★★★ Excellent!!!
「知の扉」開かれまくり!「入口」多数! 勉強になるどころではないっ! 鈴木彼方
『だいなしキツネの日常』にも感想を書かせていただきました。ずっと、こちらにも書きたいなと思っていたのですが、なにせワタクシ浅学非才の輩ゆえ、及び腰にもなろうものです。どなたかが書くであろうと待っていたのですが、おそらく他のみなさまも同じような心持ちなのではないかと(強引に浅学非才領域に引きずり込むスタイル)。先ず隗より始めよということでしょうか。
とにかく、こちらの更新が楽しみでならないわけです。たぶん、心待ちにしている人は多いと思います。読めばわかります。「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と、チコちゃんでなく自分で自分を叱りたくなってくるわけです。ひとこと紹介(↑)に「知の扉」なんて陳腐な言葉を用いましたが、「ち、知の扉は本当にあったんや!」という気分になります。オドロキです。もしかしたらこの世にはスタップ細胞もあるのかもしれない。『だいなしキツネ』に出会えただけでも、カクヨムをはじめて良かったなと。これは誇張ではござらん。
まず、初回のベケットでやられます。私は『初恋』と『メルシエとカミエ』しか読んでいなかったのですが、『ゴドーを待ちながら』も読みたくなりましたねえ。そういう内容なのか、と惹かれました。
《ノンセンスも不条理劇も共に論理法則を逸脱・崩壊させる志向をもつけれど、ノンセンスが有機物の無機質さを露呈するのに対して、不条理劇は明らかに肉体の生々しさを露呈している…
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