ピアノが彩る、清冽なSF物語。

SFとしても、人間ドラマとしても、あるいはファンタジーとしても、すごく綺麗に完成された物語でした。

特長を書くとすれば、まず世界観が魅力的です。
音をしばらく聴き続けると死んでしまう、人間たちの謎。
現代日本に似た街の中にそびえる、中世の城のような不思議な施設。
それを制御しているのは、丘の上の広場のピアノ。
そんな謎とロマンに溢れたSF都市が、このお話の舞台です。

さて物語は、そんな都市である少年が出会った、ピアノ弾きの少女を軸に進んでゆきます。
かれら二人の美しく、またどこか退廃的な感じもする或る計画は、しかし、意外な結末を迎えます。

長々と描いてしまいましたがともかく、
世界観、物語の構成と意外性、文章の巧みさ、そして登場人物たちの清々しさと、どれをとっても素晴らしい物語でした。

SF好きな方にも、苦手な方にも…… というよりは、物語が好きな方みんなにおすすめしたい作品です。

ぜひぜひ、ご一読ください!

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