★★★ Excellent!!! 誰がために”音"は—— 鳳ウサギ まず、我々が普段耳にしている”音”が無いというクリアーな世界観に没頭して頂きたい。 そして、何故そのような世界であるのか、彼女が何者なのか。 静かな世界の一角で、きっと美しい音色が貴方にも聞こえるはずです。 是非最後までご覧下さい。 レビューいいね! 2 2020年2月7日 22:37
★★ Very Good!! 聴けば聴くほど馴染む音楽のようだった 南屋真太郎 音が聴けば死ぬという極端な世界のキャッチ―さと、読み進めれば進むほど明らかにされていく謎が読者をわくわくさせて飽きさせない。 さらにわかりそうでわからない登場人物の会話がより読者を引き込む。 そして、fin.という文字を見たとき、何とも言えない読後感に、その世界をもっと理解したくて、冒頭に戻ってしまう。伏線を確認したくなり、一行一行を一度目よりも注意深く追ってしまう。そうしてまた冒頭に戻ってくる。fin.がループボタンの役割を担っている。 まさに聴けば聴くほど好きになっていく音楽のような、再可読性を持った小説でした。 レビューいいね! 2 2020年2月7日 20:45
★★★ Excellent!!! 丁寧に、慎重に、語るように 吹井賢(ふくいけん) 急がずに。 展開は加速していくけれど、歩くような早さで。 ゆっくりと読んで、楽しんでください レビューいいね! 4 2020年2月7日 20:09
★★★ Excellent!!! 死と再生の147秒 雀ヶ森 惠 千歳は母。 千歳は処女(をとめ)。 千歳は娘。 死にゆく千歳は恐ろしい母として横たわるが、 (それはただ一人の英雄にしか屠ることができない) だが147秒の長き瞬間を経て彼女は、得難き伴侶として再生する。 千歳はこの美しい作品世界そのもの。 レビューいいね! 3 2020年2月7日 20:02
★★★ Excellent!!! 人類は音を聞くことができない。 坂井令和(れいな) 『147秒以上音を聞き続けると脳が自壊する』 そして僕らがこれからやろうとしているのは、147秒間の演奏。 斬新な設定。世界観。 意外な展開。 名作でした。 レビューいいね! 1 2020年2月7日 20:00
★★★ Excellent!!! その恋は世界を変える 雨伽詩音 セカイ系の恋愛ストーリーが好きな身としてとても楽しませていただきました。 やはりカクヨムのSFは魅力的だなぁと感じさせる佳作でした。 冒頭からオリジナリティあふれる世界観が展開し、ヒロインとの繊細で詩的な「実験」が行われます。 崩壊していく世界の中で、果たして主人公は生き延びることができるのか。 最後に迎えるエンディングまで目が離せない一作です。 レビューいいね! 1 2020年2月7日 18:02
★★★ Excellent!!! ピアノが彩る、清冽なSF物語。 水本照 SFとしても、人間ドラマとしても、あるいはファンタジーとしても、すごく綺麗に完成された物語でした。 特長を書くとすれば、まず世界観が魅力的です。 音をしばらく聴き続けると死んでしまう、人間たちの謎。 現代日本に似た街の中にそびえる、中世の城のような不思議な施設。 それを制御しているのは、丘の上の広場のピアノ。 そんな謎とロマンに溢れたSF都市が、このお話の舞台です。 さて物語は、そんな都市で… 続きを読む レビューいいね! 1 2020年2月7日 15:33
★★★ Excellent!!! 静かな部屋で読みたいですね。 落葉沙夢 個人的に静かな部屋で読むことをお勧めします。 作中の人々のように耳栓をするのもいいかもしれません。 とにかく、静かな状態で読んで欲しいのです。 そんな状態で話を読み進めると、音が聴こえてくるはずです。 楽しげな音やどこか物悲しい音、懐かしいような音や恋しい音、音、音。 ふと、顔を画面からあげると音はしません。 しかし、この話を読んでいる間確かに音を聴くのです。 音は連なり音楽になります。 最初… 続きを読む レビューいいね! 2 2020年2月6日 17:51
★★★ Excellent!!! 『死』を数える、147秒の恋の音 ヒロタカリュウ 静寂な世界。成長するにつれ、いわば『聴覚喪失』してしまう人類は、音を聴くことを辞めてしまうのでした──。 SFとして非常に興味の惹かれる設定。 音を聴くことで自壊する脳に変異した人間が奏でる音楽とはすなわち死への旅であり、本文中の表現を借りるなら「世界一美しい自殺」ともいえる。 そんな中で紐解かれてゆく物語の結末を、ぜひ確かめていただきたい一作でした。 レビューいいね! 1 2020年2月6日 12:10
★★★ Excellent!!! 美しい物語、でもそれだけじゃない 鶏卵そば まず、語り口が清々しくて読みやすい。 そして興味を引く設定と、予想外のオチ(という言葉はなんか下卑て嫌ですが)に 作者の才能を感じます。 もっと長い作品も読んでみたいですね。 レビューいいね! 1 2020年2月6日 08:26