ケテリック・オムニバス

作者 カムリ

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19人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

言葉というものは人間の頭の中を出力する媒体としてはまだまだ未熟なものなれど、それが完璧に記述される時代が到来したとき人の歴史はどう変容するのか。まさに文章によるシンギュラリティ。

たとえどんなに世界を美しく書き連ねても、真に世界を描写しているわけではない。読んでいくうちに理解できるメタ・メタフィクションというタグ。
詩的な文章、それひとつひとつが書き手の陶酔でなく意味を持って使われていると知ったとき、語られる多重構造の物語に圧倒されました。

約二万字という字数以上に「濃い」時間を過ごせる傑作短編です。

★★★ Excellent!!!

凄まじい。
物語と言語をAIというギミックを介して予想もつかない形で活用し、展開し、分解し、分析し、再構築している。
フィクションとメタフィクションとメタ・メタフィクションを、視点とキャラクターと主導権が縦横無尽に飛び回っている。
SFならではの視線で物語と言語というものを語った、圧巻・圧倒的な傑作です。

★★★ Excellent!!!

何よりもまずその設定量に圧倒されました! いやぁ、ホントにすごい。惚れ惚れするのと同時に少し悔しさもありますねw
あらゆる造語が洪水のように押し寄せる中で、ストーリーラインは至ってシンプルなボーイミーツガール。設定はぶっちゃけ半分も理解してるかどうか怪しいですが、お話を追うだけでも面白いのはいい所ですね。
1つだけ最後に挙げさせていただくならば、もうちょっと長くゆっくりと読みたかったですね。いい話なだけに、もう少しこの「物語」に浸っていたかったです。
これからもどうか頑張ってくださいね

★★★ Excellent!!!

委ねていられる語彙力というものにはなかなか出会えない。とくにWEB上では。だからこそずっと探していく楽しみがあります。出会わせていただき、ありがとうございます。

「物語を物語る」ことにより世界を破滅させていく人工知能…の、設定の作り込みというか、突き詰めた概念の世界にも魅了されますし、普通に情景の詩的な描写も好みでした、女の子の登場シーンや、カムリが恋に落ちる瞬間など。

★★★ Excellent!!!

 心打つ感動に酷く酔いしれた深夜を想う早朝に、僕らはどんな世界を見ただろう。

 こんな風にレビューを書いてはいるけれど、多分この物語が語り、伝えたいことを僕はまだ半分も知れていないと思う。

 一読目の感想は、今はこんな平坦な物でしかない。

 でもきっと、二読目三読目と繰り返していく度にきっと違う感想を持つに違いない。

 ――名作は年齢や見た回数によって感想が変わる物だ。

 ふと、そんな事を思いながら。

(要は名作になる予感がするということが言いたい)