歴代総理並べてみた

３１代 岡田啓介

名前　岡田啓介　おかだ　けいすけ

生没年　1868~1952

出身　福井

在職　1934.7~36.3

・たまたま芸能人と同じ名前（漢字は違うけれども）。

・先代の斎藤と同じく海軍の人物。評判は高い。

・在職中に二・二六事件が起こり、大蔵大臣の高橋是清や前首相の斎藤実ら政府の要人が陸軍軍人によって殺害された。

　岡田自身も命を狙われ、非常に危険な状態に陥った。しかし、実行犯が射殺した岡田の義弟松尾伝蔵を岡田と誤認したため、一命をとりとめた。ただし、高橋や松尾を失った傷心は大きく、まもなく総辞職した。

・辞職後は重臣として首相決定に携わった。

・東条英機内閣については、戦争の長期化に伴って徐々に倒閣を考えるようになり、他の重臣（若槻礼次郎や米内光正など）閣僚（岸信介など）、宮中にも働きかけて、倒閣を実現した。東條内閣成立の重臣会議にも岡田は参加していたので、そもそも東條の首相就任を拒否すればよかったのではとも思ってしまうけれど、結果論だろう。

・戦後を見ることができた人物。GHQの占領終結やサンフランシスコ講和条約調印も見届けて、85歳で亡くなった。

在職中の出来事

1934.12　ワシントン海軍軍縮条約廃棄通告

1935.2　天皇機関説問題　提唱者美濃部達吉の著書が発禁に

　　.8　機関説排撃声明

　　　　相沢事件　陸軍統制派の永田鉄山が相沢三郎中佐に惨殺される

1936.2　二・二六事件発生　戒厳令発令