同作者の他の作品も読ませて頂いたことがあるが、本当にセンスが良いとしか言いようのない面白さだ。読者の意識を笑いに集中させる為、背景描写に関しては、大幅にカット。その分を人物描写、語りべの主人公の心理描写にあて、ヒロイン達との軽快な会話と合わせることで、物語全体に読者の心をワクワクさせるようなリズムを生みだしている。さらに、会話のキレが絶妙で、ボケとツッコミを余計な間を入れることなく上手く作りだしている。是非一度お読み頂きたいコメディー秀作。
主人公のウィルは、王国の至宝といわれる最高最強の魔法師だ。彼を待ち受けるのは、強大なドラゴンや悪の使いのリッチ……ではない!彼にふりかかるのは、女難の数々でした。最強の魔法師であるウィルはその力を使うことも出来ず、毎話襲いくる女難に翻弄され時にドMに、時にドSに女性達との関係を築き上げていきます。ある意味ファンタジーなこの物語は、想像力豊かな人こそ楽しめる出来になっているのではないでしょうか。気軽に気楽に楽しめる、エンターテインメント性の高い小説だと思います。自信をもってオススメできるので、是非皆さんにも読んで欲しいです。
第1話の冒頭部、暴走気味の妹とのやり取りから一気に作品に引き込もうとするのが流石こひる先生と言ったところです。そして何よりも、某異世界転生作品の一つを思わせる程の話の落とし方の上手さが評価☆3にした理由となっています。コミカルとシリアスを両立させるのはやはり技術力が無いと書けないため、この作者だからこそ書けた作品だと思います。是非皆さんも一度読んでみてください。ちなみに私は、聖女様のニナが大好きです。(誰も聞いてない)
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