概要
この曖昧な街を『異都奈良』と呼ぶことにした。
行き着いた食堂で住み込みのアルバイトをすることになったリュカ。根無し草から一転した生活の中、不思議な体験を元に小説の執筆を始める。風変わりな街角に、珍客のオンパレード。奈良の都をそぞろ歩きしながら、無さそうで在るかもしれない虚構と現実の狭間を行き来する『超現実世界』の物語。
日常の中に、当たり前の光景としての非日常を描く『マジックリアリズム』。
◉『暁の物語』は主人公リュカが作中で綴る小説
『俺とオマエのお膳立て』を通して、企画小説『ハーフ&ハーフ2(主催:関川二尋さん)』への参加しました。
https://kakuyomu.jp/works/16816927862435116127
(お題部分は異都奈良に合わせて改変)
この部分のみの短編としても読めますのでお気軽にどうぞ
日常の中に、当たり前の光景としての非日常を描く『マジックリアリズム』。
◉『暁の物語』は主人公リュカが作中で綴る小説
『俺とオマエのお膳立て』を通して、企画小説『ハーフ&ハーフ2(主催:関川二尋さん)』への参加しました。
https://kakuyomu.jp/works/16816927862435116127
(お題部分は異都奈良に合わせて改変)
この部分のみの短編としても読めますのでお気軽にどうぞ
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!「異都奈良」現世と常世を行き交う途中で、じっくり腰を落ち着けたくなる街
奈良を舞台としながら、まるで異世界のように不思議現象に多数出逢う街。
そう、ここは奈良は奈良でも「異都奈良」。
実際に奈良にあるという名所・名品を取り揃えながら、常人ではない登場人物たちが縦横無尽に駆け巡り、気がつくと馴染みのバーにすとんと腰を落ち着けて珠玉のメニューに舌鼓を打っている、そんな場所。
奇想天外な事象に驚かされながら、馴染みの古き良き店で気の置けない仲間たちと語り合う、郷愁をかき立てられる場所なのです。
奈良をよく知らなくても、まるでよく知っているかのように心が街に入り込んでしまいます。
目の前にはほら、あなたのためだけに用意されたスペシャルメニューが。
この独特の空気、ぜひ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!あらゆる世界を繋ぐ糸の起点は『異都奈良』にあり☆
奈良には不思議な魅力がある。
一歩踏み入れれば空間は歪み、周りの景色が刷新されるような趣を持っている。作中の『古都奈良』というBARにも、その不思議な世界観が詰まっている。
店に集まる者たちの虚空を見透かし、それを埋めるための料理を介して無から有へと展開するマスターの「六科」。口は悪いが根はいいやつで、料理の腕は国宝の域。料理に使う材料も拘りと造詣が深く、素材の良さを十分に活かしたメニューが咲き始めのカルミアのようにポンポンと登場するのだ。さらに、この作品の素晴らしいところは「器」にある。メニューに合わせた趣のある器を出して盛り付けることで、舌だけではなく目でも味わい、堪能できる筆使いとな…続きを読む