概要
微妙にイカれた女神に連行された右も左も分からない異世界で、武術も魔術も使えない俺が持っているスキルは、ただ一つ。
突然放り込まれた見知らぬ国の『救世主』となるべくジタバタと奮闘する、あるキャリアカウンセラーの物語。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!どの世界にも悩みを聴いてほしい人はいる!!
異世界ファンタジーですが、もともといた世界(日本)でカウンセラーとして頑張ってきた経験から、異世界で相談窓口を開店します!
どんな相談内容なのかなと思えば、日本でも共通するものから、異世界ならではのものまで幅広く、翻弄されますが、前職で培った経験を活かし、機転を利かせて解決に導いていきます!
こう書くと、異世界のお仕事者として普通に見えてしまうかもしれませんが、この話の魅力は必ずしもそこだけじゃないです!
相談者のキャラの濃いこと、濃いこと!
(どう濃いのかは、その目でお確かめください!)
50,000字弱の長くない物語ですが、個人的には短編連作として連載してみてもおもしろいのではな…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ハイクラス転職という言葉は、異世界でこそ相応しい☆
異世界へ飛ばされたら、大抵は己の得意技を駆使して暴れまわるものだが、職業カウンセラーとしてその世界の均衡を整えるのは珍しい。この種族は労働オンリー、この種族はモノ作り特化、などなど。特異な種族が跋扈する異世界には、割り当てられたお決まりの仕事が存在しているものだ。しかし、人が造り出した異世界ならば、どの種族に生まれても「やりたかった」ことがあるはずなのだ。作者さまは、いわゆる「異世界雇用機会均等法」を紡ぎ出したようなものである。
そしてこの作品は、職種の自由に言及しているばかりでなく、ジェンダー・マイノリティへも軽く切り込んでいる。彼はこうでなければならない、彼女はそうあるべきだ、と言ったよ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!今の俺には、女神の加護さえ必要ない。
異世界転生する時に、女神は加護の証としてゴールドカードを主人公に渡す。右も左も分からない内に、異世界を救うことになった主人公の前に、一人の美少女が現れる。主人公の生い立ちに似た境遇にいる、魔法使いの少女だった。しかし、この美少女は実は……。
異世界は、生まれが人生を左右していた。例えば、自分がエルフに生まれれば、それを生かして医療の手伝いをする。そんな異世界のルールに疑問を抱いた主人公は、前世での経歴を生かして、仕事の悩み事相談所を開設する。初めこそ相談者が来なかったものの、徐々に仕事相談に来る面々も増え、多彩な悩みが寄せられるようになった。
しかし、この悩み事相談で、どうやってこの世…続きを読む