は優秀な異能力者が集まる学園。そこで大和くんはある生徒へ『暴露』をしようとします。
能力者は『条件』、『媒体』、『代償』、そして能力名を『暴露』されてしまうとその貴重な異能力を失ってしまいます。
そのため、他の能力者から目の敵になってしまうのです。
物語の中で大和くんは異能力者たちに対して『暴露』を続けていきます。
果たして彼の目的は一体何なのでしょうかーー?!
この物語はバトルアクションではありません。
頭脳を張り巡らせ、知略で相手を追い詰めていく、まさしく言葉の攻撃『口撃』です。
物語が進むごとに大和くんが抱えていた秘密が少しずつ明らかになり、物語の根底にあった謎が姿を現していきます。
バトルものではないのに、あたかも戦闘シーンを読み進めているようなハラハラドキドキな頭脳戦、学園ものらしいキラキラのした青春シーンに胸がきゅんとします。
私の推しは破天荒な行動でみんなを『魅了』し続ける伍堂くん。
人情味が溢れていて、大和くんが心を許している数少ないキャラクターです。
(藤宮さんからあと何回ノーザンライトスープレックスを受けるのかは数えてみたいところです)
超大作ではありますが、1話1話の文量はコンパクトなので、読み進めやすいです・・・!
私自身も現在4章を拝読中ですが、最終話まで読み進めたいと思っています!!!
最十さんの綿密な構成と表現力、そしてトリックが光る作品です。
皆様もぜひ!
異能力者と非能力者が対立する歪んだ社会。その中で「口撃」という鋭い武器を手に立ち向かう慧の姿は、言葉の力が世界を変える可能性を象徴しているように思えます。慧と香音の関係は、対立と共感の狭間で揺れ動き、やがて人間の本質に触れるような深みを帯びていく。猫のカーポの存在は、異能力と非能力の境界を曖昧にし、共存への希望を感じさせる一方で、社会の矛盾を浮き彫りにする要素として機能しているようです。
物語を通じて、力とは何か、共存とはどのように可能なのかという問いが繰り返し投げかけられます。慧の復讐心と香音の孤独が交わる瞬間、私たち読者は彼らの痛みを通して、分断された世界に橋を架ける可能性を考えさせられます。
言葉で人はどこまで繋がれるのか。慧の「口撃」と香音の力は、果たして未来を照らす灯火となるのでしょうか?その答えを見つけるため、読み進めたくなる作品です。
第3章まで入りましたのでレビューをしたいと思います。
『暴露』とは、本作で禁忌とされるもの。暴かれれば最後。異能力は失われることになる。誰であったとしてもその呪縛から逃れることは出来ない。そのような事態になるとなれば避けるのが当然の理。
それを異能力者の学園に転校してきた「大和慧」はそれを驚異的な頭脳をもってして早々にやってのける。周りを寄せ付けない冷たさは周りを忌避させるには十分で、厄介ごとを呼び寄せるには十分だった…。
とかく謎多き人物。やってきた理由、暴露する理由、正体。全てがミステリアス。彼が歩む道の果ては…。
長々と書きましたが、張り巡らされた伏線と大和が切れ者ということも相まって繰り広げられる頭脳戦。読み応えがる世界が広がっているので一読してみてください!
物語の舞台は、西暦2038年。世界人口の約半数が異能力を隠し持つ現代。
日夜、裏では能力者による凡人への差別・暴力・殺人が繰り返されていた。
『異能狩り』騒動から二年後、異能力開発学園に転校してきた者がいた。彼は転校して早々、能力者間で御法度とされていた『暴露』をすることで、『狩り』を始める。
転校生の名を大和慧といい、どうやら普通の高校生ではないらしい―――?
ある時、とある生徒の能力を『暴露』することで消し去ってしまった彼は、クラスでも浮いた存在に。
さまざまなところに伏線が散りばめられており、大和がなんのために学園にやって来たのか、そもそも彼は何者なのか。興味をそそられます。
時にその『暴露』が能力者を救い、傷付ける。
目的のために突き進んでいく大和に、少しずつ彼を慕う仲間が増えていく。最初は冷淡で口の悪い印象の強い大和ですが、物語を読み進めていくにつれ、彼の不器用な優しさが垣間見えてきます。それもひとつのポイント!
彼を取り巻く登場人物たちに、モブはひとりもいません。群像劇なところも魅力的。
大和に好意を寄せるヒロインと、負けヒロインの頑張りも見どころです ♪
時に残酷で時に謎めいて、時に切なく時に笑える。
たくさんの感情がこの物語には詰まっております。
登場人物の中から、あなたの推しが見つかるかも?
ちなみに私は渡くんと葦原くんが・・・ごにょごにょ。
異能力系、学園もの、頭脳戦が好きな方は絶対おススメの作品!
攻撃ならぬ口撃というセンスも最高ですb
物語は、異能力開発学園――能力者が集うその名門校に、『大和慧』という男子生徒が転校してくるところから始まります。
彼は転校早々、禁忌とされている『暴露』を行ってある生徒の異能力を消し去り、危険人物として注目を集めることに。
そして大和がこの禁忌を冒すのには、とある目的があって――。
本作の魅力は、能力による派手なアクションはもちろんのこと、たくさんの登場人物間で交わされる頭脳戦、そして張り巡らされた巧みな伏線です。
ミステリーの要素をふんだんに含んでおり、推理しながら読むのが好きな方に特におすすめです♪
また、各自の持つ異能力もそれぞれ特徴的で、その能力や代償を考えながら読むのも楽しいですよ!
各陣営の目的とは。
その行きつく先とは。
今後の展開が楽しみな作品です!
所々に伏線が仕込まれていて展開を少し読める……と思いきや、私の力不足で全く読めないです(笑)
それはさておき、この作品はクスッと笑える日常回や手に汗握る展開がとても楽しめます。また、いつもクールな大和君(主人公)の熱い一面が見える時や、厚い友情を感じる時には感動できるのもとても良いです。
大和君をはじめ、個性豊かな登場人物達のやりとりは、時に笑い、時に感動できるものです。大和君を取り巻く関係の変化が感じられることもあって、この作品の中でも彼らのやりとりは私のお気に入りです。……同じようなことを二度くらい言っているような気がしますが、きっと気のせいでしょう。
明るい雰囲気の時もあれば、暗い雰囲気の時もあります。そして、時々少しだけ触れられる登場人物の過去は物語の中でも重要なものであり、明かされる日が待ち遠しいです。
「大和君はこの学園生活で何を掴み取ることができるのか」そんなことを偶に考えながら、いつも楽しくご愛読させて頂いております。基本的に毎日更新なので、読むのが日課になりつつある今日この頃(笑)
読みたい作品が中々見つからず、探している最中の人や、読むか悩んでいる人にもおすすめの作品です。是非、ご覧になってください!
多くの人間が異能力を持つ世界の物語。
しかしその能力を正しいことには使わず、間違った使い方をする者が世の中に蔓延っていました。
そんな中、ある学園に一人の天才少年が現れます。
その少年は禁断の異能を狩る能力を駆使する者でした。
禁断の能力「暴露」。
これは様々な条件をクリアしないと発動できないので、物語は単に能力者対能力者のバトル物ではなく、推理物のような要素もあります。
主人公の大和慧は、非常に不器用で無愛想なところがありますが、ところどころ見せる優しさで憎めないキャラクターでもあります。
また彼の周りを固める登場人物達も個性があり魅力的。
ヒロインや女の子達も可愛く描けています。
面白い異能力物語をお探しの方へ、是非おすすめします。
舞台は異能が存在する未来の日本。
異能を持つ者が集まる学園で、
異能を使って悪事を働く者を成敗する異能狩りの活躍を描く。
学園物ならではの部活動や学校行事、
友情や恋愛模様などが描かれる一方で、
異能を使った犯罪に立ち向かうミステリーとしての側面も魅力。
もっとも惹かれたのは、異能の設定。
異能を使うには、発生条件を満たし、媒体を使い、代償を支払う必要がある。
この設定が一人一人異なり、大変興味を惹かれます。
異能の能力が強いほど、その代償も大きいものとなります。
諸刃の剣であり、単純にうらやましいわけでもない異能。
代償があるため、味方サイドも使うタイミングが重要になります。
異能物といってもバトルより頭脳を使うシーンが多く、
読み応えがあるのでおすすめです!
能力者は『条件』、『媒体』、『代償』を暴かれたのち、能力名を名指しされると、その力を失う。
それが、『暴露』。
そう、言葉だけで、相手の能力を失わせる事ができる。
しかし、簡単なように見えて、『暴露』は、タブー。
もし一度でも『暴露』しようものなら、周りから裏切り者の烙印を押され、鼻つまみ者となる。
ゆえに、誰も、『暴露』をしようとはしない……。
そんな学園に転校してきた主人公。
転校初日にもかかわらず、悪を働いた人間を、あっさり『暴露』で追い込むのである!
条件のあぶり出しが、スリリング。
皆の白い目にさらされながら、つきすすむ主人公が、何をしでかすか、目が離せません。
面白いですよ。
ぜひ、ご一読を!