映像でも漫画でもなく、この感覚はまさに小説でしかできない体験

言葉というものは人間の頭の中を出力する媒体としてはまだまだ未熟なものなれど、それが完璧に記述される時代が到来したとき人の歴史はどう変容するのか。まさに文章によるシンギュラリティ。

たとえどんなに世界を美しく書き連ねても、真に世界を描写しているわけではない。読んでいくうちに理解できるメタ・メタフィクションというタグ。
詩的な文章、それひとつひとつが書き手の陶酔でなく意味を持って使われていると知ったとき、語られる多重構造の物語に圧倒されました。

約二万字という字数以上に「濃い」時間を過ごせる傑作短編です。

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