概要
その夜だけは本物だった。
人間の暗く強い欲望が〈代数能力〉という超能力を発揮する現代の東京。それらを用いる超能力者は〈ロレム・イプサム〉と呼ばれ、社会の暗闇に潜んでいた。
堅物なお人好し――主人公の有動航は失踪した憧れの先輩、海嶋円果を探し東京の夜を彷徨い歩く。
堅物なお人好し――主人公の有動航は失踪した憧れの先輩、海嶋円果を探し東京の夜を彷徨い歩く。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!夜の中でどう泳ぎ、何を望むか
よく設定が練られており、異能力者達が使う能力の活かし方も面白い。
異能力者が能力を使う時の描写が凝っていて、バトルシーンも読み応えがある。
極度のお人好しでお節介焼きの主人公、主人公に世話を焼かれていた掴み所がない先輩、主人公の世話を焼く性格に難が有る女上司、ホストなのに嘘を吐くのが下手な主人公の友人など、出てくるキャラクターも魅力的だ。
この作品に出てくる異能力者は“ロレム・イプサム”と呼ばれ、そのロレム・イプサム達が使う超能力は代数能力(アルゼブラ)と呼ばれる。
代数能力(アルゼブラ)は、能力が発現した人間の行き場のない深く強い欲望が元となっている。
「人生のかたちが決まっちゃった…続きを読む