第3章まで入りましたのでレビューをしたいと思います。
『暴露』とは、本作で禁忌とされるもの。暴かれれば最後。異能力は失われることになる。誰であったとしてもその呪縛から逃れることは出来ない。そのような事態になるとなれば避けるのが当然の理。
それを異能力者の学園に転校してきた「大和慧」はそれを驚異的な頭脳をもってして早々にやってのける。周りを寄せ付けない冷たさは周りを忌避させるには十分で、厄介ごとを呼び寄せるには十分だった…。
とかく謎多き人物。やってきた理由、暴露する理由、正体。全てがミステリアス。彼が歩む道の果ては…。
長々と書きましたが、張り巡らされた伏線と大和が切れ者ということも相まって繰り広げられる頭脳戦。読み応えがる世界が広がっているので一読してみてください!
物語の舞台は、西暦2038年。世界人口の約半数が異能力を隠し持つ現代。
日夜、裏では能力者による凡人への差別・暴力・殺人が繰り返されていた。
『異能狩り』騒動から二年後、異能力開発学園に転校してきた者がいた。彼は転校して早々、能力者間で御法度とされていた『暴露』をすることで、『狩り』を始める。
転校生の名を大和慧といい、どうやら普通の高校生ではないらしい―――?
ある時、とある生徒の能力を『暴露』することで消し去ってしまった彼は、クラスでも浮いた存在に。
さまざまなところに伏線が散りばめられており、大和がなんのために学園にやって来たのか、そもそも彼は何者なのか。興味をそそられます。
時にその『暴露』が能力者を救い、傷付ける。
目的のために突き進んでいく大和に、少しずつ彼を慕う仲間が増えていく。最初は冷淡で口の悪い印象の強い大和ですが、物語を読み進めていくにつれ、彼の不器用な優しさが垣間見えてきます。それもひとつのポイント!
彼を取り巻く登場人物たちに、モブはひとりもいません。群像劇なところも魅力的。
大和に好意を寄せるヒロインと、負けヒロインの頑張りも見どころです ♪
時に残酷で時に謎めいて、時に切なく時に笑える。
たくさんの感情がこの物語には詰まっております。
登場人物の中から、あなたの推しが見つかるかも?
ちなみに私は渡くんと葦原くんが・・・ごにょごにょ。
異能力系、学園もの、頭脳戦が好きな方は絶対おススメの作品!
攻撃ならぬ口撃というセンスも最高ですb
物語は、異能力開発学園――能力者が集うその名門校に、『大和慧』という男子生徒が転校してくるところから始まります。
彼は転校早々、禁忌とされている『暴露』を行ってある生徒の異能力を消し去り、危険人物として注目を集めることに。
そして大和がこの禁忌を冒すのには、とある目的があって――。
本作の魅力は、能力による派手なアクションはもちろんのこと、たくさんの登場人物間で交わされる頭脳戦、そして張り巡らされた巧みな伏線です。
ミステリーの要素をふんだんに含んでおり、推理しながら読むのが好きな方に特におすすめです♪
また、各自の持つ異能力もそれぞれ特徴的で、その能力や代償を考えながら読むのも楽しいですよ!
各陣営の目的とは。
その行きつく先とは。
今後の展開が楽しみな作品です!
所々に伏線が仕込まれていて展開を少し読める……と思いきや、私の力不足で全く読めないです(笑)
それはさておき、この作品はクスッと笑える日常回や手に汗握る展開がとても楽しめます。また、いつもクールな大和君(主人公)の熱い一面が見える時や、厚い友情を感じる時には感動できるのもとても良いです。
大和君をはじめ、個性豊かな登場人物達のやりとりは、時に笑い、時に感動できるものです。大和君を取り巻く関係の変化が感じられることもあって、この作品の中でも彼らのやりとりは私のお気に入りです。……同じようなことを二度くらい言っているような気がしますが、きっと気のせいでしょう。
明るい雰囲気の時もあれば、暗い雰囲気の時もあります。そして、時々少しだけ触れられる登場人物の過去は物語の中でも重要なものであり、明かされる日が待ち遠しいです。
「大和君はこの学園生活で何を掴み取ることができるのか」そんなことを偶に考えながら、いつも楽しくご愛読させて頂いております。基本的に毎日更新なので、読むのが日課になりつつある今日この頃(笑)
読みたい作品が中々見つからず、探している最中の人や、読むか悩んでいる人にもおすすめの作品です。是非、ご覧になってください!
多くの人間が異能力を持つ世界の物語。
しかしその能力を正しいことには使わず、間違った使い方をする者が世の中に蔓延っていました。
そんな中、ある学園に一人の天才少年が現れます。
その少年は禁断の異能を狩る能力を駆使する者でした。
禁断の能力「暴露」。
これは様々な条件をクリアしないと発動できないので、物語は単に能力者対能力者のバトル物ではなく、推理物のような要素もあります。
主人公の大和慧は、非常に不器用で無愛想なところがありますが、ところどころ見せる優しさで憎めないキャラクターでもあります。
また彼の周りを固める登場人物達も個性があり魅力的。
ヒロインや女の子達も可愛く描けています。
面白い異能力物語をお探しの方へ、是非おすすめします。
舞台は異能が存在する未来の日本。
異能を持つ者が集まる学園で、
異能を使って悪事を働く者を成敗する異能狩りの活躍を描く。
学園物ならではの部活動や学校行事、
友情や恋愛模様などが描かれる一方で、
異能を使った犯罪に立ち向かうミステリーとしての側面も魅力。
もっとも惹かれたのは、異能の設定。
異能を使うには、発生条件を満たし、媒体を使い、代償を支払う必要がある。
この設定が一人一人異なり、大変興味を惹かれます。
異能の能力が強いほど、その代償も大きいものとなります。
諸刃の剣であり、単純にうらやましいわけでもない異能。
代償があるため、味方サイドも使うタイミングが重要になります。
異能物といってもバトルより頭脳を使うシーンが多く、
読み応えがあるのでおすすめです!
能力者は『条件』、『媒体』、『代償』を暴かれたのち、能力名を名指しされると、その力を失う。
それが、『暴露』。
そう、言葉だけで、相手の能力を失わせる事ができる。
しかし、簡単なように見えて、『暴露』は、タブー。
もし一度でも『暴露』しようものなら、周りから裏切り者の烙印を押され、鼻つまみ者となる。
ゆえに、誰も、『暴露』をしようとはしない……。
そんな学園に転校してきた主人公。
転校初日にもかかわらず、悪を働いた人間を、あっさり『暴露』で追い込むのである!
条件のあぶり出しが、スリリング。
皆の白い目にさらされながら、つきすすむ主人公が、何をしでかすか、目が離せません。
面白いですよ。
ぜひ、ご一読を!