幼なじみの天才二人が繰り広げる、『両片思い』のすれ違いラブコメ!
『両片思い』とは――お互いがお互いの好意に気付かず、片思いのすれ違い事故を起こしている、非常にじれったい状態を指す。
高校二年、葛原葛男(くずはら くずお)。極貧家庭に生まれた彼は――天才だった。切れ過ぎるナイフは、無意識に周囲を傷付ける。だから彼は、『劣等生』を演じた。
同じく二年、白雪冬花(しらゆき とうか)。日本を代表する名家に生まれた彼女は――凡才だった。周囲の高い期待に応えなければ、家族として認められない。だから彼女は、『天才』を演じた。
幼なじみでありながら正反対の性質を持つ二人は、小学校卒業と同時に離れ離れとなり、高校生になって再会。
初めはギクシャクすることもあったが……。生徒会室で一緒に勉強したり、休みの日にお出かけしたり、風邪を引いて看病してもらったり――お互いの持たざる部分に惹かれ、次第に気持ちを寄せ合っていく。
これは本当の自分を偽った二人が、徐々にその仮面を外していき、お互いに好き合っていくけれど……お互いの好意を自覚できずに悪戦苦闘する『すれ違い青春ラブコメ』!