2021/11/08
Night2:無記名代数は踊る
先輩は酒乱だった。もう少し具体的に言うと、酒で乱れるという言葉のごとく、酔って騒いで暴れる人だった。物も破壊する。
多少なりとも
酒乱には様々な種類が存在するが、とりわけ彼女は物理的な被害をもたらさなければアルコールが発散されないタイプの酔っ払いだったのだ。
トイレットペーパーをハムスターの回し車のように回転させまくってロールをまるごとお釈迦にしたり、家の調味料を片っ端からドンブリに混ぜて拝み始めたりするので、彼女との飲み会は社交と言うより介護の様相を呈していた。
最初に彼女を家に上げた時にも、彼女は眼を据わらせて、
『航くんさあ。分身してるでしょ』
『おれは忍者じゃないですよ。そんなにベタな酔い方しますか?』
『見えるもん。三人三人』
『人間が増えるわけないじゃないですか。水と酔い止め買っておいたので、適当に飲んでおいてください。お風呂沸かしてきます』
『いーなあ。あたしんち、ボロだからシャワーしかないの』
『本当ですか? うちの風呂ならいくらでも貸しますよ』
そう言った瞬間何かの瓶がおれに直撃する。凄まじい速度だった。
『エロガキ』
『痛いな。何ですかこれ、何で食べるラー油投げるんですか』
『やらしーこと企んでるんじゃないのー』先輩がしなだれかかってくる。
水泳で鍛えている彼女のからだは重く、しなやかだった。
『シャワーだけって寒いです。風邪を引きますよ』
先輩はそれには応えず、目をきゅっと細めた。喉がくるくる鳴る。
『どうしてもお風呂に来て欲しいなら、あたしに毎回料理をつくること』
『それは構わないですけど、何故です?』
『だってあんたの料理美味しいし、意味わかんないくらい凝ってるもん。だいたい、なんで男子大学生の家に五香粉があんのよ。むかつく』
『……興味あります? よだれ鳥とかチャーシューに使うんですよね。鶏むね肉があるので、良かったら今作りましょうか』
『アハハ! あんまりあたしみたいな女を甘やかしちゃ駄目だって』
『先輩だから甘やかしたいんですよ』
先輩は顔をあげた。
噛み合うように目線が合って、電気がばちりと
『吐きそ』
『酔っているせいでしょう』
『アハ。勘違いさせ野郎め』
彼女は白い歯をむき出してにかりと笑った。
それ以来先輩は風呂と飯をたかりに来るようになり、おれの家には先輩が壊したものとくれたものが交互に積み重なっていった。おれの生活は彼女に浸されていた。
それは愚かな船乗りが水没する様にも似ていたかも知れない。
====
薄いラミネートのカーテンに、シャワーが弾ける音が聞こえる。
新宿から新大久保のビジネスホテル〈サウザンドイン〉の507号室へチェックインするまでは十分もかからなかった。夜嘴さんは気絶したままのあの男を手短に通報したあと、無理矢理おれをここに引っ張ってきたのだ。男女の二人連れだったおれたちはフロントに怪しまれることもなくルームキーを受け取ることができた。
時刻は夜の三時を少し回ったところだった。清潔な部屋のカウチには道中で立ち寄ったドン・キホーテのビニール袋が置かれている。中身は夜嘴さんが買ったテキーラと包帯だ。おれが傷を負ったことを心配してくれたらしい。
『きみ、確か刺されてたろう。さいわい刃は血管にまでは到達していないようだから、包帯で縛って圧迫しておくといい。酒で消毒も忘れずにね』
本当に――本当に聞きたいことが山積していたが、おれはひとまず言われた通りに自分の傷の具合を診た。もちろんひとを殴った罪悪感はあったが、それ以上に確かなことがある。あちらから攻撃を仕掛けられ、おれは抵抗した。
その事実関係が全てだ。
おれの精神は明快なままだった。ボトムスをずり上げて手早く傷を観察する。刺されるのは初めてだったが、応急手当は高校時代の部活で慣れていた。
内腿の怪我であれば、大腿動脈の損傷を警戒しなければならない。
必要なら止血も考えていた――だが、予想に反してそこに創傷はなかった。ただ鋭利なもので強く突かれたような痣が残っているだけだった。おもむろに、切られた自分の肩を見る。切り傷は見当たらない。ただ、打撲されたような痣が刻まれていた。
これは何だろう?
「傷の具合はどうだい?」
はっと意識が引き戻された。顔を上げる。
シャワールームのカーテンの向こうから夜嘴さんの声が聞こえた。
「ぼうっとするなよ、怖いじゃないか。失血死なんて間抜けの死に方だぜ」
「してません」とおれは言った。
「はあ?」
「おれ、怪我してません」
「嘘はいけないよ有動くん」
シャワーの音がやんだ。カーテン越しに、夜嘴さんがこちらを向くのがわかる。
「何だってそうなるんですか」
「いやさァ。きみの性格なら私を心配させまいと健気に我慢して、」
「そんなことするわけないでしょ! 何の解決にもならないじゃないですか」
「なんだ。とすると――そうか、きみも」
さぱっとカーテンレールの擦れる音。そこからぬっと手が突き出てこちらに掛けられる。浴槽の水が波打ち零れる音。おれは目を背ける。
「安心しなよ。服は着てる。まあ、うん、そうだよな。解っているよ。きみに何が起きているか、解る範囲で説明するとは言ったし」
背けた目が、再び逆回しに吸い戻された。なぜか夜嘴さんはBurberryでセットアップしたパンツスーツをぐしょ濡れにしたまま、バスタブに佇んでいる。みじかく整えた前髪が水滴に揺れて、怖気がするほど妖艶だった。沼から這い上がるように彼女は浴槽を出た。おれの内腿にひたと冷たい手が添えられる。
「――
いいかい、有動少年。
ロレム・イプサムこそが新しい夜のことばなんだよ。
この名前かい? 当然わたしが付けたんだ。いいセンスだろう。〈
きみも知っているとは思うけれど、lorem ipsumというのはダミーテキストだ。つまりデザインなどの制作物において本来のテキストの代わりに用いる仮の文章だね。
ロレム・イプサムが〈代数能力〉を使うと、能力の作用機序としてああいう文字が現れる。あの文字には一種の隠蔽効果があって、能力者はカメラにも動画にも映らないし、ロレム・イプサム以外からは認識できなくなる。
意識に無関心という「代数」が代入されるとでも良いかな。
わたしたちの存在は夜に溶けて、無記名になる。
ああ、失礼。話が逸れるのは職業病だね。本題に戻ろう。
時に、有動くんは夜が好きかな?
それは結構。わたしも夜は気に入りの時間だよ。
なに、わたしの苗字が入ってるから?
なるほど。
きみはさ、そういうこと誰にでも言ってないだろうね? 本当にきみは気色が悪い子だね。女たらしを気取るのは勝手だけど、わたし以外には言うなよ。
ほら、夜はさ、すべてが許されている気持ちになるだろ。
健常な人々はみな、家族や恋人が待つ家に帰る。外に居場所がある者もいるけれど、彼らもいずれはカラオケやホテルやインターネットカフェに帰る。
そして純粋濾過された闇の中に、純粋な目的だけが残る。
沈殿するのは無論わたしのような社会不適合者だ。
わからないかな。なら、目的を欲望と言い換えてもいい。
日の当たる世界には居場所を持つことができないような欲求だよ。
おや、話がまたずれていると思ったかい。きみはよくよく可愛いやつだね。けれど、せっかちはきみの悪い癖だぜ。欲望こそがロレム・イプサムの本題なんだ。
夜はどんな欲望だって等しく包み込んでくれる。
べつに、何をしたっていいんだ。一着三十万のスーツを着たまま入浴しても構わないし、口にするのも憚られるような変態性欲を発揮するのもいいだろう。
けれど、そういった極めて暗い欲望は行き場がないぶん強く深い。言葉にすることも、日に当てることも許されない。それは夜の時間のものだからね。ならばその欲望はどうやって表現されると思う?
そうとも。
〈超能力〉――〈
覚えておくといい。わたしたちの欲望は無記名にしておくべきものだ。
だからロレム・イプサムは記録に映らない。
そして夜にしか〈
だが、欲望にまつわる物品や儀式を代数として代入した際には――数式のように、異常な結果が世界に必ず出力される。そこに例外はない。
ああ、わたしの能力かい?
そうだな。『回復』とでも言えばいいかな。
〈舞踏会〉のやつらからしたら、喉から手が出るほどに欲しい能力だろうね。
そう驚くことじゃないだろう。きみもロレム・イプサムじゃないのかい?
刺されたのに無事だったじゃないか。身を守るために〈代数能力〉を使った。
今の今まで黙っているなんて、私に負けず意地が悪いなァ。
「おれが超能力者?」思わず、スーツを着たままびしょ濡れで立っている夜嘴さんにおれは訊いた。「冗談きついですよ」
「事実だよ。ロレム・イプサムになる条件は正確に解っていないけど、欲望に係わる心理的機序に密接に左右されることは間違いない。わたしもそうだった」
「じゃあ、どうして」
その力が、欲望に左右されると言うのなら。
「どうして、先輩を助けられる力じゃないんですか」
おれは夜嘴さんをみた。
夜嘴さんは答えるように薄い唇をまげて、すっと腕を伸ばす。
突き飛ばされた。そうわかったときには、おれは脱衣所に押し倒されていた。
夜嘴さんがしなだれかかってくる。
彼女の身体は軽く、骨ばっているかんじがした。
「じゃま」と夜嘴さんは言って、脱衣所の籠に放り込んであったピースとライターを手に取る。にやりと笑い、彼女はおれに跨った。そのまま火を点ける。
遠い目で煙を喫って、ゆっくりと吐き出す。
濃厚で甘い、煙草らしい匂いがした。じ、と灰がおれの耳を掠めて落ちた。
「これさ、本当はピースじゃないんだ。ひとに言うなよ。薬事法ギリギリだから」
「なにを――」
「いいかい。きみも、この煙草も、偽物だ」
かさり。吸殻の焼け崩れる音まで聞こえた錯覚を覚えた。
「〈
押し黙ったおれに気分をよくしたのか、夜嘴さんは普段よりさらに饒舌だった。
酒なんて飲んでいないはずだったのに。
夜嘴さんは酒に弱い。川で酔って溺れていたところを助けて付き合いが始まった。
けれどおれは夜嘴さんの過去を知らなかったし、聞こうともしなかった。
どうしてこんな性格になったのかも、聞いてはいけない気がしていた。聞いたら何かが終わってしまうことを予感していた。誰でも、人生の中で一人や二人はそういう相手を持つだろう。おれにとっては、夜嘴さんがそういう人間にあたった。彼女が一日二箱ピースを開けること、ボウリングが大好きなこと、カラオケが大嫌いなこと――そういうことしか知らない。
昔、〈凪浜グラフ〉の社室で泥沼のような目をしている夜嘴さんとピザを食べた時のことだ。ぼそりと呟かれた一言を今もずっと覚えている。
『――何でそんなことするんですか、って訊かないとこ好きだよ』
だから何もかもそれでよかった。少なくとも、今日までは。
もう、いつもと違う夜が始まってしまった。
命の遣り取りが発生する事態だ。インスタントな人間関係ではいられない。
夜嘴さんはあの時、殺されかけた。そうまでしておれを助けてくれた。
いくら『回復』の〈代数能力〉があったところで、その事実に変わりはない。
酔いが醒めるように冷静になった。おれのやるべきことはもうわかっている。
「わたしはひどい奴だろ。ひどい奴って言えよ。なあ」
「夜嘴さん」
「何さ、そんな顔するなよ。水泳女の方が心配なんだろう」
「ありがとうございます。ここまでおれを助けてくれて」
おれは夜嘴さんのひやりとした手を掴む。
「おい」
彼女はぴくりと身をよじったが、放さなかった。
そのまま起き上がり、夜嘴さんの手を引いてベッドに連れていく。
「おれは別に、自分の好きなひとたちに、壊れて欲しくないだけなんです」
簀巻きのように、羽毛布団で夜嘴さんをくるむ。
「あ。おい、何するんだいきなり」
「わかって貰わなくて大丈夫です。ここからはもう、おれ一人で頑張りますから」
おれは本気だった。本気で夜嘴さんのことを心配していた。
それが彼女にとって救いにならないことは理解していたが、そんなことは関係なかった。完全な闇の中では、人は息をできない。
誰にとっても光が必要だった。おれにとっての光とは、他人を助けることだ。
生まれた時からずっとそうだった。夜は人間の作り出した時間だ。
そこには完璧な暗闇はないが、同時に完璧な光もない。
夜嘴さんが言っていたことが、今なら少し解る気がした。
夜は確かに、純粋な目的だけが濾過される特別な時間だ。
けれど、そこでさえ零れ落ちる欲望はどうすればいいのだろう。
決まっている。
自分で叶えるしかない。そのために、どこか別の所へ飛び出すのだ。
先輩なら、きっとそう言う。
「おれが生き残れなかったら、会社の冷蔵庫のプリン、夜嘴さんにあげます」
おれはドアを開け放ち、ホテルの廊下へと出た。
「待てって!」
部屋から出てホテルのエレベーターに差し掛かったところで、バスタオルを羽織った夜嘴さんが追いかけて来た。
「クソ、恨むぞ! こんな格好で走らせて、きみは変態趣味の持ち主なんだな!」
彼女の運動神経は壊滅的だ。少し走っただけでも、荒い息をあげている。
「一人で行かせるか、バカ。本当に間抜けだなきみは。有動航は死ぬまでわたしのオモチャだぞ。上司を置き去りにしやがって」
おれは夜嘴さんの分の会計も済ませてフロントから出て行くつもりだったが、足が止まった。彼女はなぜか、あの『暗闇を移植する』男が持っていたフルーツナイフを逆手でぶんぶん振り回していた。新しい玩具を与えられた少女のようだ。
「きみたちを狙ってるのは、〈
――〈
そして目標がわかったのなら、その集団はもう打ち倒すべき障害でしかない。
「彼らと戦うには、人手が必要だ。非常に不本意だけど、わたしも行く」
そう言って目を伏せる夜嘴さんに、おれは尋ねた。
「その人たちに何をすれば、先輩は戻ってきますか」
「うん?」
彼女の動きが一瞬止まった。おれはかまわず続ける。
「彼らの目的や手段に興味はありません。殺すしかないなら、おれはその人たちを殺すと思います。申し訳ないですが」
殺人などに手を染めたことはなかったが、先輩を取り戻すためなら多分最後まで上手くやれると思った。夜嘴さんはそれを聞いてくつくつと笑う。
「いつだってきみは話が早いな。たまには一服も必要だよ」
夜嘴さんは持っていたピース(仮)の箱から、また煙草を出して火を点けた。
夜嘴さんは不思議なひとだ。
煙草を切らしたことがない。人格が破綻しているのに友人が多い。明らかに儲かっていないはずなのにおれのようなインターンを雇ってくれている。
そして――なぜか、おれにいつも力を貸してくれる。
「廊下は禁煙ですよ」
おれはちょっと笑って言った。
だが、夜嘴さんの表情は既にまた冷たいものに変わっている。
「構うもんか。どうせ、誰も来やしない」
「どういう意味ですか」
おれが不審に思って訊くと、彼女は気怠げな目線を投げて寄越した。
「見てみなよ。〈舞踏会〉の説明なんて必要ない――彼らはもう来てるからね」
おれは言われる通り廊下の突き当りの窓を見た。外には暗闇が広がっている。
暗闇?
「夜嘴さん。ナイフ貸して下さい」
おれがそう言うと、夜嘴さんは肩を竦めて、フルーツナイフを投げ渡してくれた。
窓に歩み寄り、再び暗闇を見る。
先程から違和感があったのだ。硝子窓を隔てた向こうには、本来あるべき光も町並みも映されておらず、扁平な闇だけが広がっていた。まるで、ホテルの外の空間ごと切り取られたかのようにも見えた。
「暗すぎる」
ハンカチを取り出し、ナイフと拳を固定するように縛りつけた。そのまま柄の部分をガラスに鋭く打ち付ける。
軽快な音を立て、柄が窓を突き破った。ガラス片がハンカチを上滑りする。
そのまま闇の中にナイフを落としてみた。次の瞬間、
とさり。
背後から物音。振り返ると、おれの足元に先程放ったナイフが転がっている。
丸めたハンカチも窓の外に放り投げてみたが、次の瞬間おれの頭上に布のような感触が生える。掴み上げてみると、やはり自分のハンカチだった。
この空間は閉鎖済で、恐らく外に出てもホテル内に強制的に戻される。
「夜嘴さん。携帯見てくれます?」
「解ってること聞いてどうするんだい。圏外だよ」
夜嘴さんはおれに自分の携帯のスクリーンを見せてくれた。
思った通りだ。画面の表示を見ても、通信局のアンテナが立っていない。
外に出ようとする物体が中に戻されるなら、通信電波がこのホテルの「外」にある基地局やら衛星やらに繋がる道理もない。
あの襲撃のあと、GPSやIPアドレスで位置が追跡されるのが嫌で、携帯の電源を切っていたから今の今まで気付かなかった。
夜嘴さんは肩を竦めた。おれも既に大分嫌な予感がしている。
「もう、〈舞踏会〉とかいう奴らが来てるんですか? こんなに早く――」
ちん、という軽い音が響いた。
反射的に顔を上げる。
エレベーターの階数表示が「5」で止まっていた。おれたちの居る階層も5階だ。
夜嘴さんはこの上なく苦々しい表情をした。彼女がむかし、間違えて吸殻を飲みかけのコーラの缶に入れてしまったときみたいな表情だった。
「善良なきみには解んないだろうけどさァ」
夜嘴さんはおれの傍に転がっていたナイフをゆっくりと拾い上げた。
「自分が記録に映らず、なおかつ、人を簡単に殺傷できる道具や能力を持っているとしたら。ましてや一風変わった欲望を持つ人々が〈代数能力〉を手に入れたのなら」
エレベーターの扉が開く。おれは思わずその光景を見つめた。
「きっと、踊り出すほどに喜ぶだろうね」
轟音。
次の瞬間、
夜嘴さんの顔の右半分が吹き飛んでいる。
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