19代 原敬

名前 原敬 はら たかし

生没年 1856~1921

出身 岩手

在職 1918.9~21.11



・国民待望の非藩閥の人。というか戊辰戦争では新政府に対抗した藩の出身だった。秋田出身の菅義偉首相とも被るところがあるかも。平民宰相と呼ばれた。

・個人的に、伊藤博文と同等あるいはそれ以上の政治センスだったと思う。政党人として改革に努め、一方で元老や軍人とも折り合いをつけた。

・普通選挙(直接国税なしに、一定の年齢に達した国民に選挙権を与える)は導入しなかった。中学生とかにはやや失政のように伝えられど、当時の民衆(ル・ボンのいうところの群衆)の様子を見れば導入しないのは当然だったかもしれない。

・首相になったときには実は62歳と高齢だったのだけれど、そうとは思えないくらいバイタリティにあふれた政治を行った。裕仁親王の外遊にも賛成した。


・結構写真が残ってる人だと思う。

・伝記も豊富。今月(2021年9月)には中公新書で一冊出たし、他にも伊藤之雄『真実の原敬』(講談社現代新書)などがある。

・でも映画やドラマなどにはあまり登場していないらしい。不思議。

・暗殺されたのが残念。政党は嫌いだが原のことは認めていた元老山県有朋も、原の死には衝撃を受けたらしい。仮に原が西園寺公望と同じく90歳くらいまで生きていたとしたなら1946年まで生きることになる。戦後まで生きたということになるけれど、原が生きていたら「戦後」と呼ばれた時代にはなっていなかったかもしれない。


在任中の出来事

1918.11 第一次世界大戦終結

1919.3 朝鮮で三・一独立運動

   .4 中国で五・四運動 

    選挙法改正(直接国税3円以上を納める15歳以上の男子)

   .6 ヴェルサイユ条約、国際連盟規約に署名

1921.11 原首相暗殺

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