一度全て読み終えたら、今度は“彼女”の胸中を想像してみてください。彼女がどんな気持ちで続きを書き続けたのか、そしてどんな気持ちで同じ場所にそれを残していったのか。そしてそのノートに気づいたのは本当に彼らだけだっただろうか?と。そんな風に想像してみるとなんだかニヤニヤが止まらなくなってしまう作品です。勿論そのまま読んでも楽しい作品です。ぜひどうぞ
ある日、一冊のノートが置かれていた。そこから始まる交換小説。良いアイディアでした。素敵なラブストーリーです。
主人公の少年はひょんなことから、正体の知れない相手と「交換小説」を書いてゆくことになります。その小説ノート上でのやりとりがもたらす、快い笑い。そして相手の顔は分からなくとも、たしかに少しずつ募ってゆく想い。それらが、恋愛ドラマとコメディの黄金比と言いたくなるような均整のもとで、一つの青春物語へと結晶してゆきます。瑞々しいラブコメを読みたい方は、ぜひぜひご覧になってみてください。
たまに高校をサボってまで図書館に入り浸ってしまう、ちょっと不良な男の子。彼がある日図書館で「やばいノート」と出会ってしまう——そこから始まる、明るく爽やかな恋の物語です。ただ甘くキュンキュンするという恋ではなく、心のやりとりで少しずつ互いの想いが深まっていく様子は、クスッと笑えるコミカルさとスマートな知的さのバランスがとてもよく、物語の中に心地よく引き込まれます。きりっと知的に引き締まった、爽やかな甘さの物語。オススメです。
ちょっとした好奇心からノートに触れ、そのノートを通したリレー小説というネタはとても良い。本当に少女漫画のような作品であり、オチもとても良く、自然な流れでした。読むとニヤニヤしてしまう作品に間違いないと思います。