『原論』そして『非ユークリッド幾何学』鋭利にして時を忘れる愉快な解説😺

 まだまだ、拝読させていただいている途中、この芸術のケモノ道に足を踏み入れたばかりですが、タイトルから覚える、いささか剣呑でスリルある印象? とは裏腹に、まるで、そのケモノ道に、レッドカーペットを敷いてくれるような、そんなキツネさんの至れり尽くせなケモノ道です。

 ともすれば、そのタイトルを見ただけで、「……うーむ、タイトルだけは知っているけれど、どうも……」そんな心に湧く、『とりあえず難しそう』そんな雲海をきれいに取り払い、「あれは酸っぱい葡萄! ぜったいに……」なーんて思っていた数々の作品を、あるいは有名だけれど、ちょっとねーなどと、読みもせずに倦厭していた作品を、「えっ、これ、甘い葡萄だった!」そんな風に思えるほど、ユーモアたっぷりに、楽しく紹介してくださる解説集です。

 また、読書好きであっても、やはり好みはあるもので、なかなか自分の中の図書館には、偏りができるものですが、(私だけでしたらすみません)『待てば甘露の日和あり』この解説集を読めば、十中八九、あなたの内にある図書館には、大切な本が、大切な本棚が増えることと思います✨