誰が為に、彼は『暴く』のか。


物語の舞台は、西暦2038年。世界人口の約半数が異能力を隠し持つ現代。
日夜、裏では能力者による凡人への差別・暴力・殺人が繰り返されていた。
『異能狩り』騒動から二年後、異能力開発学園に転校してきた者がいた。彼は転校して早々、能力者間で御法度とされていた『暴露』をすることで、『狩り』を始める。

転校生の名を大和慧といい、どうやら普通の高校生ではないらしい―――?

ある時、とある生徒の能力を『暴露』することで消し去ってしまった彼は、クラスでも浮いた存在に。
さまざまなところに伏線が散りばめられており、大和がなんのために学園にやって来たのか、そもそも彼は何者なのか。興味をそそられます。

時にその『暴露』が能力者を救い、傷付ける。
目的のために突き進んでいく大和に、少しずつ彼を慕う仲間が増えていく。最初は冷淡で口の悪い印象の強い大和ですが、物語を読み進めていくにつれ、彼の不器用な優しさが垣間見えてきます。それもひとつのポイント!
彼を取り巻く登場人物たちに、モブはひとりもいません。群像劇なところも魅力的。
大和に好意を寄せるヒロインと、負けヒロインの頑張りも見どころです ♪

時に残酷で時に謎めいて、時に切なく時に笑える。
たくさんの感情がこの物語には詰まっております。

登場人物の中から、あなたの推しが見つかるかも?
ちなみに私は渡くんと葦原くんが・・・ごにょごにょ。

異能力系、学園もの、頭脳戦が好きな方は絶対おススメの作品!
攻撃ならぬ口撃というセンスも最高ですb





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