32代 広田弘毅

名前 広田弘毅 ひろた こうき

生没年 1878~1948

出身 福岡

在職 1936.3~37.2


・外交官出身の首相。駐ソ連大使を務めたりした。かつて協調外交・現状維持外交を展開した幣原しではら喜重郎とは別グループ。

・結果として、この内閣で陸軍勢力が強くなった。

・「落日燃ゆ」という小説、ドラマの主人公でもある。ドラマ版では北大路欣也さんが演じたらしい。

・戦後、東京裁判で、文官として唯一死刑になった。

・少し前に、遺骨についてニュースが出た。東京裁判で死刑になった七人(東條英機、広田弘毅、木村兵太郎、土肥原賢二、武藤章、板垣征四郎、松井石根)は太平洋上に散骨したらしい。

・服部隆二『広田弘毅』(中公新書、2008)では広田の政治姿勢について功罪共に検証されている。開戦への道筋の責任を個人に求めることはできないけれど、立場上意見することができたはずの広田がそれをしなかったことはやはり問題なように思える。



在職中の出来事

1936.5 軍部大臣現役武官制復活 結果として軍人の政治関与が顕著に

  .11 日独防共協定調印

1937.1 衆議院で浜田国松の腹切り問答 寺内寿一陸軍大臣ら軍部の政治関与を厳し

    く批判

    閣内不一致が生じ総辞職

 

    こののち、かつて軍縮を行った陸軍軍人宇垣一成に組閣の大命が降下する

    が、陸軍内部ではかなり嫌われていたため、陸軍大臣を出さないという形で

    抵抗を受け、組閣を断念した。でもこれ、仮に広田が軍部大臣現役武官制を

    復活させなかったら、宇垣(予備役軍人)が陸軍大臣を兼任することも可能

    だったのでは……?

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