概要
地方都市で生きるわたしたちに、例えば広がるとしたら、こんな未来
中四国の若者たちの日常と恋。短編集的な何か。
高崎初音(24)フリーター/多喜の恋人/ベース
神瀬多喜(24)旅行代理店勤務/初音の恋人
水沢涼(30)兼業農家/ホスト/ボーカル
米湊千里(25)大学院生/ドラム
西大寺基水(28)ラーメン屋店員/ギター
布崎康秀(24)大学院生/唯巳の恋人
渋木唯巳(24)旅行代理店勤務/康秀の恋人
美袋恭輔(31)外交官/基水の従兄弟/多喜の幼なじみ
美袋唯子(27)研究者/基水の従姉妹/多喜の幼なじみ
高崎初音(24)フリーター/多喜の恋人/ベース
神瀬多喜(24)旅行代理店勤務/初音の恋人
水沢涼(30)兼業農家/ホスト/ボーカル
米湊千里(25)大学院生/ドラム
西大寺基水(28)ラーメン屋店員/ギター
布崎康秀(24)大学院生/唯巳の恋人
渋木唯巳(24)旅行代理店勤務/康秀の恋人
美袋恭輔(31)外交官/基水の従兄弟/多喜の幼なじみ
美袋唯子(27)研究者/基水の従姉妹/多喜の幼なじみ
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!もどかしさでゆるやかに加速する彼女と彼女の物語
中四国で活動しているバンド、そのベース担当の高崎初音は、恋人である神瀬多喜と日々を過ごしている。特筆するようなことのない、しかしかけがえのない時間を味わい、噛みしめ、時に噛み殺しながら。
なにより初音さんと多喜さんの距離感に目を惹かれます。同性だからということもあるのですが、彼女たちは互いに対してなんともいえないもどかしさを感じているのですよね。彼氏彼女のような収まりのよさがないから、ふたりは収まりどころを探り合うのです。それを直接的な駆け引きでなく、煙草やひとつのワードを基にしていく。まさに匂わせるのですよ。それによって機微が表され、詰まりきっているはずの距離がさらに詰まって、溶け合う感…続きを読む