梅花は柿色の輪に零《こぼ》れて

※後味の悪い恋愛の場面があります。そういった内容が苦手なかたは、読むのをお控えすることをおすすめします。


ケアマネージャーの有坂薫は、市民講座の講師として登壇する。
会場に現れたのは、かつて薫と関わりのあった年下の男。

――なぜ今更、ぼくの前に現れるのよ。

薫の脳裏をよぎるのは、2年前、梅の花が香る頃の出来事。
アニメショップで売り物のフィギュアを盗もうとする高齢女性の対応をしたときのこと。


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N岡様の企画「Twitter連動企画【#リプで来た要素を全部詰め込んだ小説を書く】」に参加しております。

頂いた要素は、以下の通りです。

【ダブルのライダースジャケット】
【魔改造】
【誕生日】
【すれ違い】
【梅】
【初恋】
【コロボックル】
【薔薇の…続きを読む